高学歴エリート女はダメですか

著者 :
  • 幻冬舎
3.14
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本棚登録 : 117
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344036123

作品紹介・あらすじ

偏差値の高い女は幸せになれないのか?    

東大法卒→財務省→弁護士→留学→准教授で37歳、未婚。
恋に仕事に打ちこむほど、なぜかややこしくなる私の12ヵ月



いい大学も出てキャリアも積んだ。恋愛もして人生のパートナーを見つけようとがんばってきた20代、30代のはずだった。けど気づくと37歳の独り身で、結婚はこのまま無理かもな……と思ったら、なんだか急に寂しくなった。  
どうしてこうなったのか? 走れども走れども幸せのゴールが遠のく気がするのはなぜ?      
等身大の女子たちや、女子アナ、芸能人まで下世話に観察、おおいに自省しながら、ハイスペック女子の幸せをあれこれ模索してしまう”ひとり茶話会”的エッセイ。

◯「東大首席」か「おバカでかわいい女の子」か
◯私は松居一代を笑えない
◯スキャンダルの後に速攻で和田アキ子に根回しできちゃうこじるり
◯弁護士になりたての私が、超音波のように高い声で話していた理由
◯女子アナの結婚は時代を映す鏡
◯東出不倫はなぜ人を引きつけるのか……etc

感想・レビュー・書評

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  • あとがきが一番好き。一番ぐっと来た。

    「結婚とか親子とか、世の中の価値観に疑問を感じるのは、あなたが研ぎ澄まされた直感の持ち主だからよ。「これが普通」という世の中の流れにうまく乗っていけないのは、あなたが自分の思い込みと闘おうとする知性の持ち主だからよ。...自分の経験だけですべてを知ったつもりになってはいけない。...なんの答えもないまま、割り切れないまま、悶々と考え続ける。それがあなたの人生だとして、それはとっても真っ当な生き方です。」

  • まずは表紙が素敵だった。
    で、山口さんもちょっと興味あったし、この本なら読めるかなと思って。
    「将来の夢はウシ」っていうのがまえがきであって、それが強烈に印象に残っちゃった。

    高学歴でエリートであってもしょせん普通の女性であって、変わってて可愛らしいと思いました。
    逆に高学歴男子にはドン引きする方が何人か登場するけど。

  • 芸能スキャンダルへの評論が多く、著者に求める内容は、やや、これじゃない感が強い。ステータスを競う人間関係の中で優位に働く属性である高学歴を纏いながら、外圧の多いジェンダーの属性に悩む。これでもかと人間関係とジェンダーにおける現実問題について感情の機微を語る。chat gptにはこんな本は書けないだろう。ただ、悪いが知らんがな、という感じが多い。ステータスによるマウント、性差を始めとするヒエラルキーの差について、まして他人の立脚点で語られる芸能界隈の話に、興味が無い。〝差“が気になって仕方ないのは、〝差“を意識してマウントを取りたいという心理があるからだろう。上昇志向の末、学歴を語り、女性を語り、結果獲得した高学歴のサガ。

    連帯意識の押し付け、根回しが得意な優等生病など、この関係性を生き抜く他人の戦略が気になり、自らの評判が気になり、精神的リストカットと呼ぶエゴサーチ。大丈夫かな、この人。

  • 高学歴エリート女は、オンナを謳歌できずに割を食う|高学歴エリート女はダメですか|山口真由 - 幻冬舎plus
    https://www.gentosha.jp/article/16491/

    高学歴エリート女はダメですか|山口真由 - 幻冬舎plus
    https://www.gentosha.jp/series/kogakurekielite/

    高学歴エリート女はダメですか | 株式会社 幻冬舎
    https://www.gentosha.co.jp/book/b13265.html

  • 東大! 財務省! 弁護士! ハーバード!!
    ハイスぺ女子を自認する山口さんが、ニュースで話題になった人物たちをいじったり、これまでの面白エピソードを披露してくれる。

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    花田優一氏と小室圭氏の強い自己愛をいじくりまわし、こじるり氏やベッキー氏は優等生病だと推定し、羽生結弦選手を主役病と表現して笑いをとろうとする一方で、高すぎるプライドとガラスの心を抱えているために自分は自信がないと言う山口さん。
    この人は頭がとても良いだけでなく、クレバーなんだなとわかる。
    主語を「私」ではなく「ハイスぺ女子」にして、賢い人たちは皆こんなふうに思ってるんですよ、と自分だけの意見じゃないように見せたりするところがすごい。というか、ずる賢い。

    状況に応じてうまく立ち振る舞うことが出来る人なんだと思う。お昼の報道番組『ゴゴスマ』でのコメントっぷりも毎回素晴らしい。

    でも、今回山口さんの本を読んでみて、そのクレバーさがどうも自分には合わなかった。
    ニュース報道で話題になっていた人を面白おかしくいじくることも山口さんはとても上手だけど、なんだかどこかで見たことあるような切り口ばかりに感じてしまった。最後までこの本に馴染めなかった。

    (角田光代さんの本が好き、というところは自分と一致していた)

  • 山口真由さん、TVで何度か拝見しただけですが
    結構好きな感じなので手にとりました。
    ハイスペ女子じゃなくても、
    激しく同意できるところが多くて
    親近感がわきました。こんなに毒舌なんだと
    意外性もあったりもしたけど、嫌味がないし
    気づいたら最後まで読んでいました。

  • まえがきの「世の中は決して単純ではないと気づく繊細な知性と、その複雑さを理解したいと願う共感の翼——それ自体が私たちの価値ではないかと思うのです」に表される通りの洞察力と言語化力。

    「今までよくがんばった」と自分にそういってもいいんじゃないだろうか、という言葉が沁みる。

  • 山口真由さんの本は好きだ。彼女自身の考え方についても賛同や共感できる部分がたくさんあることもたしか。最初に書いておく。最新刊のご自身のエッセイ的な本や、普通の家族じゃダメですか、など家族の定義について考えさせられる本などたくさん勉強させていただいた。
    ただこの本だけはどうしても、だめだ。ひとにすすめられない。特に小室圭さんや松井棒の松井さんの章は読んでいられなかった。実際にいる人たちのことを例に何かを主張したり説明したりすることをよくされているけれど、その対象者へのリスペクトは忘れてはいけないと思う。

  • <目次>
    まえがき
    1恋愛
    2好物
    3女の価値
    4結婚と制度
    5世のうねり
    あとがき

    たしかこの本の出版社である幻冬舎から発刊の雑誌に
    連載していたエッセイのまとめ本。
    たぶん幻冬舎の誰かにくどかれて、かいたエッセイ
    かと思う。
    山口さんはこんな内面のエッセイとか書かなくていい
    かと思うのですが。
    よほどもやもやが募っていたのかなと。

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著者プロフィール

1983年、札幌市出身。2006年3月、東京大学法学部を卒業。同年4月に財務省に入省。08年に退官し、15年まで弁護士として法律事務所に勤務。15年9月~16年8月、米ハーバード大学ロースクールに留学し、卒業。17年4月、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程に入学。17年6月、米ニューヨーク州弁護士登録。20年3月、東大大学院を修了。20年4月から信州大学特任准教授となり、翌年、特任教授に就任。

「2023年 『挫折からのキャリア論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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