- Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344019959
作品紹介・あらすじ
大衆の真ん中で突如消えた親子。UFOに攫われた幼馴染。身の回りで起こった不思議な出来事は、はたして怪現象なのか、故意の犯罪なのか。-夏の終わり、恋人との関係に迷いを抱えながら、実家に帰省した有馬千夏。地元の旧友とのとりとめもない会話から、千夏はかつて身の回りで起こった不思議な出来事を知る。誰もいないさくらんぼ畑からの突き刺さる視線。山奥の霊場で失踪した親子連れ。山のてっぺんでUFOに連れ去られた幼馴染…。そして、千夏の目の前にたびたび現れる"自分そっくりの幻"の正体とは。最後の最後に、二重三重のどんでん返しが待ち受ける。ひと夏の青春。精緻かつ大胆な仕掛け。異色の連作ミステリー。
感想・レビュー・書評
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それぞれが独立している話みたいでそうでもなく。おもしろかったです。
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何気ない日常に見せかけて小さなミステリを仕込んでいく。
以前にも読んだはずだが改めて読んでみると、やはりまだつたない感じがして、またそれが良い気もする。
これからブレイクしていくのかわからないが、ファンでいたいと思う。 -
綺麗な文章で読みやすい。
1話1話少し郷愁を誘う謎があり
少し切ない終わり
連作短編らしく最後には大きな謎が残されていて。
全体的に叙情的な文体で詩的な表現が多くて、それがいいのでしょうけど、少しくどく感じる所もありました。
この本のノスタルジックな雰囲気には合ってるけど。 -
最後の展開に鳥肌がたちました。でも、納得。可愛らしい表紙だったので、ほのぼの日常ミステリーかな、と思っていたら全然違いました。疑問になる部分はあったけれど、面白かったです。
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祖母の葬儀のため久しぶりに地元に帰った有馬千夏は幼なじみの相葉成瀬、芥川利緒と再会。高校時代にあった不思議な事件の話を思い出す【ミツメル】他4篇
◆ん-、柘榴パズルが割りと好きな感じで辿ってみたけど、デビュー2作めだからかもしれないけどちょっと謎とき強引で、叙述トリックにすらなってない今まで晒してないことで読者引っ掛けるのは狡いな-。そしてちょっと人間関係ドロドロしそ-だね…いいのかな、これ。という読後感(笑) -
【収録作品】プロローグ/第一章 ミツメル/第二章 素敵な休日/第三章 さかさま世界/第四章 ボーイズ・ライフ/最終章 八月に赤/エピローグ
*最終章の展開がかなり強引な感じがする。 -
読み進めているうちに「あれ?もしかして?」みたいな疑問が生まれて、最後に種明かしがあるという話。
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やっぱりこの文体と雰囲気が良い!話運びはまだぎこちない感じもあるが。文庫化が待たれる。
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夏の終わり、田舎に帰ってきた千夏。昔の記憶と現在の出来事が、行ったり来たりしながら物語は進んでいく。
誰かにじーっと見られているような気がしたり、自分がもう一人いるような錯覚に陥ったり。
暑い夏、少し背中がゾーっとする。
読んでから、ひぐらしが鳴いているのを聞くと、怖さが倍増するかも・・・。