世界2.0 メタバースの歩き方と創り方

著者 :
  • 幻冬舎
3.92
  • (84)
  • (151)
  • (85)
  • (11)
  • (1)
本棚登録 : 1508
感想 : 137
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344039544

作品紹介・あらすじ

インターネット以来の大革命。メタバースとは「神」の民主化だ———

メタバース、web3、NFT、AI、宇宙開発…「新しい世界」を私たちはどう生きるか!
メタバース事業の最先端をいく起業家が全てを書き尽くした決定版。

産業革命、インターネット、そしてメタバース。人類はいよいよ最終局面を迎える。

序 章 メタバースとは何か?
第一章 メタバースの衝撃
第二章 世界の創り方 I【視空間】
第三章 世界の創り方 II【生態系】
第四章 競争から創造の世紀へ
第五章 ポストメタバースの新世界
終章 世界の真実は自分の目で確かめるべき

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • メタバース ー

    僕にとってはわかるようなわからないようなバズワードなので、理解するために本書を読んだ。

    読んでみて、結局、わかったようなわからないような笑
    まだモヤッとしているけど、とんでもないテクノロジーが生み出されようとしていることはわかった。

    メタバースは「神」の民主化なのだという。世界を創る力が人々に与えられるということ。メタバースの中で自分に都合の良い世界を創ることができるのだ。

    それはユートピアなのか、ディストピアなのか。
    判断することは難しい。

    ただ、言えることは領土も国の大義も関係ないメタバースで並行して存在する世界では、若者が無駄に血を流し傷つけられる戦争なんて起きないということだ。

    そんなに捨てたものじゃない、と思う。

  • メタバースのこれまでとこれからについて、俯瞰的に解説されている一冊です。
    メタバースそのもの、これまでの変遷、仮想空間の生成法、今後起こる個人と社会への影響が考察されています。
    小学生の頃からPCヲタクであった私は家族や友人から宇宙人のような扱いを受けてきましたが「こんなに便利で面白いからいつか皆も使うだろうな」と感じており、実際に今の世界は想像していたものに近づいています。
    VRやARの技術が深まりつつある現在、小学生の私が感じていたものと同じ気持ちになっています。
    本書を読了して、理屈として納得するのではなく進むであろう方向が宇宙空間と仮想空間だという感覚を強めました。
    メタバースで試験されたものを現実世界に落とし込む未来、AIが生成するメタバースが生態系として機能し複製される未来、外見などのコンプレックスをリセットし主にアバターとして生きる未来、色々あると思いますが…使う人次第だという著者の考え方に賛同します。
    現実でも仮想でも便利に楽しく過ごせることが一番だと思いました。

  • 終章に掲げられた言葉 メタバースをめぐる個人的な実験と考察の記録がこうして一冊の本としてまとまりました。「世界を変えたい」「新しい世界を創りたい」と考える「変わり者」の目に本書が留まり、役に立てば望外の喜びです。が結論です。

    メタバースとは、インターネット上に作られた3Dの仮想空間
    メタバースの世界を、アバター(自分の分身)が自在に動き回ります
    テクノロジーの本質は3つ 
     ①人間を拡張するものであること
     ②いずれ人間を教育し始めること
     ③掌から始まり、宇宙へと広がっていくこと
    メタバースの可能性とは、子供はすで当たり前にやっているので、大人はピンときていないこと

    NTF:コピーし放題だった、デジタル画像などを著作権で保護する仕組み

    日本はコンテンツに対してもっともお金を払う国民である。日本の膨大なコンテンツ資産を使えば、有利にメタバースを展開できる。

    アメリカや中国の巨大IT企業は、スマホと、ソーシャルメディアの次の大きなイノベーションは、メタバースと認識している

    メタバースはゲームが「入り口」

    Epic Games(メタバースとVRの先端企業)の価値は、早晩100兆円を超える

    Web3によってこれまでGAFAが独占してきた中央集権的なシステムから、地方分権的なシステムへ移行する。クラウドが停止してしまえば、何もできなくなるを分散する

    先端技術が法人向けに適用されるには、だいたい10年くらいかかる

    すでに、メタバースを開発できる無償ツールがいくつかでてきている

    メタバースは、視空間と生態系からなっている。

    人間はだれしも、人間の専門家でちょっとしたことにも気づく、だけどあまりに似ていると「不気味の谷」で、違和感を覚える

    一方景色は人の目からはそぎおとされてしまう

    うまく回っている生態系の特徴、生態系の役割と価値の種類、生態系の立ち上げ手順、実装する基本機能、生態系を強固にする要素などが第三章でかたられる

    メタバースが、AIをつかって政治をシミュレーションする世界がくる。現実ではできない未来の実証実験を、メタバース上ではできる。

    メタバースと、量子コンピュータ、AIと、6G,7G,8Gをつかって他の仮想空間を生み出し進化していく。

    目次は、以下です。

    序章 メタバースとは何か
    第一章 メタバースの衝撃
    第二章 世界の創り方Ⅰ【視空間】
    第三章 世界の創り方Ⅱ【生態系】
    第四章 競争から創造の世紀へ
    第五章 ポストメタバースの新世界
    終章 世界の真実は自分の目で確かめる

  • メタバースについて理解するために
    「メタバースとWeb3」に続いて、読んでみました。

    ※メタバースとWeb3
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4295202819#comment

    メタバースの本だと思っていたのですが、
    もっと上位概念ともいえる「世界の創造の仕方」と言いましょうか、
    ぶっ飛んだ内容の本だった。
    著者の佐藤さんの本は、いつもこんな感じ、笑。
    (例えば、「お金2.0」も。)

    ※お金2.0
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4344032152#comment

    (ちょっと難しい時もありますが)期待の斜め上を行ってくれるので、
    読んでいて楽しいし、とても新しいイマジネーションが湧いてくる。
    そんなワクワクするような本です。

    今年、イチバンの読書体験かも!?というくらい、面白かったです!

    ここでも出てきた「ゲームウォーズ」。もう読むっきゃない。。
    平野さんの「私とは何か 「個人」から「分人」へ」も読まないといけないかなぁ。。

    ※ゲームウォーズ(上)
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4797365250#comment

    ※ゲームウォーズ(下)
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4797373822#comment

    ※私とは何か 「個人」から「分人」へ
    https://booklog.jp/item/1/4062881721?author-carousel=B00APR9D7Y

  • メタバースについて
    という具体的な内容よりも
    抽象的な内容が多い一冊でした。

  • 1年以上前なのですね、、
    これを買った当時は、アンテナ張って新しい!面白そう!と思い買いました。
    途中まで読んでぼーーーっとして、最近本読んでない!と気づいて読み直しました。

    後半は難しかったけれど、難しいなあだけで止めてはいけない危機感を感じました。

  • 借りたもの。
    メタバースを「神の民主化」と表現し、何もない所から一から世界を創造することができる無限の可能性から、それを実現・普及するために必要な技術改新や課題の話、特に日本はコンテンツ大国(サブカルチャー愛)である強みを活かしたビジネスチャンスがある事(だから乗り遅れるな、このビッグウェーブに!的な)を強く説いている。

    ネットの普及が今となっては当たり前の時代だが、30年前は正に未開拓の世界…コンテンツもそんなに多くなかったが、様々なサービス開発――物理端末のPC、回線速度などの環境、コンテンツ――によって今に至る事。
    そして日本はそれに乗り遅れた「失われた30年」が同時進行にある。その反省を踏まえているような気もする。

    新しいテクノロジーの普及のタイミングを正確に予想するのは難しい(早すぎて普及しなかった例は歴史にも枚挙にいとまがない。ステラとか)、一部のギーク(技術オタク)が熱狂してもそれ以外の人が理解できない、世の中より半歩早いくらいが良い(早すぎると普及しない)……

    PC・スマホの普及も、既存技術に乗っかる形で普及した。
    …それを考えると、VR端末のみではない、PC・スマホでも見れる「cluster」( https://cluster.mu/ )は、今、普及しやすい可能性にあふれているのではないだろうか?

    そうした様々な条件があるものの、SFなどで語られた技術が実現可能なところに迫っている。
    空間的な制限を取っ払えるという可能性。
    オリジナルの世界から、ミラーワールドまで。
    しかし、人間の認知能力から考えて、まだリアリティに乏しい世界。それをAIによる自動生成技術なども活用して補ってゆく可能性も語っている。

    【メタバース構築の3つのアプローチ】
    ①アバターから先に作り、続いて仮想空間を広げていく。
    ②仮想空間を提供し、アバターは後づけで充実させてゆく
    ③ゲームや映像といったエンタメコンテンツを提供し、そこに集まる人々のコミュニケーションを促進させる
    …オンラインゲームのアプローチの仕方のようだ。

    後半は、世界観の構築について。
    ゲームのような世界観ではない。現実のビジネスモデルの東映の仕方を考察するような内容。“生態系”という言葉で表現される、循環する世界観……
    自己表現→コミュニティ→それらの繋がり。
    さらにはヒエラルキーの存在も肯定する。
    それらが適度につながりを持ち、広がり、かつレイヤー構造の世界を作っている。
    商業主義から価値主義への転換…
    2022年の衝撃と言えば、ロシアによるウクライナ侵攻だが、アメリカの影響力の衰退(既存の権力構造、パワーバランスが通用しなくなりつつある事)を指摘するくらいで、この話をねじ込むのは、現段階ではちょっと無理があるような……
    更にはどんどんSF的な世界へ。
    人類に遺されたフロンティアは「宇宙空間」と「仮想空間」であると提言。
    ここに書かれていることが、未来で“先見の明”となるかは、まだ未知の領域。

    2022年後半、メタ(旧Facebook)によるメタバース事業を“失敗”と揶揄するような報道が散見される。これが吉と出るか凶と出るかはまだ分からない。

  • ■ Before(本の選定理由)
    メタバースという言葉は知っている。セカンドライフも、あつ森も広義ではそう言えることも知っている。ではなぜ投資を集めることになるのか?なにが価値なのだろう。

    ■ 気づき
    メタバースという言葉は、MMOGの勝者・フォートナイトの経営者が実用し始めたようだ。著者がいうように、いつかバーチャル・ディズニーランドがエンタメの覇権を握るかもしれないし、現実世界とトレースしたメタバース内で建築を含めた無数のシミュレーションが出来るというのは、とても現実的に感じた。

    ■ Todo
    著者の熱量と行動力に感服。この人が率いる企業なら大丈夫だろうと思わせてくれる。ただ、肝心のメタップス(企業名)の株価が最近暴落しているのだけど。。

  • 興味深く読ませてもらいました。筆者はこの本は『世界の作り方』を説明する本だと述べてますが残念ながら私には『ものすごい仮想現実の作り方』にしか思えませんでした。物理的な世界は厳然と存在する。それを覆す時が来るのでしょうか?今後も追いかけていきたい論客です。

  • 最近よく耳にするメタバースのことを知りたくて購入したシリーズ①。
    序章のメタバースの説明はわかりやすく、幼い・若い世代(幼児とか10代前半とか)の行動や考えにも触れられたのでよかったが、後半は進次郎のように当然のことを言っているようにも思えた。
    メタバースを使って何ができるかというよりかは、今までの技術や流行りの遍歴の見直しやそれに対する著者の考え、どうやってメタバースをモノにしていくのか、この流れに乗り遅れるな! という著者の考えの記述が多く、メタバースそのものというよりは広い意味で未来を考える本だった。
    良くも悪くもメタバースをもう少し具体的に知りたかったな…という感が残る。
    メタバースの来歴の語り口はマトリックスなどの近年の映画やAPEXなどのイマドキのゲーム寄りで、オタク味はあまりなし(わざとかも)。
    終章の著者の生い立ちの部分は読んでいてとても面白かったし、事実として語られるのは歴史上の出来事のある側面に過ぎない場合が多いという意見には同意する。
    一方、「何十年も正しいと教えられて信じてきたことが、世界中の99.9%の人が正しいと信じていることが、全くの間違いだったと発見できたときの衝撃は何物にも代えられません」という文を読んで、著者が30-40年後に陰謀論を信じてしまわないかが心配になった。余計なお世話だけど。。

全137件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年に株式会社メタップスを設立し代表取締役に就任。2015年に東証マザーズに上場。フォーブス「日本を救う起業家ベスト10」、AERA「日本を突破する100人」、30歳未満のアジアを代表する30人「30 Under 30 Asia」などに選出。2017年には時間を売買する「タイムバンク」のサービスの立ち上げに従事。宇宙産業への投資を目的とした株式会社スペースデータの代表も兼務。
『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』(幻冬舎)で「読者が選ぶビジネス書グランプリ2018」リベラルアーツ部門賞を受賞。

佐藤航陽の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
マシュー・サイド
エリック・リース
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×