走れ! T校バスケット部8 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344427754

感想・レビュー・書評

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  • 浩子と離れて神津島の高校に赴任した陽一は、同僚教師から挑発のネタにされる。「バスケの授業で陽一からボールを奪えたら、無条件で体育の評価は5」。これに挑んできたのは、無口な転校生・神谷だった。静まり返る体育館で、神谷は鮮やかなプレイを見せる―。一方、T校の教え子・加賀屋はプロを目指すも消耗していた。

  • まさかの映画化に驚いたシリーズの8巻。最初の頃は陽一が主人公だったのですが、巻が進むにしたがって登場人物が増え、それぞれの人物にスポットが当たるように。

    それもあってか本作は群像劇のような形式になっているのですが、これが散漫な印象に繋がってるような……

    正直、タイトルに「バスケット部」とあるので、中心となるお話はバスケであってほしいなぁと思います。事実、8巻では陽一の新たな赴任先での謎めいた神谷少年とのバスケ対決と、陽一の教え子・加賀屋のプロテスト話が一番面白いんですよね。

    対して真湖や賢司、俊介たちのバスケと関係のない話は、それはそれで興味深いところはあるものの、陽一と加賀屋のエピソードに比べると吸引力は劣るんですよ。

    なので、バスケ話を主軸としてスピンオフで占いやシエラレオネの話を進めてもらえると、もっとこのシリーズを楽しめるんじゃないかなぁ、なんて素人的に思ってしまったり。

    とはいえ、神谷少年が何者なのかと、俊介からの手紙に書かれていた陽一への要求が気になって気になって……早く続きを読みたいと思わされるくらいハマっていたりします。予定調和感は強いのですが、安心して読むことができるので、現実の厳しさに疲れ切った心を癒してくれる貴重な作品かと思います。

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著者プロフィール

昭和23年、福岡県生まれ。平成19年『走れ! T校バスケット部』で作家デビュー。同シリーズは累計120万部のベストセラーになり一躍注目作家となる。平成26年2月逝去。著作に 『走れ! T校バスケット部』(1~10巻)、 『新装版 逆風』(上・下巻)(以上、彩雲出版)、 『スマッシュ×スマッシュ!』(徳間書店)』などがある。

「2015年 『走れ! T校バスケット部 10』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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