- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344037410
作品紹介・あらすじ
安易な気持ちで、恐怖の実話を集めてはいけない――!
ネットでバズった恐怖(ドキュメントホラー小説)が、書籍化により、拡、散。
「今回ここに書き起こしたものには全て奇妙な符号が見られる。読者の皆さんとこの感覚を共有したい」から始まる、ドキュメント・ホラー小説。
大学病院勤めの「私」の趣味は、怪談の収集だ。
手元に集まって来る、知人のメール、民俗学者の手記、インタビューのテープ起こし。その数々の記録に登場する、呪われた村、手足のない体、白蛇の伝説。そして――。
一見、バラバラのように思われたそれらが、徐々に一つの線でつながっていき、気づけば恐怖の沼に引きずり込まれている!
「読んだら眠れなくなった」「最近読んだ中でも、指折りに最悪で最高」「いろんなジャンルのホラー小説が集まって、徐々にひとつの流れとなる様は圧巻」など、ネット連載中から評判を集めた、期待の才能・芦花公園のデビュー作。
――「次の生贄は誰がいいと思いますか」
感想・レビュー・書評
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この方の描く怪異はもはや現実を支配するくらいの強烈な力を持っているので、風呂敷がでけえなというのが偽らざる印象です。
訳の分からない事をずらずらしゃべり続ける人が怖いというメソッドで書いているようです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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芦花公園
ほねがらみ
ホラーは苦手ですが、なんとか読み終えました。
陽のあるうちで良かった。
民俗学が絡んだ郷土の歴史と古からの話、
真実か逸話か。
バラバラの怪談が少しずつ紐付いて
繋がっていくことに気づいた恐怖。
ホラーは苦手なので、虛とわかっていても
やっぱりお日さまがある時間に終えれて
よかった。 -
こうやって感想をネットに流してる時点で作者の思惑通りというか、そこまで見越してあのラストなんだろうなぁというか。
冷静に怪談を愛好してる人が引っ張られていく様子は、他人事じゃないリアルを感じてゾワゾワするなぁ……
芦花公園先生の名前を知らずにもっと偶然性のある出会いをしていたら、また違った読書体験になったのかな……と思う。
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前半は面白かったけど、後半だんだん意味がわからなくなった。
もっと民俗学とか深掘りして欲しかった。
三津田さんなどに比べると物足りない。
だけど、ずのページは最初は鼻白む感じだったけど思ったより長くて恐怖を感じた。 -
怖かった。
主人公が怖い話集めてたら本当に怖い目に合うストーリーで、基本は集めた怖い話が書かれてる。展開としての怖さはそれなりなんだけど、文章の中にこちらまで影響を受けそうな呪いが充満していて…かなり不安になる。
恐怖の謎が、民俗学やら宗教学やら色々な話を通して明らかになる流れは面白いんだけども、詰め込みすぎ感はあったなあ。
かなり楽しめたので満足! -
ブクログのホラー小説10選に載っていたので読んでみたのだが、結論から言うと、民俗学絡みでけっこう好みだった。確かに三津田信三氏の影響を受けているのがわかる。島国の中でおさめても十分に魅力的なモチーフなのに、無理にワールドワイドにつなげてしまった気がしないではないし、ラストもお約束と呼べる流れだが、次作が楽しみでもあるので、評価は少し甘め。
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構成面白かった!
単行本という大画面で読んでよかった〜!!!
ずに出会ったのがこの作品で良かったです。
現実と作り話の境目が曖昧な所が好き。
異端の祝祭から読んじゃったから異端の祝祭の方が好きだけどデビュー作もかなり面白いな〜。芦花公園さんの文かわいくて不気味で陶酔感あって好き。 -
怪異蒐集が趣味の「私」に届いたいくつかの怪異譚。作者も年代も媒体もバラバラな話に見られる奇妙な符合、それを知った時「私」に襲い掛かる「何か」。
あなたがこれを読んだとき、———物語は拡散し、私達はこの恐怖体験を共有できる———
カクヨムからスタートした芦花公園さんのデビュー作。創作なのか現実なのか分からない恐怖体験の数々、「私」と共にこの作品を読み解いていくうちにまるで一緒に呪いに巻き込まれていくような感覚が味わえる。 -
物語に出てくる固有名詞をつい検索してしまうほどにリアル。
いなかをしらない、暇を持て余したオカルト好き都会人のみなさんにおすすめします。私は◾️◾️にはもう絶対に行けない。