今あなたに知ってもらいたいこと

  • 幻冬舎
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感想 : 66
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  • Amazon.co.jp ・本 (118ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344017665

感想・レビュー・書評

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  • 「読んで良かった」と思える本は沢山あれど、「出会えて良かった」と思える本は意外と少ない。この本はそんな数少ない本のひとつになった。一言で言うなら、「愛する」ということを彼女なりの言葉を尽くして語った物語集みたいなもの。読んでいるうちに、まるで地球を丸ごと包み込めるような優しい気持ちを感じられる気がする。ひとつひとつ、味わいながら読む本。


    講演会で参加者みんなで、参加者の家族のことを祈ったら、身体が軽くなったって話がとても印象的。そういうことって、あるのねん。

  • 短い本ながらも、オノヨーコのメッセージがしっかりと伝わってきた。
    自己と世界の境界線があまりない気がした。というか、周りの世界の悪いところをしっかり見て、その上でラブ&ピース、イマジンであれと本気で思っていたんだなと感じた。
    イマジンなんて今では音楽の教科書で必ず習うし、服屋の店先でもかかっている耳馴染みの歌だけど、音楽を通じて少しずつ身の回りから派生していくことを願っていたものだったのか。

    ブックカフェで何気なく手に取った本だったけれど、書かれていることにパワーを感じる本だった。
    ブクログの感想に地球の健康と平和を共に祈らずにはいられないと書かれている方がいたが、まさにそのような気持ちになる。
    いつもは本でよかった言葉は読書メモに記載しているけど、こちらにも残しておきたい。


    好きな言葉

    「このままでは自分がだめになってしまう」と思って、始めたのが人を「Bless」祝福すること

    心というのは毎日、よい方へも、悪い方へも揺れ動くもの

    変化することを恐れない
    流れている水はきれいだけれど、留まると沼のようにドロドロしてしまいます。
    絶対に固定しない。
    ところがあるとき、ふと自分のやってきたことを振り返ってみました。そうしたら、驚いたことに自分が自分のパターンから全然外へ出ていないことに気がついたのです。
    孫悟空が、実はお釈迦様の手のひらから飛び出せていなかったのと同じ

    優越感ではなく、誇りを持つ

    まずは始めてみること

    毎日ひとつ、心が躍ることをする。
    あなたのお母さんに電話をかけるだけでいい。
    相手の心が躍るのが、伝わってくると思います。
    そうやって、自分自身、もしくは誰かの心が躍ることを三ヶ月間、毎日やってみてください。
    だんだん体の調子がよくなってくるのがわかると思います。

    夢を持つ
    女性はどうぞ夢を持ち続けてください。
    結婚や、出産をしたからといって夢をあきらめないでください。
    自分の手に入るものだったら、必ず向こうからやってくるのですから、雲を見るような気持ちで夢を胸に秘めていてください。
    自分を大事にして美しい夢を見て持ってください。

    この何千年何万年というあいだに、人間が作ってきた文化ってすごいな、と思います。
    たとえば、「灯り」なんていうのは、ただの裸電球だけでもいいわけです。それなのに、ある人がシャンデリアというものを作った。
    私たちには「美しいものを作りたい」という本能があるのです。

    一人ひとりが多くの人に出会い、さまざまな経験をしています。
    自分では気がついてなくても、出会った人たちの知恵や経験、そういったものが、あなたの中に入っているのです。

    女性は子どもを産みます。自分の体をふたつにして分身を作ります。

    どんなに富と名声を得ても自分が「辛いな」と思っていれば辛いし、逆に何も持っていなくても「自分は大空と大地だけ有れば幸せ」と考えたら、それだけで充分幸福を味わえるのです。
    幸せかどうかは、自分の考え次第です。

    この社会は今、戦争産業と平和産業とのふたつに分かれています。
    戦争産業→ものを破壊し、人を殺しても、自分たちが世界を征服しよう
    平和産業→みんな理想主義者。ついお互いを批判し合う。エネルギーを会話や議論に費やすばかりで一致団結して目的に向かっていくことができない。それだから、平和産業の人たちは弱い。

    どこの国でも、女性の抱えるさまざまな問題が、まだ非常にたくさんある。
    孔子の三従の礼など、古来の洗脳によって女性は黙ってしまった。そんなことを言った孔子は男性だった。
    男性がなんと言おうが、私たち女性が人類を作っているんです。

    もともと人間というのは、強い生存欲を持っています。
    六十年ほど前に大空襲で黒焦げの大地になった東京が、今では繁栄する街に生まれ変わっています。

  • 地球の平和と健康を共に祈らずにはいられない。

  • 読み終えて何日経ってもオノ・ヨーコさんのパワーが、胸の中に残り続ける本です。

    やさしい言葉で綴られていて、文章をちゃんと理解して何度も何度も読み返したくなります。

    読み終えたあと、再び表紙のヨーコさんを見ると勇気やパワーが沢山湧いてきます。

  • うんうんって思いながらサラサラ読んだ。オノ・ヨーコ特に好きでも嫌いでもなかったけどとても愛のある人なんだと思った。そういう人好き。だから好きになりました

  • 彼女の言葉って本当にラブアンドピースなんだよね。
    ヨーコの言葉に押しつけがましい何かを感じないのはなぜだろう。
    彼女のように何かを始めたくなるのはなぜだろう。

  • とても素敵な本。彼女のように、しなやかに生活していきたいと思います。

  • とてもシンプルなことがかかれてますが、それがこのままでいいんだということ、そして、本当に大切なことが書かれてるので、尊敬できるかたです。

  • 今まで自分の中に無かった、すごく大きくて平和的な考え方を知ることができた。
    特に印象的だったのは、「Bless you」。
    自分自身を健康に保つために、自分自身を怒りや恐怖から守るために、自分に嫌がらせをしたり、危害を加える人を祝福するというもの。
    自分自身の心を乱すのは嫌がらせをしてくる人ではなく、その人に対する自分の怒りであるということに気付かされて、これからは自分の心を犠牲にせず、他人を祝福し許そうと思えた。

  • 攻撃されて苦しみの中
    その相手をBless(祝福)する
    Bless you...
    祈り続けていると自分の中にある
    恐怖や怒りに気づくことになります。
    そして祈ることで相手の世界の上に
    出ることができ、健康な人間として
    前に進んでいくことができたそうです。

    言葉の一つ一つから
    優しさ、強さ、たくましさ
    を感じました。

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著者プロフィール

アーティスト、政治活動家。数々のアヴァンギャルド・アート、音楽、映画の作品で知られる。著作には『グレープフルーツ』、『見えない花』などがある。

「2015年 『どんぐり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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