- Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344400719
作品紹介・あらすじ
2001年1月1日-新世紀の到来と同時に、世界は神々しいまでの輝きに包まれる。20世紀までに書かれたあらゆる小説ジャンルと隔絶する方法論でつくられた新しい物語。21世紀「娯楽小説以降」を鮮烈に印象づける書き下ろし文庫シリーズ『トップラン』完結作にして、清涼院「流水大説」の揺るぎない到達点。問答無用の最高傑作、ここに誕生。
感想・レビュー・書評
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シリーズ最終巻。
失踪した笙造のゆくえをさがす恋子たちは、「胡蝶蘭」と名乗る女性からのヒントをもとに、日々のニュースに注意を傾け、ついに笙造の居場所を知るためのヒントを手に入れます。その後、ようやく笙造と再会を果たした恋子は、彼の口から今回の事件の背景を聞かされることになります。
最後の最後になって、壮大な作品世界の背景が明らかにされることになりますが、正直なところ、これまでの展開のなかでもうちょっと小出しにしてほしかったと感じてしまいました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
第5巻がおもしろかっただけに最終巻は尻窄みな感じでとても残念。今までの謎の説明という意味合いが強過ぎて読んでいても解説書みたいで苦痛すら感じてしまった。面白かっただけに本当に残念な結末です。
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コズミック、カーニバルの悪夢が再び。
そう、この人はこういう小説を書く人だった…。
話についていけず開いたままの口に無理やりパンを詰め込まれるこの感じ。
またこんなオチかよ!くそ!
まあでもパーフェ(ry
それにしてもなぜ流水は最終巻になると途端に水増しを始めるんだ…。まあ意味が無いことも無いけどやっぱ意味ないよね。読む側的には苦痛だよね。
雪印事件とかあったなあ…とか色々思い出したりしたけどね。 -
『人は永遠ではないから、永遠に憧れる。』
『大昔の人が月蝕を畏怖したのは、そのメカニズムを知らなかったからだ。月がふたたび現れると確信していればこそ、恐怖せず月蝕を観覧できる。』
『オランダの経済界でGGは「シジョウサイコウノ・ナイト」などと呼ばれているらしい。オランダ史上最高の経済成長を演出し、見事に市場を再興させた偉大なる英雄…。オランダ国家を救った騎士。オランダ史上最高の、市場再興の騎士』
『ずっと暗い(Cry)気持ちなら、明日も悲しい…雨(Amen)。怒りっぽいのはやめだ。雨だ。涙の雨が降って地(GG)固まる。上気(Hot)した笑顔で、最高の未来を、吟味(Give me)して。新世界に渡来(Try)するなら、明日は晴れるや(Hallelujah)。』
『たとえ「苦楽」はあっても、もう、新しい世界は「暗く」はない。』 -
お金を手に入れるためには、多くの他人が必要です。人間関係を大切にしましょう。
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トップラン〈第1話〉ここが最前線にまとめ。