物語の種

著者 :
  • 幻冬舎
3.52
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  • (8)
本棚登録 : 2141
感想 : 205
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344041110

作品紹介・あらすじ

読めば心が躍り出す。ほっこり&胸キュン全十篇の物語!宝塚オタク、宝塚OGが読んでも沼る!どこから読んでも面白い!もはや『沼の種』!有川先生、あなたは天才ですか?!――紅ゆずる(女優/元宝塚歌劇団星組トップスター)第一話 SNSの猫 SNSで目にした保護猫に心を鷲づかみにされた主人公。ある日、事件が起きて……。第二話 レンゲ赤いか黄色いか、丸は誰ぞや 祖母を亡くした妻、父を亡くした旦那。二人の会話から見えてきたのは……?第三話 胡瓜と白菜、柚子を一添え静岡生まれの旦那の実家にて、高知生まれの妻は何を思う?第四話 我らを救い給いしもの中学の社会の時間にクラスメイトが発したある意見に、主人公は痺れた。第五話 ぷっくりおてて小学生の夏休みに祖父の家に預けられた主人公の、ほのぼのハッピーな成長譚。第六話 Mr.ブルーある家電メーカーで出世街道驀進中の研究所長には、意外な秘密があった。第七話 百万本の赤い薔薇ある夫婦の、40年にわたる結婚記念日の物語。第八話 清く正しく美しくエステサロンに勤める主人公。強欲な店長の元で働くことに悩んでいて……。第九話 ゴールデンパイナップル 祇園祭によさこい祭。祭の復活は、やっぱり嬉しいもので。第十話 恥ずかしくて見れないある家電メーカーで働く主人公は、3歳年上の先輩のことが気になっていた。

感想・レビュー・書評

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  • 久々の有川さん!


    面白い話の作り方で
    ちょっとした空き時間に読むのに
    いいと思います(^^)

    読み終わった後、
    えっその題材だったの?
    という驚きも楽しみの一つでした


    そして、読みながらあーこういう感じ
    有川さんだなーと浸ってました


    私自身、有川さんの大ファンで
    読書を始めたての頃、
    読みやすい文体と胸キュン要素にハマって
    片っ端から読んだ記憶があります


    そんな私でも
    久々の有川節と宝塚ネタの多さに
    ちょっとお腹いっぱいになってしまいました(・・;)
    (ファンの方ごめんなさい)


    長編だったらよかったかも?
    短編でみんな同じ感じの口調だと
    イヤイヤ、みんなそうじゃないのでは?
    となってしまいました


    あとはそもそも短編は得意じゃないことと、
    名付けが苦手とのことで、
    『彼女』、『祖父』などで物語が進んでくことにちょっとした違和感があり
    星はみっつかな


    でもコロナ禍で鬱々とした気持ちを
    元気にしてくれるパワーのある作品でした!
    企画に参加できてたら
    もっと楽しめたと思います(^^)


    有川さんの胸キュン長編また読みたいですー!
    まってます!!!

  • 久しぶりの有川ひろさん。
    誰かが蒔いた種から物語が誕生するという感じで気楽に読める短編が10話。

    第一話 SNSの猫
    猫好きが溢れている。

    第二話 レンゲ赤いか黄色いか、丸は誰ぞや
    田舎の風景を思いだす。

    第三話 胡瓜と白菜、柚子を一添え
    どちらも料理上手でしょ。

    第四話 我らを救い給いしもの
    ブスと吐き捨ててくる奴にはキモ!

    第五話 ぷっくりおてて
    これはヤモリ…。ぷっくりしてたっけ。

    第六話 Mr.ブルー
    所長が宝塚ファンとは。

    第七話 百万本の赤い薔薇
    記念日でお祝い…最高。

    第八話 清く正しく美しく
    『ダリアジェンヌ』知らなかったー。

    第九話 ゴールデンパイナップル
    阪急梅田中央改札口のミックスジュース飲みたい。

    第十話 恥ずかしくて見れない
    顔が良い!恥ずかしい!見れない!
    あなたもすっかり宝塚ファン。


    それぞれの物語の「種」の情報と著者からのひとことも見逃せない。


    有川さんの短編も楽しめるけど長編も読みたい。


  • 有川ひろ(浩)さん最新小説『物語の種』、5月24日に発売決定!|物語の種|有川ひろ - 幻冬舎plus
    https://www.gentosha.jp/article/23269/

    連載「有川ひろ 物語の種、募集します。」一覧|カドブン
    https://kadobun.jp/serialstory/arikawatane/

    有川ひろと覚しき人の『読書は未来だ!』
    https://ameblo.jp/arikawahiro0609/

    物語の種 | 株式会社 幻冬舎
    https://www.gentosha.co.jp/book/b14967.html

  • 作者の愛しさが込められた10の短編集。
    とりわけ第3話は読んでるうちに会話をしてる映像を観てるかの錯覚に陥るくらい会話文のスピード感が半端ない。
    「筆が乗ってる文章」ってこれか!?って感じです。
    他にも、宝塚へ沼落ちした筆者の宝塚愛がダダ漏れで笑えます。どの話(種)も筆者の魔法にかかって見事に物語の花を咲かせています。

  • 「有川浩」のときからずっと大好きで読んできた
    最近新刊出ないなあって思っていて、つい買ってしまった

    面白い表現方法
    有名作家ならではだね
    「種」を募集し、そこから見事に「花」を咲かせる
    しかも、「花」は繋がっている
    さすがです
    気楽に楽しく読みました
    「宝塚ネタ」が多かったですが、
    そう言えば最近大劇場にご無沙汰です。この間誘われたのに断ってしまった
    あの熱気は独特です(*´艸`*)

    ≪ 読み終わり 表紙で十篇 またたどる ≫

  • 久々に読んだ有川さんの本は、SNSで物語の種を募り小説化したもの。

    どの話も特別な主人公ではなく、名前もない(面白いあだ名はある)のでありふれていそうで、小さなきっかけや周囲の後押しで前に進んでいきます。

    イコ様(宝塚沼)の話は連作になっていましたけど、他の話も続きが気になるくらい面白かったです。
    どれもよかったけど、やっぱりイコ様かなぁ。

  • SNSで募集した話の種を物語化。種って言うのがいい。軽快に咲かせるところが有川ひろ。ヅカファンの話しは、今後の長編もありだと。百万本の赤い薔薇が特にいい。妻への接し方を思い直す、これからの生活の種になりました。

  • 読者からの物語の種を募ってそれを物語にしたもの。タカラジェンヌのお話しがあって宝塚劇場に行きたくなった(^^)

  • 寄せられたキーワードや体験談などをもとに、物語に仕上げていく短編集。
    コロナ禍に行われたネット企画の書籍化。

    災害時こそ魂を休憩させられるエンタメが必要、という思いがベースなので、どの話も明るく、前向き。

    せっかくいろんな人からのアイディアを基にして作る企画なのに、高知や宝塚ネタかぶりなのは、残念。

    名付けが苦手で、人称代名詞を使っているそうだが、違和感があった。

  • 読者からの物語となる種を元にした短編小説です。
    好みの短編とそうではない作品もありましたが、これは長編で改めて読みたいなと思うものがいくつかありました。
    相変わらず作者さんの小説は面白いです。
    ただ今回は短編だったのと、好みが分かれてしまいました。
    ですがもし自分の投稿した種が作品になったらこれはもう宝物になるなと。
    選ばれた人達が羨ましいです。

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著者プロフィール

高知県出身。第10回電撃小説大賞『塩の街 wish on my precious』で2004年デビュー。2作目『空の中』が絶賛を浴び、『図書館戦争』シリーズで大ブレイク。『植物図鑑』『キケン』『県庁おもてなし課』『旅猫リポート』『三匹のおっさん』『阪急電車』『空飛ぶ広報室』『明日の子供たち』『イマジン?』など。2019年「有川浩」から「有川ひろ」に改名。

「2023年 『私たちの金曜日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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