シンプルを極める

  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344019539

感想・レビュー・書評

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  • P.236
    書籍の処分について
    「どうしても迷いがあるなら、始末できない本を段ボール箱に入れ、1年間だけ待ちます。その間段ボール箱を開けて本を取り出すことがなかったら、その箱は閉じたまま古本屋か図書館に寄付します。」

    こういうルールを作って守るのは難しいよ。

    全体を通して、片付けの極意が書かれていて、なるほどとうなずけるし、よしやってみようという気にさせてくれるのは間違いない。

    ただ、こんな記述もあるので、ちょっと引いてしまうのだ。
    P.240
    片付けながら掃除をする
    「モノを処分した場所は、完璧に掃除をするようにしましょう。エアコンを切り、窓とドアを大きく開け放ちます。その場所を掃く、洗う、または掃除機をかけます。あなたの新しい意気込みを、その場所全体に張らせるためです。そしてシャワーを浴びるか風呂に入り、またはただ手と顔を洗って身を清めます。
    次に「みそぎ」の儀式をしてその場を清めます。ろうそくに火を灯し、花を飾り、すべての守護天使や精霊の導き手に降りてきてもらい、愛と光でその場を祝福してもらいましょう。
    モノを処分した後のこの儀式があなたに忘れられない心の安らぎと清潔感、居心地の良さを与えてくれるでしょう。そして、他の場所の片づけにも朝鮮したくなります。」

    クリスチャンならおそらく納得の所作なんでしょうが、あいにく私は違うので。というわけで片付けの技術だけ参考にするという接し方にとどめておきます。

  • 2011年8月
    川口市立図書館で借りて読みました。

    「シンプルを極めたい!」
    心からそう思います。
    ドミニクさんの考え方は「断舎離」と通じるものがあります。
    やっぱ、実行しなきゃ!!

  • できるだけ身の回りのモノを減らすことでそれらを所有することに伴う心理的な負担をなくし、シンプルで自由な生活をおくる手ほどきを示してくれる本。西洋版・断捨離とでもいうべきか。著者はフランス人だが日本の禅の思想にも触れており、書中にも度々記述が出てくる。確かに周りにモノがゴチャゴチャあることで、心理的な負担を感じることはある。そろそろ、思い切って身辺を整理しようかという気にさせられる。モノを減らす、捨てるという点で特別変わったことは書かれていないが、割と細かく実践的な方法が述べられている。

  • モノを持つことは幸せではない。逆に多くのモノを所有することによって人は不幸になることもある。世界でもっとも洗礼され美しい部屋は日本の茶室。

  • 今という瞬間に私たちが抱く感覚、物事の捉え方、思考というものは、決して絶対的なものではありません。長年生きてきた中で培われてきた個人的な状況の積み重ねによる経験から出てくる、暫定的な判断に他ならないからです。ここで問題なのは、絶対的という意味で自分自身を放棄するという要求に応えることですが、それは個性を殺すということではなく、ただ私たちの身に起こるすべての出来事を根底で「自分とは未関係」と捉えることです。
    何かを好きになる、嫌いになる...これはすべて私たちが独自の物差しで量るものです。自分が正しくて他の人は間違っている、と信じるとはなんと身勝手なエゴイズムでしょう!この意識的または隠れた「自我」を、自分の様々な経験から取り除くのです。そうすると、別な次元が見えてきます

    何かに執着することは、息を止める状態に似ています。最後に息苦しくなってしまうのです。自然と私たちの好みも変わっていきます。私たちに合わなくなったものを切り捨て、「去る者は追わず」と決めましょう。いつまでもそれにこだわっていると、人生が複雑になるだけです。変化(とそれがもたらす人生の複雑さ)を自然なこととして受け入れるのです。自分でコントロールできない物事から潔く手を引くことこそが、唯一安らかに生きるコツ、将来への不安を紛らわせる唯一の方法です

  • シンプルライフがいかに我々の生活を豊かにしてくれるかを説いてくれている。
    メモについては後日記載

  • 前半は精神的というか、極端にいえば宗教的なイメージで
    読むのがつらかった。確かにシンプルな生活に関しては
    異存がないが、現在のあふれているモノ、
    行動などに対しての否定的な展開が同調できなかった。

    そうすると意外と得るものは少ない。

    シンプルな生活な具体的な方法についていくつか触れているが、
    「整理術」本と大差ない。違う点はメンタルの問題だろう。

    捨てることの、そこに何もないことの気持ちよさ。
    その代わり、あるモノには一切妥協しない。

    確かにこれは一理ありそうだ。

    ものを捨てる基準として一番わかりやすいのは服。

    1年間で1回も着なかった服は捨てる。

    これは既に実践済み。と言いたいところだけど、
    やっぱり定番だけど着る機会が少ない。
    だから殆ど着ない服があるけど捨てられない。

    しかし、それ以外では結構やっている。
    リサイクルショップに持ち込んだり、
    今後も服・鞄・靴をどんどん捨てようと思う。

    そして代わりに本当に気に入ったものを惜しまずに
    少しずつ買いそろえる。

    その他、どんどん寄付するとか思い出の品も捨てる。など。

    タオルが異様に増えてきたのでどうにかしたい。
    機会があれば放出したいが、中途半端に使ってしまったからなぁ。
    結婚式とか出産のものって、いくらなんでも捨てるのが躊躇われるんだが・・・
    どこまで捨てようか・・・

    この本書類整理に関しては為にならない。
    殆ど捨てられない。また仕分け作業が多すぎるので、
    この点は別の本で扱っている内容を参考にした方がよい。
    個人的にはマンション関連の書類が凄くたくさんあるので
    どうにかしたいんだが・・・

    前述の思い出の品と一緒に、少なくとも移動はさせたい。
    殆ど手に取ることがないのに、いい位置を占めてるので。

    基本的な考えは
    ・捨てることを肯定する
    ・ものを増やさない
    この2点を実践すれば殆ど解決するはず。
    でもこれが出来ないんだよな。。。

  • シンプルに暮らすための具体的な例が書いてあり、持ち物の目安量が参考になる。
    禅の考え方が根底にあり、読後の解放感が清々しい。
    全体的に彩りを大切にしている著者なので、シンプルな暮らしでも無機質でないところが良い。

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著者プロフィール

ドミニック・ローホー――著述業。
フランスに生まれる。ソルボンヌ大学で修士号を取得し、イギリスのソールズベリーグラマースクール、アメリカのミズーリ州立大学、日本の仏教系大学で教鞭をとる。アメリカと日本でヨガを学び、禅の修行や墨絵の習得などをとおし、日本の精神文化への理解を深めてきた。フランスはもとより全世界で著書がベストセラーに。『ゆたかな人生が始まる シンプルリスト』『シンプルに生きる 人生の本物の安らぎを味わう』(以上、講談社+α新書)、『シンプルだから、贅沢』(講談社)ほか、日本でもその著作は大きな支持を得ている。

「2022年 『成熟とともに限りある時を生きる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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