童話物語 下 (幻冬舎文庫 む 4-2)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (549ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344401303

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  • 主人公、ペチカにとってあまりに酷なことばかりで、はじめは読んでいて心苦しくなることが多かった。人のやさしさを素直に受け入れられるようになってきてからの成長が著しい。

  • ルージャンが良い〜!
    胸糞悪いシーンや暗いシーンが多かった上と比べて、下は心温まる(救われる)&感動するシーンが多い。
    王道展開のように見えるかもしれないけど、下があってこその上だなと感じた。
    ペチカには勇気をもらった。

  • ルージャンの悔恨がつらい(「どんなに泣いたって、もうあの日のパンを拾うことはできない」が本気で心にくる)。オルレアとハーティーの存在が心強い。おばあちゃんがペチカに地図を託す場面にじーんとくる。成長したルージャンと成長しなかったイアンハンタとの対比が鮮烈。ペチカがルージャンの手をとうとう掴む場面に胸を打たれる。守頭の執念深さが恐ろしい。最後までハラハラドキドキの展開で良い。わだかまりが解けたペチカとルージャンに和む。本作が本来は十巻のうちの二巻にすぎないという設定に驚く(残りの八巻も読んでみたかった)。

  • 予想外の展開で面白かった。

  • 久々に再読して、あっれーこんなにバイオレンスな話だったっけー?と(笑。
    もっとほっこりした気がしたけど、別の話の記憶が混ざってたっぽい。
    なにせ次の酷い目に合うために、今日を生き延びているって感じでしたからね…。
    ペチカの性格の悪さは覚えてたけど、フィツが思ってたより問題児だった件。
    守頭は本気でバイオレンス&ホラー。

    ともあれ、ぶっちゃけルージャンは許さなくてよしって思いましたよ…わりと終盤まで。
    何かこう、オトコノコって…やりすぎても好きだからこそだし謝ったんだから赦されてしかるべきみたいな甘ったれちゃんな部分がありますよネー。
    ルージャンはそれでも、謝罪を拒否られて現実を見据えるだけましとは言えるけれど。

    後に『ほたるの群れ』のあらすじを読んで、あーこういう話が書きたい人だよねと深く納得してしまったのでした。
    童話物語の別の関連ストーリーも読んでみたいなぁと思ったけれど、そういうのは書かれてないのね。残念。

  • フィツとわかれたペチカは新しい町で、優しい夫婦のもとで働いていた。はじまりの町とは全く生活が変わり、住む場所も働く場所も確保して、比べるまでもなく幸せに近づいています。変わって、いじめていたルージャンに視点が映り、ペチカを探す日々を一旦諦め、別の町で暮らしていたが、ひょんなことからフィツと出会い、再び外へ出て、ペチカと出会います。免れた妖精の日が再び迫り、たくさんのひとたちが犠牲になる中、フィツが、ペチカが、ルージャンが頑張る姿にひきこまれます。自分が思っているよりすごいっていう言葉が響きます。最後はうふふな展開でちょっとその後とか出来たら覗きたかったです。

  • 人は、環境や状態によって変わる。変わるからこそいいんだ、というのは、本当にいいんだろうか、と思ってしまう。人に対してしてしまった仕打ちは消えるんだろうか。ペチカのようにもういい、と言えるだろうか。

    虹を見た、その瞬間は、憎しみも、悲しみも怒りも、すべてなくなって、美しいという感動だけがみんなの心にある、というのは本当に素晴らしいことだな、と思う。
    いい本だった。もっと若い時に読んでいたかった。

  •  たしかに、ペチカはいい子になったし、ルージャンはいい男になったし(ここ最重要)人間は変われるから素晴らしいのはよくわかったんだけど、最後にヴォーと刺し違えて消し炭になってしまった守頭は金色の雨で復活できたのかい?
     そうは思えない感じだったな。あいつも人間なんだから、やり直すチャンスがあってもよかったんじゃないかな。
     あと、テディーは復活したの?
     ヴォーは最期に「闇」という言葉を口にしていたけど、彼にとって永遠の生はまさに闇だったのだろうな。
     その生が終わるのは、ある意味救いだったかもしれない。

     わたしがひねくれているからか、心が濁ったおばさんになっちまったせいか、涙腺はあんまり刺激されなかった。
     まあでも、熱のこもった作品で、面白かったな。

     ところでフィツは下巻になった途端すげーバカになった気がするんだけど何があったんだ(笑)

  • ちょっとコミカルになって読みやすかった。

  • 上巻ではとんだひねくれ者だったペチカが、いつの間にかすっかりいい女になってねえ……。
    と、しみじみしてしまう俺はもうおっさん。

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