それわ英語ぢゃないだらふ

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 336
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344038516

作品紹介・あらすじ

その「英文読解」はいらない。会話力をいかに身につけるか?本書は一直線にそこに向かう!
80万部突破の『一億人の英文法』。そして超人気「NHKラジオ会話」講師がついに書き下ろす、伝わる英語の極意! 特別会話レシピ集つき。
9月よりNHKテレビ「大西泰斗の英会話☆定番レシピ」スタート!

英語は習っても話せない、と悩んじゃだめ。それはタネを蒔いてない畑に「なぜスイカが実らないのか」と嘆くようなもんだから。
私たちは「会話のための英語」を勉強してはこなかったから仕方がない。
完璧な会話力獲得を目指すこの一冊。
英語がどんどん飛び出す体を手に入れるために、書かれた英会話マスターの秘伝中の秘伝。
正に大西英語の決定版。

・文法は学校文法だけではない
・英語は配置のことば
・主語の位置にあればそれは主語
・日本語訳だけの理解では正しく使えない
・itは「それ」ではない
・イメージで理解する
・英会話の定番レシピ
etc...

感想・レビュー・書評

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  • 学校で教わるのは「実社会で使える英語」ではなくて「訳しやすい英語」。
    friendもChrisも、動詞の位置におけば動詞の意味として通じる。(She’s just friended me.とか Don’t Chris me! とか)
    「バズった」とか「ググった」とか、日本語でも同じだ。文法的に正しくなくても、相手に意味は伝わる。

    必ずしも文法が正しくないといけないわけではない。間違いを気にせず堂々と外国の人に英語でぶつけてみる、そのチャレンジ性が大事なんだろう。
    学校でも、「間違えていてもいい」という姿勢で英語が教えられたら、教えられる人の意識も変わっていくだろう。
    どうしてもテストにして点数化しないといけないから、文法の正しさを追究することになってしまうのだろうけど。

    文法面の解説は、個人的には英語の知識は人並みに教えられるレベルにはあるので、ほかの文法解説本と似たようなものだなと感じた。
    けれど、everの考え方についてはなるほどなと思った。
    Have you ever…?と質問では使えるが、I have ever…とは言えないのは、everが「今までに」という意味ではなくて「いつの時点をとっても・いつのことでもいいですよ」というニュアンスを含んでいるから。
    こう考えるとたしかに、平叙文のever sinceとか、whatever類について納得できる。
    完了形について人に教えることがあったらぜひ使いたい知識だった。

    リスニングや英会話については、よく使う言い回しの知識を蓄えることが大事。そのためには音読などを地道に積み重ね、日々の習慣にすること。

    ペラペラに話せるようになるにはまだまだ道は遠そうだ…。

  • 英語の癖をつかみやすく案内してくれるラジオ英会話の講師の著書を見つけたので早速読んでみました。普段聞いてる番組の骨子を文字で読むことができてよかったです。
    原著や論文を読むのに時短のために英語の語順で理解するようにしていたのは強ち間違いではなかったとわかったのも収穫でした。
    一読で身についたとは言えないのでまた読み返したいと思います。

  • 本のタイトルにあるそれは、私たち日本人が学生時代に学んだ英語という名の教科のことを差していて、それは英語ではないものだろう、ということ。
    英語を日本語に翻訳するために私たちが学んだ学校文法の代わりに、「話す」ことを目標においた英文法を身につければ、日本人は英会話が上達すると著者は仰っています。

    英語を学んでいるが英語力の伸び悩みを感じている方や、学生時代に学んだ英語を基にこれから話せる英語を身につけたい方に、おすすめの本です。

    第1章▶︎学校文法
    日本人が英語を話せない理由は、日本の英語教育に話すために必要な何かが欠けている。
    私たちが中学、高校で学ぶ学校文法の品詞システムを中心に話が進む。

    ・wh語の役割は空所の指定
    ・thatは導く
    ・箱が過去なら中身も過去

    第2章▶︎新しい文法
    英語は配置のことば。
    基本文型についてもっとも重要な事実は、それが文全体の意味を決めるということ。

    ・5つの基本文型
    ・説明は後ろに置く
    ・指定は前に置く
    ・修飾は説明も指定も同じ意識、同じリズム

    第3章▶︎イメージ
    日本人が英語を話せない原因は、訳読偏重し特化してきたこと。
    単語や文法事項のイメージを掴み取る姿勢こそが大切。

    ・onの基本イメージは「〜の上に」
    ・someはボンヤリある、anyはなんでも・どれでも
    ・itは受ける単語
    ・過去形は遠く離れた
    ・現在完了形は今に迫ってくる

    第4章▶︎英会話の学習
    会話の本質は「私たちは共通のリソースを使って会話している」こと。
    共通のリソースには、決まり文句、頻出フレーズなどが含まれる。

    ・音読、暗唱、シャドーイング
    ・状況別発言パターン

  • 学校の英語では話せるようにならないとのこと。
    確かに、中学から英語を勉強したけど、話せない。
    イメージが大切。
    それに、考えなくても、自然と口から出てくる語彙力をつけることも大切なんだろうな。

  • やはり英語は位置が大事ですね。前置詞の考え方がよく理解出来ました!

  • 「日本人はなぜ英語が話せないのか」ということの一端がわかる。

    【概要】
    ●学校で教える文法
    ●英語は配置の言葉
    ●「イメージ」の理解
    ●英会話をどう学ぶか

    【感想】
    ●2022年のNHK英語番組と同じような内容が書かれている。大西先生が広く理解してもらいたい内容なのだろうと思う。イメージを持つことの重要性について、興味をもって読むことができた。

  • 日本語を学んできたように英語を学びなおさねば。
    今の日本の英語教育も基本としては役に立つことが分かった。
    2章の新しい文法、3章のイメージはこれからの学びにとてもよく響きそう。
    でもどうやって正しいイメージを身に着けていけば良いんだろう。
    4章の中に出てくるような良く使う表現を一つ一つ身にまとって行って
    英語用の自分を形作り続けるしかないんだろうなぁ。

  • 著者が講師を務める「NHKラジオ英会話」が面白く、もっと学びたいと思い購入しました。

    今まで学校で習ってきた英文法は「読解」のための英文法で、英会話のための文法はまた違った視点が必要、というのは確かにその通りかと思います。実際に会話をしている時には文法の細かいところまで思い出す時間はなく、学校の文法のままだといつまでたっても会話は難しいというのは、自分も実感しているところです。

    また、著者の言う「イメージ」で英語を使むほうが、覚えることも少なくなるので英会話のハードルも下がり、本来の話す内容に集中できるようになる、と感じました。

    これから英会話を始める方、また、海外(英語圏)にこれから向かおうとする方にお勧めです。自分は時々見直し、また、海外(英語圏)に行くチャンスがあれば、もう一度きちんと読み直したいと思います。

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000055859

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著者プロフィール

現在、東洋学園大学教授。筑波大学大学院博士課程修了。
英語学専攻。オックスフォード大学言語研究所客員研究員を経る。
ポール・マクベイ氏との共書『ネイティブスピーカーズシリーズ』(研究社)、
『ハートで感じる英文法』(NHK出版)他。

「2008年 『英単語イメージハンドブック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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