まるたけえびすに、武将が通る 京都甘辛事件簿 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344423220

作品紹介・あらすじ

山城長政、通称"武将さん"は、中三条商店街にあるカフェの店長。ある日、失踪したオーナー古木から「せいぜい頑張りや」と書かれた謎の紙束が届く。後日、カフェが何者かに荒らされ、長政は失踪に事件性を感じ調べ始める。すると、古木の実家の老舗懐紙屋と新進美術商との黒い噂が-。碁盤の目に交差する京の通りの"裏"を暴く京都ミステリ。

感想・レビュー・書評

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  • 突如いなくなったオーナーからまかされたカフェ。
    そこに届いた荷物が始まりだった。

    店が荒らされたというのに、京都人って面倒! と
    思ったのを皮切りに、面倒ルールが出てくる出てくる。
    正直、建前ってそんなに大事? と
    聞きたいくらいです。
    生命がかかってきても、こんな状態でしょうか?

    人間関係もぐるぐるですが、事件もぐるぐる。
    一体どういう繋がるのか謎でしたが
    そういう繋がりが…という驚き。
    何にせよ、繋がりが濃い、です。

  •  タイトルからアタリを付けて,京都が舞台の小説だなと.はじめの方を読んでみた.

     古木さんの会話から.
     「……それに,老舗いうても,たかだか八十年や.その程度で老舗なんて名乗ったら……」
     「……では,あの八ッ橋とかは――」
     「……〈井筒〉か?……どこも十分老舗や.二百年を超えてる」
     「……あれ,美味しいですね.餡の具合とか――」
     「それは生八ッ橋やろ.……生はあくまでも土産品や」

     ここの「土産品」は,どうしても「みやげもん」と発音してほしい.ただし私のFEPでは「みやげもん」では変換できなかったが.

     もう少し,今度は山城長政さんの言葉.
     「だから,京都生まれ言うても,市内の中心やないって何度も言うてるやろ.ええか,京都人には二種類あるんや.ほんまの街中で生まれ育った京都に詳しい者と,市内の端っこ出身で京都をよう知らん者や」(ここでも「者」は「もん」ですね.)

     これはもう読むしかないやん.――で,読んでみました.内容はよう説明しません.わたしにはミステリを書評するような腕はあらしませんので.でもやっぱり私には,米澤穂信の古典部シリーズの方が合っていることを再確認したのです.

    2015.06

  • 予想と大分違い戸惑った。
    京都が舞台だったし、帯や表紙からもっと柔らかいほんわかした内容だと思ってたんだけど、意外とハードボイルドだった。調べたらこの作者さんはハードボイルドを書いてる方だったらしく、なるほどと思いつつもうーん。
    京言葉は良かったし京都の街が出てるのも良かったけど、なんとなく違和感を感じてしまった。

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