東京バッティングセンター

著者 :
  • 幻冬舎
3.42
  • (7)
  • (19)
  • (26)
  • (8)
  • (0)
本棚登録 : 172
感想 : 23
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344016712

作品紹介・あらすじ

自分のことを「吾輩」と呼ぶ、金城武似のホスト、タケシは、実は吸血鬼だ。彼は、歌舞伎町のバッティングセンターで復讐屋の美女・雪美に出会ってから、無理矢理彼女の片棒を担がされている。二人のもとには、「自分をクビにした座長に地獄を見せてやってくれ」という居眠り病の元劇団員、「貧乏神をやっつけてくれ」という髑髏マニアのカフェオーナー、「父の作家人生を終わらせて」という女子高生などが、次々とやって来ては無理難題をふっかける。"無欲で律義な吸血鬼"と"冷徹な美女"の復讐屋コンビが、悩める人間たちの依頼に命がけで応えるコメディ・サスペンス。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 図書館に悪夢シリーズがなかったため、初読。
    死ぬなら吸血鬼に襲われて死にたいくらい好きだけど、木下さんの文体が初めてなせいか、読むのに数日かかった。
    慣れれば吾輩口調にはまる。

    ラスト数ページから衝撃の展開。更に続きがありそうな感じだった。

  • 吸血鬼シリーズ 第1弾

    第一話 新宿バッティングセンター
    第二話 三軒茶屋バッティングセンター
    第三話 明治神宮外苑打撃練習場
    第四話 銀座バッティングセンター

    金欠、モテない、美女もゲットできないダメダメな吸血鬼・タケシが、ホストをやったり、復讐屋をやったりと、金のため、血のため、奔走する。

    そんなタケシの唯一の趣味がバッティングセンター。

    そこで神様に本当の自分とはと諭される。

    現代を慎ましく生きる吸血鬼の運命は?


    非現実的で、コミカルでキャラも濃くて、楽しめます。
    続編も借りてこよ。

  • また野球への愛を感じます。バッティングセンターに行ってみるか。

  • 楽しければいい。今のありのままの自分を思う存分に楽しめばいい。普通に生きていれば楽しいことは希にしか起こらない。楽しいことは自分の足で探し、自分の目で確かめる。ホームランをかっ飛ばしても手ごたえがなければ確認すればいい。真実を確認するのは自分自身。胡蝶の夢を現実に映しかえるのも自分。

  • 自分のことを「吾輩」と呼ぶ、金城武似のホスト、タケシは、実は吸血鬼だ。彼は、歌舞伎町のバッティングセンターで復讐屋の美女・雪美に出会ってから、無理矢理彼女の片棒を担がされている。二人のもとには、「自分をクビにした座長に地獄を見せてやってくれ」という居眠り病の元劇団員、「貧乏神をやっつけてくれ」という髑髏マニアのカフェオーナー、「父の作家人生を終わらせて」という女子高生などが、次々とやって来ては無理難題をふっかける。“無欲で律義な吸血鬼”と“冷徹な美女”の復讐屋コンビが、悩める人間たちの依頼に命がけで応えるコメディ・サスペンス。

  • 終わり方が・・・

  • 「我輩」のなぞも解けた・・・。
    最後そうなるかぁ・・・。

  • 悪夢シリーズとはまた違う面白さがある。そして切ない、感動。

  • 先に『六本木ヒルズの天使』を読んでまして
    周りがこっちの方が面白い。と言う世間様の意見に乗ってみまして読みました。

    木下半太は外さないな。面白い
    コチラの話が六本木よりも先の話だと言うので読んでたんですが
    どうして「吾輩」が金城武並みのイイ男なのか解りました(笑)
    あと六本木の最後に『どうして吸血鬼になったのか』書かれているんですが
    コチラは最初から『吸血鬼』だったので、どこで六本木の最後に繋がるのか気になる所だったのですが・・・

    あと要所、要所に出てくる『坂東英子』も気になる所だったんですが・・・

    キャラで言えば聖矢さんは良かったです。
    雪美嬢の掛け合いも面白かったです。
    土屋の印象は六本木とちょいと違ったかな?
    で依頼してくる客も個性きつくて面白かったです。

    ここまでは木下半太裏切りませんでした。

    だから余計オチがガッカリした。と言う所かな~

    六本木を先に読んでいるんで、通り魔に刺されて瀕死だった所を土屋に吸血鬼にされ
    助かった事は知っているんですが
    その知っている所からの『東京バッティングセンター』だったので
    話的には『夢オチ』で良いのかな?
    ホストの聖矢さんも雪女の雪美嬢も依頼者も・・・
    ただ意識の奥深い所に自分を刺した犯人があり夢の中でも襲われると言う所かな?
    逆を言えば坂東英子が自殺すると言う所がどうかと思いますが・・・

    全てを夢オチにしたらおかしいか。
    元の「タケシ」はプロ野球選手になった御祝の席の帰りに通り魔に合っているから
    夢の中の「タケシ」が新しく埋められた吸血鬼の記憶だとしたら
    女にモテる目的で金城武風に整形した(笑)と言う所はどっからくるんだ?になるし(笑)

    元々金城武風のイケメンだったのを土屋の催眠術で整形してこんな顔になったと
    思い込んだのか・・・

    と言うか「坂東英子」の話にはオチが付いてない様に思えるのよね。
    もう1本これで話を書いてもらい所です。

    今までのこの人の話は面白おかしく読みやすいしオチも結構スッキリサッパリと
    イイ感じに終わるのですが、このオチであれば
    『六本木ヒルズの天使』の方が良かったかな~と思うのです。

全23件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

一九七四年大阪府出身。作家。劇団「渋谷ニコルソンズ」主宰。主な著書に『悪夢のエレベーター』『悪夢の観覧車』などの「悪夢」シリーズをはじめ、『アヒルキラー』『裏切りのステーキハウス』など。『悪夢のドライブ』『サンブンノイチ』『鈴木ごっこ』他、映像化作品多数。『ロックンロール・ストリップ』映画化の際は、自ら監督も務める。「仮面ライダーリバイス」(テレビ朝日系列)では自身初の特撮作品メインライターに抜擢された。

「2022年 『オーシティ 負け犬探偵 羽田誠の憂鬱』 で使われていた紹介文から引用しています。」

木下半太の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×