泣くな研修医

著者 :
  • 幻冬舎
3.69
  • (46)
  • (98)
  • (86)
  • (15)
  • (2)
本棚登録 : 743
感想 : 116
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344034235

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ウルウルさせられる感動ものかと思ったがそうでもなかった。
    泣けないのはただたんに、俺の心が死んでるからか(笑)

    研修医のお仕事小説です。
    主人公は温かな感じのする男。
    彼の目線で研修医の日常が描かれています。
    おそらく日本中のどこででも起きてそうな普通の日常業務でしょうね。もちろん医療ということで人の生き死に関する話は出ますが、とりたてて感動はしませんでした。残念。
    ドラマ性や盛り上がりに欠けるお話しだと思いました。
    登場人物も全員特にクセもなく、特筆するような事件もない。
    なにか、とてものどごしの良い薄味の何かを飲んだような読後感。水に近いかな。
    そもそも何を意図して書かれたのだろうか?

    シリーズ化されている人気作の1巻目でしたが、おそらく続きは読まないでしょう。

    本に限らず医療物の作品ってけっこうありますよね。
    自分的にその中で最高だったのは海外ドラマの「ER」。
    当時はハマって、珍しくビデオ録画までして観てました。あの頃はまだVHSとかだったな~。
    記憶を全部消去してもう1度最初から観たい。

    • 土瓶さん
      悪いの、いいよね。
      たまに初期の馳星周さんみたいなの読みたくなる。
      ちょっと前にそれっぽいの借りて読んだけどリタイアしたわ。
      難しいな...
      悪いの、いいよね。
      たまに初期の馳星周さんみたいなの読みたくなる。
      ちょっと前にそれっぽいの借りて読んだけどリタイアしたわ。
      難しいな。
      2023/06/30
    • 1Q84O1さん
      土瓶師匠、おびのりさん、ぼちぼちいきましょう〜
      土瓶師匠、おびのりさん、ぼちぼちいきましょう〜
      2023/06/30
    • 土瓶さん
      1Q84さん、アリガト^^

      ほん3さん。
      自分はなぜだか役者さんの名前が覚えられない病でして、他の作品で「ER」の出演者を見かけると...
      1Q84さん、アリガト^^

      ほん3さん。
      自分はなぜだか役者さんの名前が覚えられない病でして、他の作品で「ER」の出演者を見かけると、「あ、ダグだ」とか「カーターが出てる」などついつい「ER」の役名で呼んでしまいます^^;
      ダグ(ジョージ・クルーニーですか)はずいぶん出世しましたねー。
      2023/07/01
  • ブクログの皆さんの本棚でよく見る気がしてなんとなく気になっていた本。たまたま図書館で見つけたので読んでみた。
    詳しいことは全く知らずに読みはじめたけど、著者は40歳くらいの医師で、本書は医学部を卒業して研修医になりたての雨野隆治を中心としたストーリー。

    医療もののお話は色々あれど、現役の医師が書いたものは珍しいのでは。手術シーンなどリアリティがあり、読みながら一番思ったのは、何というか「医者も一人の人間なんだなぁ」ということ。専門用語や治療方針に疑問だらけの隆治に共感しきりで、研修医になりたて位では一般人の様に色々分からない事だらけなんだなということ。
    病院にかかるとき「医者は万能、何でもわかる先生」みたいな意識がどこかにあるけど、皆様々な経験を通じて頼れる先生になっていくんだな、と。
    それと同時に、日々人の命を助けるために寝る間も無く奔走している医療従事者の皆さんに改めて感謝を覚えた。

  • 傷ついた体、救えない命――。
    雨野隆治、研修医1年目、25歳。なんでこんなに無力なんだ、俺。

    研修医ってまだまだ学ぶ事ばかりなんだ。
    過酷な労働の割に手取り20万円。
    研修医の扱いは悪く色々と厳しい。
    研修医のみんな頑張れ!

    交通事故で運ばれた少年、90歳の末期がん患者、20歳の末期がん患者。
    手術シーン、治療法、患者さんの苦しみ、医者の苦悩葛藤がどれもリアルで泣けてしまった。

    だけど、今の雨野先生は微妙。
    「まぁいいか」と思ったり「確か」と答えたり、先輩医師に怒られたくないからとわからない言葉を質問するのを止めるところも嫌だった。
    新入社員の時自分もそうだったなと思い出すけど、患者思いの雨野先生を思うとなんか違う。

    先輩医師と上司医師に研究会があるから早めに上がると言われていたのに、それを忘れて合コンへ。(合コンは行ってもいいんだけど)患者さんが危ない目に。

    毎日何度も患者さんの部屋を見に行く、優しくて熱い雨野先生。
    だけど、たった1日たった1度のミスが患者の命を奪う事になる。医者は命懸けなんだよ。

    佐藤先生にきつく怒られたからもう大丈夫かな。いつか成長した雨野先生に会いたい。

    90代末期がん、生活保護、認知症、家族なし、治療をするかしないか。
    20代末期がん、もう出来ることがない、苦しいだけの延命治療を続けるかどうか、それを決めるのは家族か本人か。
    どの治療が1番いいのか凄く考えさせられた。


    心に残った言葉
    「研修医といっても医者は医者。同じ医師免許一つでやってるんだよ、私も岩井先生も」

    ショックな文章
    毎日見ているのは高齢者のお腹ばかりで、若い女性の診察はまずなかった。絢の腹には余計な脂肪は一切付いてない。
    生々しい。やっぱりこんな風に思うんかな。・゚゚・(>_<)・゚゚・。

    • くるたんさん
      けいたん♪
      こちらでもこんにちは♪

      知らない作家さんだわ。
      なんか医療の現場ってお世話になるかもしれないだけにひきこまれるよね。

      どの治...
      けいたん♪
      こちらでもこんにちは♪

      知らない作家さんだわ。
      なんか医療の現場ってお世話になるかもしれないだけにひきこまれるよね。

      どの治療がいいのか…なんて、信頼できる担当医によってすごく左右されそう…。

      私、この前健診受けてきたよ。お腹周り、体脂肪ヤバかった(>_< )
      2019/08/14
    • あいさん
      くるたん♪

      コメントありがとう(^-^)/
      現役外科医で医療の本は書いてるけど小説はデビュー作みたい。
      この小説amazonでも...
      くるたん♪

      コメントありがとう(^-^)/
      現役外科医で医療の本は書いてるけど小説はデビュー作みたい。
      この小説amazonでもよく読まれていて評価も高いね。
      主人公の技術面が低いのは仕方ないとしてちょっと幼稚なところが私はちょっと。
      おしゃべり相手にはいいけど治療は(笑)

      この作品に出てきたお医者さんはみんなよかった。現実でもそんな先生と出会えるといいな。

      くるたん、本当?そんなこと言って普通に痩せていたら怒るぞ〜ヾ(≧∪≦*)ノ〃
      私は裏切りはない!
      2019/08/14
  • とてもリアルに医療の現場が描かれていました。
    医師としては新米の立場で上司には逆らえない、でも患者から見れば研修医も列記とした治療を行う者。この本の主人公、雨野隆治の日々の葛藤が読んでいて伝わります。
    とてもいい作品でした(*^^*)

  • 「神様のカルテ」を彷彿とさせるヒューマ
    ニズム溢れる医療モノです。

    命の大切さ、死との向き合い方、そして
    医者という絶対にミスが許されないプロ
    としての仕事への対峙など、素晴らしい
    内容です。

    続編も期待できる、と思ったがそのよう
    です。パート2にも期待です。

    泣ける一冊です。

  • スーパードクターではなく、新人研修医のお話。医者は神様じゃない、人間なんだって思い知らされます。医者は万能であって欲しいけど、そんなはずない。
    持病があって、大学病院によく行ってますが、だいたい新人先生がいらっしゃって、見学良いですか?と聞かれます。恥ずかしいけど、良いですよと答えるようにしてます。経験を積んで、一人でも多くの人を助けることができるお医者さまになってくださいって願いを込めて。

  • 現役医師作だけあって、研修医の本音、過酷な医療現場の描写はリアルだなぁと。先輩医師の言う言葉や医療機器の使い方も分からないまま処置してたり、それも空気を読んで聞けないから想像でやるとか、実際あるんだろうから怖い話。この病人の苦しみや、死に対して割り切れない医師の苦悩の感じ何処かで読んだ様な、と思ったら、昔読んだ「幸せな死の為に一刻も早くあなたにお伝えしたい事」と同じ作者でした。

  • 読み始めは「自分や家族が病院行って研修医だったら何も分からないのか…やだな」と思った(笑)、頼りないから佐藤先生や岩井先生がいる。5歳の拓磨君、自分のお兄ちゃんの死に向き合えた所にジーンとした。本物の医師が作者なだけにリアリティあり。次も読みたい。

  • 本気で患者を思う医者だからこそ現場での葛藤、悔しさを感じるのだと思う。兄を亡くした思いを胸に抱きながら医師という仕事をすることは辛いだろう。だからこそ両親と兄が亡くなった日のことを、思いを共有できてよかった。過去を受け入れて肯定できたからこそ、多くの人を救える医師に成長できるとおもう。続編も読みたい。

  • 医者を主人公とした小説で、ここまで「ふがいない」主人公というのも珍しいように思います。
    漫画『ブラック・ジャックによろしく』に近いでしょうか、医師免許を得て病院勤務をする研修医が主人公なので、ひとまずの知識はあれど、実際の患者の症状や検査の値と病気が結びつかず、適切な手段をとることができずにいつも右往左往しています。
    外科の先輩医師たちも、看護婦も、患者も、病気も、すべてが怖い。それでも、いのちや患者に向き合おうとする主人公・雨野隆治のまっすぐな姿勢はすが清々しく感じます。

    「泣くな研修医」はシリーズ作品として続編も複数出版されていますが、これから雨野医師がどのような経験をして、どのような医者になるのか、彼の目に「医療」はどのように映るのか、気になる作品です。
    医者として働くことの「厳しさ」がフォーカスされていますが、割合で言えばほんのわずかでも、厳しい状態にあった患者が回復する、その「奇跡」に触れることが「やりがい」となる、そんな医師の生活を見ることができます。医師になることをめざす中高生に、ぜひ手に取ってほしいと思います。

全116件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1980年神奈川県生まれ。鹿児島大学医学部卒。現在は湘南東部総合病院外科勤務。著書に『泣くな研修医』シリーズなどがある。最新作は『やめるな外科医 泣くな研修医4』(幻冬舎文庫) 。

「2022年 『ココロギミック 異人と同人3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中山祐次郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×