あなただけの、咲き方で

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 203
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344027145

作品紹介・あらすじ

品位は、ちょっとだけの無理から生まれる。少しの背伸びが、人生を豊かにする。装いから、人間関係、大切にしたい日本語、生き方まで。シンプルにして深遠な美しい歳の重ね方。野に咲く花のように自分らしく生きるヒント。

感想・レビュー・書評

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  • 近くのイオンのスタバに
    楽しそうに談笑しているおばあちゃんがいて、
    友達と「どんなおばあちゃんになりたいかなぁ〜」って話をしたのが本を手に取るキッカケ。

    凛として、優しく包み込むように笑うおばあちゃんになりたいなぁって思い、
    まさにその印象な八千草薫さんの
    生き方の心得が覗ける一冊です。

    ◎印象に残ったこと

    ・品格は相手のことを思いやる気持ちの現れ

    ・特別なことを話そうと気負わず、感じたままのこころの言葉を送ること

    ・すぐに御礼の「手紙」を書くこと

    • koshoujiさん
      初めまして。koshoujiと申します。
      かなりの亀レスですが、フォロー、或いは私のレビューに“いいね”をいただき、ありがとうございます。...
      初めまして。koshoujiと申します。
      かなりの亀レスですが、フォロー、或いは私のレビューに“いいね”をいただき、ありがとうございます。
      10年ほど前、ひたすら本を読んでいた時期があり、ブクログに掲載しているレビューも、その頃のものが殆どですが。
      その後、故郷の同窓生探しのためにmakopapa77という名前で、歌うYouTuberに変貌し、小遣い稼ぎしていました。
      この2023年2月に、めでたく「前期高齢者」の仲間入りを果たし、4月からは、週に6日は日曜日状態(笑)になり、今後はようつべとブクログの両立も可能で、ようやく新しいレビューも書けそうです。
      ただし、海外旅行が増えるので、無理矢理そちらにかこつけたレビューが多くなるかもしれません。
      それでも、読んで楽しくなるようなレビューを書き続けたいと思いますので、読書仲間として末永くよろしくお願いいたします。<(_ _)>
      HR7さんのレビューも楽しみにしております。

      八千草薫さんは、遥か昔、私が大学に入学し、南青山の学生寮に住んでいた頃、近くでお見かけしたことがあります。
      夕暮れ時だったでしょうか、煌々とライトがつけられ、テレビカメラを持った集団がいました。何かと思いきや、ドラマの撮影で、そのときそこにいたのが八千草さんでした。45年ほど前なので、八千草さんもまだ40歳ぐらいだったでしょうか。とても美しく、優しそうな笑顔で撮影に応じていたのを覚えています。

      2023/04/07
  • 八千草薫(1931.1.6~2019.10.24)著「あなただけの、咲き方で」、2015.1発行。共感した言葉は次の通りです。①すべての始まりは挨拶から ②言葉に心を込める(マニュアルはない)③心の友を持つには少しの無理も必要 ④たとえ人が見ていなくても最善を尽くす ⑤毎日同じ時間に体重計にのる ⑥骨を強くすることを意識する ⑦相手の時間に割り込まないことが手紙の魅力 ⑧礼状はその日のうちに出す ⑨仕事以外の世界を持つ ⑩異国を知ることで、視野や価値観が拡がる。

  • 品位とは、相手を思いやる気持ちのこと。
    言葉に心を込める…何か気の利いたことを話すよりも、そのときに感じている正直な気持ちを話せばいい

  • 昨年亡くなられた女優、八千草薫さんのエッセイ。テレビから受けるイメージ通り、素敵で可愛らしい女性。 もくじを見ると、啓発本みたいな感じもしなくはないんだけど、押し付けがましくなく、八千草さんが優しく語りかけてるような感覚で読み進めたので、心にすーっと入ってきました。 「品位や品格とは、相手のことを思いやる気持ちの現れなのだと思います。」 「現代的な素養をもちながらも、恥じらいやつつしみの心を忘れない。」 「身だしなみの本分は飾り立てることではない」 「年齢を理由に諦めない」 「他者への負の思いは広げない」

  • 昔ながらに大切にされて来た事柄の良さが、押し付けがましくない形で書かれている。

    人と接する時、欠点に着目するのではなく、眠っている長所=宝物を探して気持ちよく生きる。欠点は人の魅力のひとつだという素敵なフレーズ。

    感動はチョット無理してでも、自ら見つけに行く事が、人生の潤いに繋がる。

  • 以前から著者のような上品で穏やかな人に憧れていたので、この本に書かれていることを実践して素敵なおばあさんになります!
    と、いちおう宣言してしておこう。数年後にこれを読み返してその時の自分がどうなっているのか・・・見ものである。

    ・前に前にと出るのではないが、正しいと思ったことなら言いにくいこともごまかさないできちんと相手に伝える。控えめだけど、凛としていて良い意味で強い明治時代の女性。
    ・美しい言葉で話す。
    ・手紙、葉書を書く。
    ・馬馬虎虎・・・いい意味でいい加減に。肩の力を抜く。
    ・相手の欠点に目を向けず、良い点を探すようにする。自分も駄目だと落ち込むことは無い。自分の良い点(宝物)を見る。
    ・着物を時々着る。付け帯もOK!

  • こんな風に、素敵に歳を重ねたい

    お上品でチャーミングで
    でも強い心を持つ
    そんなおばあちゃんに
    なりたい

  • 久々にアプリを再ダウンロードして、久々の投稿。

    読みやすく、3時間ほどで読了。年齢もあり、おそらくお年を召した方でも読みやすいサイズの文字の大きさ。
    女性として間違いなく素敵だと思う反面、人種の違いを思い知る感じ。

  • はじめに

    第一章 品よく、暮らすために
    品位とは、相手を思いやる気持ちのこと
    「欲」は、程よい加減で
    明治生まれの女性からつつしみの心を学ぶ
    身だしなみの本分は「飾り立てる」ことではない
    心の距離を簡単に縮めない
    日本の美しい言葉を守る
    言葉に心を込める
    すべての始まりは、挨拶から
    就寝前に静かな祈りの時間を持つ
    お礼状はその日のうちに出す
    年齢を理由に諦めない
    簡単に物を捨てない
    不便なことから知恵が生まれる
    感動は自ら見つけに行くもの
    ときには苦言も思いやりのひとつとなる

    第二章 仕事と向き合うときの心構え
    深く、静かに潜航する役者でありたい
    正解がないものこそ追求できる
    演じることは、人の人生と真摯に向き合うこと
    たとえ人が見ていなくても最善を尽くす
    主人が教えてくれた”まあまあ ふうふう”の精神
    丁寧に向き合う時間が豊かな結果につながる
    喧々諤々のディスカッションを大事にする
    誰もが必ず持つ”宝物”に目を向ける
    仕事場ではすべての人が平等
    他者への負の思いは広げない
    適度な緊張感はプラスに働く
    相手の時間に割り込まないことが手紙の魅力
    酒とのよいつきあい方を知る

    第三章 女優生活から学んだこと
    幼少時の経験が、夢の世界への始まり
    美しい音色が女優活動の礎に
    無謀とも思える壁が人を成長させる
    憧れの女優、ヴィヴィアン・リー
    強く願えば、思いは叶う
    欠点は魅力のひとつになる
    いただいたチャンスに身を任せる

    第四章 ひとつの世界だけで生きない
    仕事以外の世界を持つ
    辛さを体験してこそ、得られることがある
    日常から離れることで生まれる新たな絆
    異国を知ることで、視野や価値観が広がる
    聴くたびに新たな発見があるクラシック音楽
    繊細な優しさを持つ犬や猫
    自然に親しむために庭に造ったビオトープ
    思い出の詰まった家具で居心地よく

    第五章 幸せな人間関係を育む
    似たもの夫婦が、喧嘩知らずの秘訣
    大切な人にこそ、ありのままの姿を見せる
    夫婦の絆は弱さを見せ合うことで深まる
    別れの寂しさと寄り添いながら生きる
    慌しく別れた母への詫び状
    母との共通の趣味は舞台鑑賞
    永遠のテーマ「もうちょっと踏み込んで」
    心の友を持つためには、少しの無理も必要

    第六章 美しく歳を重ねるために
    美しさとは、若さにこだわらないこと
    化粧は自分の個性を知ることから
    日々のケアは足し算よりも引き算
    髪のお手入れは植物性のケア用品で
    自分らしくいられる洋服を選ぶ
    しゃんと背筋が伸びる着物の効用
    毎日同じ時間に体重計にのる
    骨を強くすることを意識する
    毎朝の愛犬との散歩で四季を肌で感じる
    朝食で体のバランスを保つ
    一日の出来事を何でもいいので残してみる

    あとがき

  • 84歳でも美しい八千草さん。
    20歳年上の旦那様は68歳で車の免許を取り、85歳まで八千草さんの送り迎えをされ、95歳まで生きられたそう。

    いつに戻りたいと尋ねられたら、
    精神的にも体力的にも勢いのあった40代という回答。

    30代で人生終わった気になっている自分が
    なんて薄っぺらいのだろうと思った。

    命尽きるその日まで
    少しだけを無理をしながら前向きに生き続けたい、
    八千草さんのように。

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著者プロフィール

女優。一九三一年生まれ、大阪市出身。四七年に宝塚歌劇団へ入団。五一年に『宝塚婦人』で映画デビューし、『宮本武蔵』『蝶々夫人』などに出演。宝塚退団後の五七年に、映画監督の谷口千吉氏と結婚。以降、話題の映画、ドラマに多数出演。九七年に紫綬褒章、二〇〇三年に旭日小綬章を受章したほか、数多くの賞も受賞。一九年一〇月、すい臓がんのため、八八歳で逝去。

「2021年 『あなただけの、咲き方で』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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