神様の休日 僕らはまためぐり逢う

著者 :
  • 幻冬舎
3.92
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本棚登録 : 140
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344025295

作品紹介・あらすじ

大切な人、家、仕事、夢、希望…。すべてを失った僕が、生きるために選んだのは、修復師となって、死と向き合うことだった。実話を元に紡がれた真実の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 3.11による突然幸せが壊された描写や、大事な人との最後の別れ方など、いろいろと考えさせられた。読後に実体験だと知った時、あの時の本当の悲惨さの欠片に少しだけ触れた気がした。

  • 復元納棺師をやっている方の実体験を元に書かれた本。
    出張で家を離れている時に3.11の震災が起き、
    妻と幼い子供2人を津波で亡くした主人公。
    読むのが辛かった。とても。

    東日本大地震から7年目を迎えました。
    3.11関連の本は今まで手にしたことはありませんでした。

    どう言えば良いか。
    あの日の事は恐怖と共に、鮮明に思い出すことが出来るけれど、
    私は何ひとつとして失ってはいない。
    そんな私が悲しみや嘆きを口にするのは違うのでは…と今でも思っています。
    しかし、私がどう思おうが、今も踏ん張っている方々が居るのです。

    忘れられる筈がない、あの日の記憶を引っ張り出し
    泣きに泣いた一冊。

  • 実話をもとに描かれた物語。
    最愛の妻と二人の息子を東日本大震災で失った主人公。
    彼の少年時代はとても辛いことが多かったのだが、妻と出会い、ようやく幸せをつかんだ矢先の震災。
    全てを失ってしまった主人公が修復師という仕事と巡り合い、生きる力がよみがえってくる…
    とても切ない物語でした。

  • 何故、この本を予約していたのか思い出せなかった。丁度、東日本大震災が4年目となる時期に手元にやって来た。
    読み始めると何とも頼りない青年、角尾彰紀が、一人の女性、栗又えり奈と出会うというラブストーリだったかなと思いきや、大震災がきっかけで家族を失う壮絶な人生を送られる実話を元にした物語だった。
    震災以降の話は、あの悲惨な映像と文中の情景描写が重なりあい何度も涙した。
    納棺師は存じていたが、修復師の存在知らず、ご遺体と送る家族側にとってどれ程大切なお仕事なのか考えさせられた。
    東日本大震災で沢山の方被害を受けられ、どれ程の方が綺麗なお姿で旅立たれたかと思うとそうでは無かっただろうと想像がつく。
    只々、手を合わせご冥福をお祈りいたします。
    このような未曾有な大震災と津波、「神様が休んでたんじゃねえのか」との会話通り受け入れるしかないのは辛かったろうな。

  • 震災で、幼い子どもと妻を亡くし、修復師になった男性。
    辛くて涙…
    わずか生後7日と小さな子を抱きしめたまま亡くなった妻
    これが実話に基づいていることに、10年前の、現実であることに胸が苦しくなる、
    沢山の、いろんな、幼い、若い、働き盛りの、老後の人生を、突然断ち切られたひとがいる。
    せめて、忘れずに、いようと思う。

  • 仕事が長続きせず、文句ばかり言ってすぐに人を殴るような男が主人公。実話を元にしているとはいえ、嫌だなぁ、と思いながら前半を読みました。後半は、震災で妻と息子を亡くした彰紀の深い哀しみが胸に迫ります。公子が彰紀を修復師に誘ってくれて良かったです。今、悲しみの内にある人が、いつか笑顔になれますように。「神様の休日」。震災の日、神様は休んでたんだ、という意味のタイトルでした。

  • 3,11の震災を扱った小説は数多く出たけれど,この本はとても良かった.震災を抜きにしても,幸せな家族に憧れながら遠くから眺めていた僕に力強く手を差し伸べたえり奈が輝いていました.実話が本とのこと,本当に悲しいです.

  • 感想を書くことすら躊躇われる、そんな本でした。
    東日本大震災。
    神様の休日。

    腫れぼったくなった目は、無責任に明日には元に戻っているかもしれないけれど、この意味を感じることだけはせめて、出来ればいいと思います。

  • 図書館でタイトルに惹かれて 読んだ。
    はじめ 恋愛小説だったのが 後に震災のことも描かれていて 思いもよらない物語だった。
    そして ノンフィクションだった。

  • 電車の中で ポロポロして困った…
    とっても悲しいけど素敵なお話
    本当の話だなんて… えりかは素敵な女性で あまり人生にやる気のなかった彼が彼女と会うことで成長する
    最後には納棺師になるとは 最初の彼からは考えられない

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