- Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344417908
感想・レビュー・書評
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裏社会モノの本はよく読むのだけれど、これは捕える側=警察官から書かれた本。
役人・官僚の書く文は色気やグルーヴがないっていうことが往々にしてあるけれど、本書も例外にはあらず。いや、警官の書いた文章のわりには遊び心がいっぱいかな。
にしても描かれる警察官像がマチズモに溢れた居丈高な雰囲気がプンプンで、いけ好かない。娼婦やヤクザ、シャブ中の方が人間くさくて親しみが持てる……ように感じるのは文章で読んでいるだけだからなのだろうな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
歌舞伎町交番担当のお巡りさんの体験談。お巡りさんって結構大変なんだなぁと。手順やら法律やら。守りながら逮捕するってのはなかなか骨が折れるようだ。さすが歌舞伎町にはあらゆる犯罪者がいるようで、なかなか面白かった。
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高橋和義『職務質問―新宿歌舞伎町に蠢く人々』幻冬舎アウトロー文庫。
タイトル通り、元警察官が職務質問を通じて出会った新宿歌舞伎町の怪しげな人々を紹介するノンフィクション。週刊誌のB級コラム的な。 -
歌舞伎町を拠点に職務に服する警察官のドラマ。そこは裏世界の危険に満ちた誘惑や暴力団のしのぎの現場であった。
なんと東大生までが売春をしているのには驚いた。女子高生と堂々と援交する所沢の中学校教頭に至っては我が目を疑った。
私服と制服の警察官でお互いに距離感があるというのはやはり本当なんだと再認識した。
やや状況説明が乱雑で把握し辛いけれど、それ以上に読み進めたくなる話力がある。 -
読了までサクサク進む。事件ごとの短編集になっている。社会の闇の部分を 想像でき面白い。地域警察官の伝家の宝刀「職務質問」の実用書といえる。
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☆14年3月26日のゲスト紹介本☆
制服警官の中でも伝説の人、とも評される方が書いた本!
私服警官と制服警官の葛藤が描かれるリアルな実用書として、その世界では有名である!!
紹介者:ごんちゃんさん
Written by:まるこめ -
激戦区みたいな場所でも有志を集って小さな悪を滅しようとする活動は良いと思います。
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歌舞伎町ってやっぱり怖いな
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新宿、怖い。
いろんな人がいるのね。
読みやすく、サラサラすすむ。容易に現場を想像できる。
さすが元警察官。 -
よく、テレビ番組で「警察24時」みたいなものをやっているが、私はそれのファンである。なんとなく、人間社会の闇に興味があるからだ。その番組の草創期からご活躍されていたという元警察官の著書。
歌舞伎町交番でのできごとがドキュメント調で書かれていて、非常に興味深く読むことができた。だいたいが想像の範囲内の話だ。
ただ、想定外だったのは第12章で書かれていた、交番(いわゆる現場)と本署(いわゆる本社)で、捜査に関するコンフリクトがあるということだ。ここの連携がもっとうまくいけば、日本の警察はもっともっとよくなっていくらしい。
日本は世界的に見ても非常に治安のいい国だと言われている。それはこの著者のような熱い警察官に支えられているのだと感じるのとともに、これからはこの著者のような警察官が増えてくれることを願うばかりである。
非常におもしろい一冊だ。