もっと、わたしを (幻冬舎文庫 た 31-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 207
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344408296

感想・レビュー・書評

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  • ひとつめのお話があまりにもくだらなすぎて、何度読むの止めようと思ったことか。
    でもリレー式短編だというので今後に期待して読む。
    最終話で、1作めのくだらなさが少しは回収されたかなとも思うけど、全体的に私の好きな連作短編ではなかった。

  • 一方的に話す女性の会話を聞いているような感じ。
    ゆえにスピード感があって面白いが、下手に相槌を返すと怒られそうだ。

  • 脇役が次の主役になり、ラストで全部繋がる形式の連作短編集。自分のことしか考えていない奴らなのに、誰も憎めないし、少しずつ皆共感できるところがすごい。

  • 2013 9/10

  • 期待せずに読んだら予想以上にすいすいだった
    1人語りばかりだけど嫌みもなく等身大

  • 合わなかった。
    もうわかったのに何回も同じ説明を聞いている感じで、長すぎて疲れた。

  • くち下手ぽっちゃり優柔不断な真佐彦がトイレに監禁されたのは、彼女に二股がバレたから。
    個性的なんだけど、どこか共感しちゃうキャラクターばかり出てくる。

    愛はちょっとだけ、が一番好き。

  • 何度読んでも面白い。読むたび味が出る。主人公たちが愛おしいダメ人間ばかりで、それでもまえを向いて生きていく姿にいつも勇気づけられる。

  • 登場人物がみな、ちょっとずつイケてない。自分勝手だったりぼんやりだったり。でも現実にはそんなもんなんだよなあとも思う。
    「愛はちょっとだけ」の絵真と麻衣子のやり取りは面白かった。こんなふうに言いたいことを言い合ってしまっても、また繋がっていくことが本当にあるんだろうか、と思ってしまう。

    登場人物が少しずつ繋がっていく連作短編は、人生や人間をいろんな側面から見られるから面白い。
    「それでいいんだよ!」という力強い肯定ではなく、「まあしょうがないよね、そういうふうにしか生きられないんだから」という明るい諦観みたいなものがある。「それでいいんじゃない?」と、肩を叩いてくれてるみたいだ。

  • ある話の主人公が次の話の主人公になっていく連作小説だが、それぞれが悩みを抱えて右往左往しているだけのように感じられて、あまり面白いと思えなかった。

  • あったかかったー。



    最初の一作ではそこまで?と思った男性の魅力がわかったり、
    女性との結末がわかったり。
    ある作品ではほとんどかするだけだった登場人物が、
    がっつり主役を張っていてしかも、ちょっときゅんとさせられたり。

    この人の作品はたまらなく優しい。
    本当の意味で等身大。
    しかも恥ずかしいくらいあけっぴろげ。
    いい話ばっかりだなぁ。


    あたしが一番好きだったのは、最初の作品で出て来たシロウの友達と、
    2作目でちらっと出て来た人たちがからむ、なりゆきまかせの男性を主人公にした作品。
    最後、ちょっと泣きそうになった。
    日々何気なくすれ違う人たちにも、こーんな素敵な話があるんだったら素敵!

  • リレー小説って、面白いわ!

    書いてみたい!

  • すごく面白い!
    書き出しは、なんと、監禁されているシーンから。
    どの主人公も自分の表層にあるものをしっかりと自覚し、そしてそれを一瞬恥じつつも、結局、それをもう一度武器にして社会で成り上がろうとしていく。
    普通こんなキャラも嫌な奴そうに見えるけど、よく見るとどこにでも居て、もしかしたら、自分もそうなんじゃないかと思わせられる。
    その辺が上手い!

    結局、愛らしい。

  • だからなに?と言っちゃえばおしまいなんだけど、
    それでいーじゃん、とかしかたないじゃん、とか
    そんな雰囲気の連作短編。

    あー、このヌルい読後感が幸せだー。

  • ちょっと不器用な人たちが主人公の短編連作。こういう群像劇、好きです。
    どの主人公も強烈で、世間から浮いているようにも思えるけど、自分自身や周りの人も、一人ひとりの人生を掘り下げてみると、それぞれの突出した部分や特異なものは必ずあるんだろうなあと考えさせられます。

    一番印象に残っている主人公はセクシーな美人の歯医者受付の絵麻。
    その美貌故に、「きみみたいな美しい人は家庭に向かない」と言われてしまい恋愛がうまくいかない彼女ですが、高校時代の因縁の友人と大人になって再会して色々なことに気付きます。
    絵麻のいきつけのバーのゲイのマスターも魅力的だし、彼女自身もひねくれているわりには魅力的に描かれていておもしろい。

    ただ、タイトルが失敗してる気がしてなりません。おもしろい作品なのに、タイトルを忘れてしまいそう。
    もっと他にいい題なかったのかなー。

  • ふつうの短編集だけど、それぞれの話が少しづつ重なっていて、
    登場人物の、それぞれ異なる目線から話が描かれているのが
    面白かった。

    不器用な人って親しみが持てるから、読んでいてニヤニヤして
    しまった。ふつうの人たちの、ふつうの話なのに、笑ったりイラッ
    としたり、納得したりして、のめり込んで読み進めることができた。

    面白かった。

  • 09/09/23読了 微妙に複雑に登場人物が絡み合う連作短編集というかリレー小説。読み手の心に何かを残そうとする押しつけがまさがなくて、清々しい。

  • 痛快であり、人生。私のカテゴリの人生はもうちょっと重い意味合いなので、痛快にした。

    ダメなところ、会社の姿と普段の姿の共存具合、私も心でつぶやくけれど滅多に外に出さないなーと思うような本音が気持ちよく書かれていると思った。ほんわかした話ではなく、鋭く真実を書いているのだけれど、視線が暖かい。自分にもある!というこっぱずかしい気分も笑い飛ばせてしまう。元気をくれるお話。

  • 口べた堅太り優柔不断。お世辞にもモテるとは言えない真佐彦がトイレに監禁されたのは、なんと彼女に二股がバレたから。ドアの外で二人の女が言い争うド修羅場の中、いつしか真佐彦は「自分が求められている」幸せを感じ始めて―。イケてない五人五様の人生を、優しさとユーモアで描き出す、著者真骨頂の傑作リレー小説。

  • ある会社に勤務する人、その人の仕事仲間、さらにその人の上司……というように、どこかでつながっている人々が一人称でそれぞれの人生の苦悩やらなんやらを語る。

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