- Amazon.co.jp ・本 (422ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344420861
作品紹介・あらすじ
高校最後の夏休み。「ある理由」から帰省せずに女子寮に残った七瀬は「死んだ女生徒の幽霊」の噂を耳にする。一方同じ居残り組の双子・日向と美夜子は男性教師・神崎が女性を撲殺する瞬間を目撃。狂気に満ちた神崎に追いつめられる少女たち。そのとき死んだ女生徒の親友と名乗るあかりが寮に現れ-。叙情的かつスリリングな、青春群像ミステリ。
感想・レビュー・書評
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読了後、詰め込みすぎだなーとやっぱり感じた。だけど、現実をベースにしたファンタジーという見方をするのなら、たくさん詰め込んで、そこにパニックとかミステリーとか波を立て続ける今回の作品のようなものもいいんじゃないかと思った。ちょっと登場人物が多すぎて、それぞれをみていて不完全燃焼に感じるところはあるけど、楽しんで読めたのでよかった。
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高校最後の夏休み。「ある理由」から帰省せずに女子寮に残った七瀬は「死んだ女生徒の幽霊」の噂を耳にする。一方同じ居残り組の双子・日向と美夜子は男性教師神崎が女性を撲殺する瞬間を目撃。狂気に満ちた神崎に追い詰められる少女たち。そのとき死んだ女生徒の親友と名乗るあかりが寮に現れ……。
もっとこう、クローズドな女子高生たちの自意識のぶつかり合いみたいなのを期待して読み始めたのでちょっと想定とは違った。殺人鬼と地震と土砂崩れのパニックものとは。でもそこかしこにある思い込みと暴走は女子高生ならではの青春感があってとても良かった。でもここまで久実(主人公によくかまってくる幼馴染の女子。ちょっとがさつで男っぽい)にヒーロー役をさせるなら、そして主人公にもヒーロー感をもたせるなら、いっそ男子は完全排除して女子だけの世界にしてしまった方がよかったと思う。そこがちょっと中途半端に感じた。 -
辻村深月氏をいろんな意味でスケールを小さくしたような作風かな。少女達が抱える鬱屈をこれだけしつこく描写するなら、せめて全員に何らかの答えを与えて欲しかったな。
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エンターテイメント!
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『未成年儀式』が改稿&改題され、大幅パワーアップ……と思いきや、クライマックスの大好きなあの台詞がない!
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もりだくさん。終わり方がすっきりしない。集団行動じゃないの?それぞれがどうなったか書いてほしかった。もやもや。
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2014年1月9日読了
好みの問題かもしれないが、ただ淡々とストーリーが進行するだけで、驚いたり納得するところがなかった。
一人一人のバックボーンも薄いかなぁ。そんな理由じゃ人は殺さないだろと思ってしまった。 -
サバイバルなのかミステリーなのかどっちなんだ、という感じもありますが、危機的情況からの脱出と、解き明かされる謎にカタルシスは感じます。少女たちそれぞれが抱える不安、秘密、想いなんかが複雑に絡み合って、独特の雰囲気を作り上げていますね。