四十歳、未婚出産

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344033252

感想・レビュー・書評

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  • 理解ある人たちに囲まれて、こんなに恵まれた境遇はないだろうな。子どもが産まれるまでっていろんなこと考えてしまう。でも「案ずるより産むが易し」とはよく言ったもので、本当にそうだと思う。どうしようと思い悩む前にとりあえず動く!やってみる!そうすると何かが動き出す、必ず。大丈夫。そして生まれてきた我が子はきっとものすごいパワーを与えてくれるはず。折り合いつけながら、頑張って欲しいなぁと主人公にエールを送ります。

  • 図書館で借りて。
    これも後半なかなか都合の良い展開だったけど、気持ちよく読み終えられてよかった。
    凡庸さんがやたら素敵。そして主人公が仕事できるしほどよくモテてて、ハーレクイン的な楽しさもある。予期せぬ妊娠をしても強いしメンタル安定してるし、なかなか現実そうはいかないと思うけど。

  • 垣谷さんの本はホントに読みやすくて、テーマも身近なものが多くスイスイ読めまて良いですね。
    田舎に住んでるものとしてかなり共感できました。
    結末は丸く収まってよかった。
    お母さんの行動や一言一言が面白くてクスッと笑ってしまいましたー!

  • ■あらすじ
    40歳になる優子は、出張先で部下の水野と一夜の関係を持ち妊娠する。
    産むか産まないか、相手に妊娠の事実を伝えるか伝えないか…。
    未婚で出産をすることに対する世間の目や一人きりで育てる不安はあるものの、年齢を思うこれから妊娠出産は難しいかもしれない。。。
    昭和の価値観に染まった田舎やマタハラ上司にめげそうになりながらも、家族や周囲の味方に助けられながら出産を決意する。

    ■感想
    垣谷作品には必ず登場する、昔の価値観を押し付けてくる人たちにイライラさせられる。作者の思うツボだと知りつつも。
    優子自身も考えが甘いところがあると感じ、ちょっとモヤモヤするところもあった。
    とはいえ、世間一般の「普通」から外れて暮らすことの難しさはよくわかるので最後に優子が出した結論は、うまく行き過ぎで自分勝手とはいえある意味で万々歳なのかもしれない。

    未婚出産を避けるために入籍するなんて、時代錯誤な主人公だなぁ。なんて言われる時代が近い将来訪れますように。。。

  • 登場人物をが、嫌な人が多く、好きになれなくて、いったん断念…。
    最終的に完読した。
    学びといえば、みられ方を気にしてしまう
    日本人、噂が好きな日本人だなー。と。
    事実を周囲に知らせなくても、
    信頼できるほんの一部の人に理解さえしてもらって、
    心の安全地帯ができれば、それで十分なのかと思った。

  • とりあえず、ワンナイトラブするなら避妊せえよと言いたい。それではそもそも小説にならないが。あらすじ=タイトル通りの話。垣谷さんの本は好きだが、本書は主人公優子も含めて共感できる人が少なく、何だかなぁ~という思いは拭えなかった。ハッピーエンド風だが、本当にハッピー??これでいいのか!?ロクでもない父親とはいえ、本当の父親に、子供の存在を伝えなくって本当に良かったのかな??男性は、自分の知らない何処かで子供が存在していると知ったらどう思うんだろう?

  • こんな風に始まる恋があったっていい。
    でもそこに至るまでの40歳妊婦の心の内は想像するだけで胸が苦しくなる。

  • 元不倫相手が社内で出世して、育児休暇や時短勤務などの制度を整えてくれたり、父親のいない子にならないように籍を貸してくれる同級生が現れたり、ご都合主義なところはあったが、
    年下部下の無責任な軽い発言や、田舎の親戚のデリカシーのない発言や、上司のマタハラ発言など、イラっとするよくある出来事がリアルで、
    テンポよく読めた。

    こんな主人公みたいに上手くいくことはなかなかないと思うが、未婚の母になる障害の提示としては読みやすかった。

  • 女性を取り巻くいろんなもやもや、田舎のもやもや、あるある!って思いながら読めます。差別とかハラスメントとかやいやい言われるようになったけど、それでもそういう感覚ってすぐには抜けないものかもしれない。

    続編いきますか…?って感じの終わりかた。結局ひとりで育てていて、籍を入れた意味ってあったのかな?関口がかわいそうすぎる…!

  • 最後は周りも助けてくれて、めでたしめでたしみたいな感じだけど、そんなに世の中甘くないし、上手くいかないでしょ。
    世の中、こーゆー境遇な方もいるだろうし、もう少し現実味が欲しかった。

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著者プロフィール

1959(昭和34)年、兵庫県生れ。明治大学文学部卒。2005(平成17)年、「竜巻ガール」で小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。結婚難、高齢化と介護、住宅の老朽化などの社会問題や、現実に在り得たかもしれない世界を題材にした小説で知られる。著書に『リセット』『結婚相手は抽選で』『七十歳死亡法案、可決』『ニュータウンは黄昏れて』『夫のカノジョ』『あなたの人生、片づけます』『老後の資金がありません』『後悔病棟』『嫁をやめる日』『女たちの避難所』『四十歳、未婚出産』などがある。

「2023年 『うちの父が運転をやめません』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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