- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344013773
作品紹介・あらすじ
銀座交番、桜田門、鎌倉新宿ライナー、二階建てバス…。都内の各所で爆弾事件が発生する。要求は2000人の死傷者を出した"宇宙真理の会地下鉄爆破テロ事件"の首謀者・御厨徹の釈放だった。犯人から警視庁との「交渉人」に指名されたのは、広報課の警部・遠野麻衣子。限られた時間の中で、真犯人を突き止め、広い東京から爆弾を発見しなければならない。さもなければ、未曾有の大惨事に見舞われることになる-。交渉人と真犯人の息詰まる4日間。緊迫のクライマックスまで一気読み、かつてないスケールの傑作サスペンス。
感想・レビュー・書評
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五十嵐貴久の交渉人 遠野麻衣子・最後の事件を読みました。
突然の爆破予告の電話があり、オウム真理教のようなテロ集団の教祖の釈放要求。
刻々と変わる状況の中、主人公は僅かな手がかりを頼りに真理に迫っていきます。
最初から最後まで、緊迫感があり面白かったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ダラダラ長かったです。【2022年5月6日読了】
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前作よりおもしろかった
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警察上層部の身勝手さにうんざりさせられたり、犯人との頭脳戦で手に汗握る攻防。こういった緩急の描写に良い意味で見事に踊らされてました。
作者の思う壺といったところかな。
宗教に傾倒していったり身勝手さが加速していく過程はうーんと頭をひねる場面もあったけれど
知らず知らずに主人公に肩入れしてしまっている自分。一緒にエールを送り、最後の場面ではガッツポーズしたくなってました。ここまで心に入り込んで来る作品にめぐりあえて、妙に達成感のある読後でした。 -
詰めが少々まだるっこしい。
集団パニックの恐ろしさ、非常時情報伝達の速さと杜撰さは震災で嫌と言うほど味わった。
また起きないことをただ祈るばかり。
【図書館・再読・7/9読了】 -
五十嵐貴久の作品はテンポがよく臨場感があり事件内容も良く練られていて、とても面白いのですが、この作品もかなり面白かったです。
カルト教団信者による爆弾テロ事件と交渉人遠野麻衣子との戦いなのですが、遠野の分析力の高さから真犯人に徐々に迫っていくところはかなり引き込まれました。最後の犯人との戦い?(交渉?)は読みごたえがありました。
でも中盤あたりで犯人の察しはついてしまいましたね・・・