研修医純情物語: 先生と呼ばないで (幻冬舎文庫 か 35-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 70
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  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344416185

感想・レビュー・書評

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  • サラリーマンを経て三十七歳で研修医になった圭一の仕事模様が興味深かった。でも段々と同僚たちより自分だけが正しいみたいな主張に疑問を感じてしまった。実体験を元にした圭一目線の印象が強くて自負する程客観的に思えず、カンファレンス等をサボり患者の傍にいることも向学心が感じられずあまり印象が良くなかった。

  • 行きつけの接骨院の患者さんから借りた(2)。

  • 患者さんの立場を考えた医療。
    それは、私も何よりも大切にしたい事なんだけど。
    ただなんでこの人は、全てが上からなんだろうと。
    先輩医師に対する事もそうだし、勉強会に出る事が意味がない体だけど、そこから得られるものが、日々患者さんのためになることだって多い。
    何もかも否定的だけど、私は正直、こんな医師には見て欲しくないかも。

  • 病院で働く医師の過酷さを軽いタッチで描いている。著者の実体験に基づくものらしい。途中で読むのに疲れてしまった。
    2017/7/19

  • 冒頭の、ホテル・ニュージャパン火事のエピソード。これがとにかく頭に残る。

    前日に会い、ふとわだかまりなく話すことができた父。翌日、その父が泊まっていたホテルが大規模火災に巻き込まれたことを聞き、主人公はもう父と会うことはできないと悟る。その後一念発起して、父と同じ医者の道に進むが、病院で見聞きする「医者の日常」は倫理的にこれでいいのか?と葛藤が残るもの…

    他業界から入ってきた主人公(作者)の目からの、これってどうなの?患者さんの立場から見たら違うんじゃないの?という点が素直に表現されている点、そして主人公は患者と接する時間を何より大事にしていることが強調されている。
    ただ、そういった主張を読めば読むほど「この人がやるべき仕事は、医師、ではなくケースワーカーとかカウンセラーとか他にあったんじゃないの?」とか、「そういった資格や職業があっても医療現場での業務の殆どは医師が担うことになっているため医師の負担は計り知れないものである」とか、若干作者の意図とは違うかもしれない点が気になってしまう内容だった。
    医師の理想像、と、医療現場の理想像、が混在している感じにとれる。

  • 異次元の価値観が馴染めない。理想はあっても努力できない自分自身、日々の生活を犠牲にして、理想は追えない。

  • つまんなかった。。パチプロ、サラリーマン上がりの研修医のほぼノンフィクション。作者の主観的な医療業界への批判がつらつら書いてあるけど、根拠が弱い、説得力がない。フィクションならもっと物語としての面白みがほしい!もったいない。
    こんな医師は私は嫌だな。患者想いであることは大切だけど、この人性格悪すぎだし、ひねくれ過ぎ。患者さんの家族に下心のある独身おじさん研修医とかほんと無理。あとMRのお弁当を食べないという謎のこだわりも意味不明。自分で勝手にやってるくせに人のせいにしてる、というようなエピソードが多い。自分大好きってかんじです。

  • 研修医の制度や大学病院の変な慣習は、すでに様々なところで描かれているので特段目新しくはない。珍しいのは37歳で研修医になったこと。でも、その面白さは発揮されていなかった気がする。時折披露される医療界への苦言や提言を面白いと思えるかもポイントだが、個人的には今ひとつ。理想論だけで社会は変わらない。

  • 研修医を取り巻く環境や、医療の現場が筆者の目を通して語られる。非常に考えさせられる物語いや随筆だった。

  • 患者の立場に立った医師とはどういうものかということを、自分の気持ちと実際の現場とのギャップの悩みをつづった本。確かに患者側に立つとこのような行動は、うれしいものだと思われるが、はたして病院経営や医療技術、研究、スキルアップといった見方からするとどうなのか疑問を持ってしまう。作者のような行動をした結果、どこにしわ寄せがいくのかなど、メリット・デメリットも合わせて考察されていればよかったと感じた。

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