世界でただ一人の君へ: 新人類北島康介の育て方

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344006508

感想・レビュー・書評

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  • 北島康介

  • 「最初の『志』が到達点を決めてしまうのだ」、これは重い言葉だと思った。

    中学二年生だった北島康介にオリンピックを目指そうと勧め、ともに歩んできたコーチである著者。

    「いければいいなあ」、「なれればいいなあ」ではなく、「いく」、「なる」という強い気持ちがまずありきであった。
    そして、そのために何をすべきか、経験の中から学び、常に考えていく北島選手と平井コーチのアテネ直前までが描かれた一冊。

    彼らは高いレベルでの大胆な試行錯誤を繰り返しながらもブレがないのは、オリンピックに出る・金メダルを取る・世界新記録を出す、という本筋を決して見失うことがないからだということを知った。

    変えることと変えないこと、変わることと変わらないこと、これらの違いは非常に微妙なものなのだと思う。
    しかし、彼らはそれを知りえたからこそ、平泳ぎ2種目オリンピック連覇という大偉業を成し遂げられたのではないかと、この本を読み返してみてそう思えた。

  • 最初の志が到達点を決める。

    純粋な人間ほど、強くなれる。

    指導者には才能を見抜く謙虚さが必要。

  • 北島康介が金メダルまでにたどり着くまでの過程を描いた北島のコーチの本。
    金メダルを獲る前に出版された本。

    計画的に正しい練習で強くなった。
    こういう練習がやりたい、と思った。

    選手の気持ちを理解し、練習そのものに「ウソ」が限りなく少ない勝者のやり方。

  • 父さんが買ってきてくれました。『読め!』とか急に言われたんですけど、なかなかおもしろかったですよ。

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著者プロフィール

平井伯昌(ひらい・のりまさ)1963 年5月31日生まれ、東京都出身。早稲田高、早稲田大、早稲田大大学院修了。現在、東洋大法学部教授、同大水泳部監督。早稲田大進学後、体育会水泳部に所属し2年時まで選手として活躍した。オリンピックを狙える選手の入学が決まったことをきっかけに、マネージャーに転身しコーチングのキャリアをスタート。大学3年時で迎えた1984年ロサンゼルス五輪へは、奥野景介を五輪代表に導いた。以降、1996 年から指導してきた北島康介を2000 年シドニー五輪代表に押し上げ、2004 年アテネ、2008 年北京と2大会連続でオリンピック2冠、そして2種目の世界記録保持者へと導いた。2008 年10月に日本代表ヘッドコーチ、2015 年6月に競泳委員長に就任。2013 年4月より現職で、東洋大では、2016年リオ五輪400m個人メドレー金メダリストの萩野公介、2021年東京五輪200、400m個人メドレー金メダリストの大橋悠依はじめ、オリンピックのメダリストならびに日本代表選手を多数輩出・指導している。

「2023年 『勝つ理由。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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