江戸萬古の瑞雲 多田文治郎推理帖 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344428119

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  • 多田文治郎推理帖第3弾。
    稲生下野守から茶会に誘われた文治郎。珍しい「普茶料理」に興味津々で宴席を楽しんでいると、厠に立った客が殺されるという事件が発生し、目付役の下野守に捜査を依頼されることに…
    文治郎をはじめ甚五左衛門、お涼などシリーズキャラも確立してきて安定の時代ミステリ。前作までより事件は地味だが、その分読みやすい。
    沼波弄山や萬古焼など知らなかったが、陶芸に関しても作中で説明してくれているので面白かった。

  • いつも通り、最後が少し悲しかった。謎解きがすごい!というようなミステリではなかったかも。

  • このシリーズの1巻目「猿島6人殺し」の圧巻さにはやや欠けるが、今回も無事に事件を解決。

  • 多田文治郎シリーズ三作目。今回は陶芸家・沼波弄山主催の茶会が舞台。当時は珍しい「普茶料理」の最中に厠に立った客が殺されます。安定の時代ミステリで安心して物語の世界に浸かれました。歴史に疎い私でも知っている実在の人物たちが会話し、話にかかわってくるのはとても楽しいです。今回は事件の起こるまでの経緯や背景に本当に心を抉られました。トリックはそれほど凝ったものではないので、多少想像のつく部分もありますが、経緯や背景などの関係で逆にそれでいいのだと思います。今回も綺麗な説明で、読みやすく堪能しました。

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著者プロフィール

中央大学法学部政治学科を卒業後、神奈川県内の小学校で学校事務職員として勤務。2014年3月に小説執筆に専念するため、フリーとなる。社会保険労務士、行政書士の資格を持つ。熱烈なフラメンコファンであり、多くのアーティストを応援している。2014年 『私が愛したサムライの娘』で、第6回角川春樹小説賞受賞。15年同作で、第3回野村胡堂文学賞受賞。

「2023年 『脳科学捜査官 真田夏希 エキセントリック・ヴァーミリオン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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