- Amazon.co.jp ・本 (438ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344417762
感想・レビュー・書評
-
前半の章はバカウケで読んだのですが(秘密を守りたいのに、バレたと思って自分でベラベラ気付かずにしゃべっちゃうところとか)なかなかブラックで面白いな~と思っていたのですが、だんだん、ニックネームと本名が混乱してきて面倒になって、そのまま読み進めてしまいました。ちょっとややこしいですね。名前をもじったものを当てはめてくれていたら本名とニックネームが頻発しても大丈夫だったかと思うのですが・・
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これはまた。笑
気持ちがまさにこんな気分だった時に、なんの予備知識もなく、完全に題名買い。思ったのと違ったし、最初のお話が気持ち的になんだか読み進めるの嫌だなあってなる話で、読むのやめそうになって、なんでこの本評価こんな高いんだろダマされたって思ったけどこういうのを「イヤミス」というのですね。面白かったです。 -
これは。
感想を書くのは難しいんだけど、そうして自分の感情も。
まず小説としては、真梨さんの一番上手な部分を使いまくって書いた感あり。
そうしてそれが、きわめて大成功した、幸せな作品だと思う。
しかしその反面で、彼女の得意分野にぐいぐい狭められているので、
非常に抜け感がなく、ものすごい息苦しさ。
粘性が強く、血なまぐさく、キレちゃっている感。
狂気ってのはこういうのを言うんだろうと思われる。
沼田まほかるが乾いた錆の匂いのする、こびりつく狂気だとしたら、
真梨幸子の狂気は、タールのような、そして臓物系のぐじぐじした狂気。
いや、今回は本当に、真梨劇場。
要素はいくつかあると思うんだけど:
1)ヒロイン達を横文字(加えて花文字!)という記号に化体させたことで生まれたムラ感。
2)ヒロイン達の記号と現実のギャップによる全体を通した不協和音。
3)ヒロイン達があまり移動しないことで生まれている閉塞感。
4)家族、という構成要素に形だけ固執する歪み感。
トータルで言うと、もう女性の嫌らしさ全開です。
若い方がいい、他の人より目立ちたくないけど出し抜きたい、
自分だけはと思いたい、くどくどいじいじじめじめべたべた。
うわわわわ。
読むだけでなんかに感染しそうな後味の悪さ。
一番生理的に嫌なのはミレーユの章なんだけど、
完全に振り切ったエミリーの、完結したシアワセを目にしたとき、
底の知れないいやーな感覚が残った。
桐野夏生の「OUT」の、負け犬の連帯感から生じる狂気もすごかったけど、
この小説は本当に、鳥肌小説。
この本の感想、むしろ男性に聞いてみたい。
男性にはこの、自分も取り込まれる感覚での恐怖はわからないと思うから。
多分、恐怖の反応ポイントが、違うんじゃないかと思うんだけどなぁ。
といって、勧めたい本でも無し。難しいとこですな。 -
最近ハマっている真梨幸子の本。
少女漫画に陶酔するオバサン達。
また一人消えていくメンバー。
しかし筆者は人間の闇を描く上手いなー。 -
嫌だった〜
-
見事に騙された。そうとしか言いようがない。最後に明かされるあるひとつの事実、殆どの読者が当然勘違いしたまま読み進めてたのではなかろうか。
読んでいて厭な気持ちにしかならないのに、どうしても展開から目が離せず読む手を止められない、真梨幸子さんの魅力が詰まった一冊。 -
YouTubeチャンネル「ブックマちゃん」で紹介されていて気になった一冊。
「青い瞳のジャンヌ」を愛する6人の中高年。
ファンクラブの幹部でもある彼女たちは、辛い現実から目を背け、"ジャンヌ"に自分たちを重ね、スポットライトのあたる人生を夢見ている。
そんななかメンバーのひとりが殺害されて…というお話。
彼女たちの現実がえげつなくて、ファンクラブでの活動は痛々しくて、まさに改題前の「更年期少女」というタイトルが心に刺さります。
そんなえげつない現実も、暴走する現実逃避も、他人事とも思えない怖さがあって、まさにイヤミスでした。
話は終わっても、同じような人間関係が続いて、もしかしたらまた同じような悲劇が繰り返されるのでは…?と予感させるラストも苦々しい後味でよかったです。
イヤミスが読みたい気分にぴったりの作品でした。
-
イヤミスが好きならば推す!
本名と通称が違ってたり、他にも色々あるからそこがちょっとややこしポイント。
でも、ママの介護をする話は、あまりにもひどくてしんどかったな。
最終的に意外な結末で最後まで楽しめました。
まとめ→更年期に気をつけよう!笑 -
一昔前の少女漫画「青い瞳のジャンヌ」に魅せられたイタイおばさん達の物語。単行本時代の「更年期少女」というタイトル、インパクト大ですね。先の展開が気になりイッキ読みでした。