- Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344024335
感想・レビュー・書評
-
「日本国憲法を口語訳してみた」というスレが反響を呼び書籍化されたもの。スレでは第40条までだったが、書籍ではすべての条項が口語訳されており、口語訳とコラムの二部編成となっている。
専門家による監修がされているため、元ネタの文体はそのままに、表現や知識が正確になっている。例えば、第11条を見ると、元ネタでは「すべての国民の権利」と表現しているが、本書では「すべての国民が持つ永久の権利」と表現されている。永久の権利と明示することで、今生きている我々だけでなく子孫に対しても権利が保障されることを強調することができる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
愛知大学の法学部で憲法ゼミ所属の現役大学生が、タイトル通り「日本国憲法を口語訳してみた」本。
憲法学の教授の方が監修に入っている。
訳文と原文が見比べやすいレイアウトに、ときどき注釈入り。
そしてコラムが意外に読み応えがある。
◆「そもそも憲法ってなに?」…人権と憲法を創り上げてきた世界の歴史
◆「日本国憲法はどうやってつくられたの?」…第二次世界大戦敗戦後、「大日本帝国憲法」から「日本国憲法」へどのように変えていったか
など。
憲法全文を初めて読んだ。
読んでみて、「へぇー そんなことも憲法で定めてあったんだ」と知ることが多々あった。
「前文」の訳を読んだときはちょっと泣きそうになった。今ある人権と平和は先人がつかみ取ってきたものなんだって。
手元に置いておいて、何度も読み返したいと思う。
小学校高学年~高校生にもおすすめ。 -
著者は大学生なのに、憲法を自分の言葉に置き換えて説明できるなんてすごい。
-
2023.08.13
-
ものすごくフラットに訳されているので読みやすく、かつ原文も載せてくれているので勉強にもなる。よい本でした。
特にコラムが面白かった。生活保護の話は、実生活では悪い方向に誇張されているなあとしみじみ思いました。
日本国憲法というのは、一般国民ではなく、権力に対する法規なのだと本当によく分かりました。
規制される側が「こんな法変えよう」というのは犯罪者が「法が厳しいから変えて」っていうのと同じですね。 -
わかりやすい。
憲法は、堅苦しい文章でだいぶ損していると思う。
こんな感じのくだけた文章の方が世代や教養の有無にかかわらず届くのに、逆になんで日本国憲法をあんなに難解な文章にしたのって疑問に思うくらい。たしか中学の頃に公民で憲法習ったけど、いかつい文章を意味も分からず暗記して、それ以来とっつきにくい印象しか持ってなかった。
ひょっとすると、一般人には理解できない抽象度の高い言葉をあえて選んで憲法を作成して、後々拡大解釈ができるように逃げ道を作っておいたってことなのか。もしそうなら、策士すぎる。
もっとこの本が普及して、より多くの人が憲法や政治に関心を持ってくれることを願う。なんなら、中学の公民の教科書に載せてもらって。 -
平成25年11月発行のYAだよりで紹介された本です。
-
日本国憲法が施行されてから70年、ということで、図書館の展示に関連して読んでみました。
憲法の各条文が「口語訳」されており、中学生の入門書としては敷居が低く、読みやすいかもしれません。
ただ、個人的な印象としては、いささか「砕けすぎ」で、憲法策定時の理念が薄められているように感じられてしまいました。
主権在民とはいえ、一人称が「俺」というのは少し違和感を覚えました。
後半の「コラム」は参考になる部分もありましたが、大人が読んで「納得した!」とはならないかなあ、という印象でした。 -
2017年9月10日に紹介されました!
-
配置場所:摂枚普通図書
請求記号:323.14||T
資料ID:95130822