彼女たちの犯罪

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 328
感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344035249

感想・レビュー・書評

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  • ドラマを見ていたので原作を。原作はドラマとは違う結末。

  • ラストがあっけなかった。

    単純に「女って怖い」とはならなかったな。

  • 発見された医師の妻の遺体。自殺か他殺か。一人の男を巡る妻、愛人などの女性たちの思惑が章を進めるにつれ明らかにされていくのだけれど、なんだかやりすぎ。ちょっと可哀そう。

  • 導入部こそ悪くないし、興味を惹かれる書き出しなのだが、その後の焦点が定まらずボンヤリとしたまま物語が幕を閉じた印象が強くあった。
    あえて焦点をはっきりさせない事で読者の想像力を働かせようとしたのかもしれないが、個人的には今ひとつハッキリしないまま終わってしまい残念だった。

  • ドラマがめっちゃ良かったので原作も、と思って読んだのだけど、あれ…あれえ…???
    ドラマを見ていなかったら単純に面白く感じたと思うし、ちょっと「太陽がいっぱい」的な(設定からしても意図的なんじゃないかと)ラストも好みだったと思う。
    小説はこの長さで過不足ないけれど、連ドラにするには膨らませる必要があって、その分、二転三転のスリルが加わったのは形態の違いも要因だと思う。
    けど、何より違いを大きく感じたのは、「彼女たち」への眼差し。
    どうにも原作は悪意を感じる…。
    ドラマは憐れみと慈しみの眼差しで書かれていたのがすごくすごく好きだったので、どうにもその差は私には埋め切れない。
    でもこの原作がなかったらあのドラマは生まれなかったのだから、書いてくれたことに感謝。

  • 最初は女たらしの男前医者と不倫女性のでドロドロした展開かな、と思っていたのですが、状況が二転三転して、最後の最後まで予測がつかず、一気に読みました。ラストがちょっともや、っとしたというか、いやこれまだこの後次の展開あるよね!というところで終わってしまいました。後は読者の想像、でしょうか。男前医者、最初思っていたより悪人ではありませんでした。

  • 放送中のドラマを見てるけどいろいろ腑に落ちなくて原作を読んでみた。
    私の疑問の多くはドラマオリジナルの部分なので納得した。
    以下主な相違点。

    由香里が別人と入れ替わってた設定が丸ごとなし、なので死んだのは翠。
    過去に別人と入れ替わってた由香里がまた別人と入れ替わるのが変だし、繭美が殺してしまうのもハテナだったので改悪かなと思う。

    理子の息子は中学生で、理子の母親の子として実家で暮らしている。
    ドラマでは身寄りもないのに幼い子を抱えて警察学校を卒業して刑事として働いてるのが非現実的だった。またまだ幼い子を残して死ぬのに復讐とかやってる場合か?と思ってたので納得した。できるだけ息子と一緒にいたいと思うし、智明に認知させて養育費もらうよね。

    あと全体的に役者さんへの配慮なのか小説よりは良い人設定になってる。まぁイメージ稼業なので仕方ないのかな。

    ドラマはまだ終わってないけど、ミステリ(謎解き)としては小説の方が納得だった。

  • ドラマがおもしろそうだったから、先が気になり小説を読んでみた。

    ドラマでは毎熊さんがかっこよくてセクシーで誤魔化されてるけど、ゆかりの夫は最低過ぎて反吐が出る。
    時代的に、男性優位でこういう男は結構いたのかなぁ。
    この本は2019年に初版発行されたけど、物語は昭和の終わりです。
    はっきりといつの時代なのか語られるのは本当にラストなんだけど、若い女性の髪型がソバージュって時点で、私は一度出版年を確認しました笑。ソバージュってワードが出てくるのは、間違いなく現代ではない…だって、葉桜の季節に君を想うだってソバージュのせいで若者じゃないって分かったからさ…「ソバージュ」は、匂わせとしては強烈すぎて、匂わせ通り越して確信に繋がってしまう。
    時代背景を昭和の終わりにする必然性はそこまで感じなかったものの(解剖実施の有無や、被害者特定の技術が、現代を舞台にすると矛盾するのだろうか??)、実際に起きた平成犯罪史を思い出すような、そんな余韻のあるラストは良かった。

    事件としては、医師の妻であるゆかりの遺体が海で発見された。
    でもゆかりは実際は生きていて。じゃあこの遺体は誰なのか?
    ゆかり、夫、夫の愛人、夫の元カノ、夫から性加害を受けた女性…皆の思惑が交錯していくところは、話の作り方としておもしろい。
    でも!でも!これで遺体が翠(ゆかりの友人で、自殺願望のある女性、夫の元カノ)で、余命いくばくもないと自覚した理子(刑事。ゆかり夫から被害を受けた過去あり)が、ゆかり夫に言うことを聞かせるために(理子の死後、性加害の末に生まれた子供を助けること)翠を殺したっていう終わり方は、ちょっと表面的すぎないかしら。
    ゆかり夫が、そんな約束を守るとは思えない。
    全てを知る理子が病死したら、これ幸いとまた勝手に生きるのではないかしら…。大人が子どもを丸め込むなんて、簡単でしょうから。
    そんな不確かな思惑のために、翠を殺すなんてなぁ…うーん、理子のことがわからないし、翠のこともわからない。

    ドラマは翠が生きてる設定なので違う結末が待っていそう。
    この本でも理子がアパートから搬送されるときにスーパーの袋を持った若い女性が現れてるんだよね。
    私はこの女性が翠なんだと思って、その後何か語られるのかと思っていたんだけど、何もなく終わった…。
    この人は、単にアパートの隣人が何かだったのだろうか?
    これは肩透かしだったなぁ。

    小説を読み終えたからと満足せず、ドラマもまだまだおもしろいから追いかけようと思います。

  • 題名がそのまま真相だったー。
    けれども一度自殺として処理された事件をこんなに追えるものなのか?入国管理局とかに問い合わせって簡単にやっていいものなのか?銀行口座の問い合わせやらカード履歴などなど。。
    ちょいと都合よいかなーと思いつつも面白かったです。

  • トリックは面白いけど、
    人物像にギモンを抱く。。。
    由香里の薄情さ
    繭美の熱っぽく冷めやすいところ
    理子の被害者ぶるところ
    しっくり来ない。
    そもそも神野は
    そんなに恨まれる男かー

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著者プロフィール

1975年静岡県生まれ。武蔵大学人文学部卒。2010年『再会』で第56回江戸川乱歩賞を受賞。著書に『ルパンの娘』『ピエロがいる街』『沈黙のエール』『チェインギャングは忘れない』『スマイルメイカー』『グッバイ・ヒーロー』『炎上チャンピオン』『仮面の君に告ぐ』『いのちの人形』などがある。

「2023年 『ゴースト・ポリス・ストーリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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