恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる。 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344431140

作品紹介・あらすじ

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感想・レビュー・書評

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  • お酒と音楽と恋バナと。永遠の恋ってあるのでしょうか?恋って儚いものなのでしょうか?思い出があればそれでいいのでしょうか?足りないもの、満たされないものがあって苦しい。満たされたときからさめていく。愛に発展しても同じか?お酒の役割はさみしさを紛らわすものなのか?恋愛がうまくいっている時は、誰かに話す必要性は乏しい。何か伝えきれないものを誰かにわかってほしいのかもしれないですね。バーで口説くのは見っともない。そして女性は割り切りが総じて早いと思う。音楽を検索して聴きながら読んだ。美味しさは、その素材のうまさが3割、ブランドイメージ3割、その場の雰囲気4割とあった。ゲイリーオールドマンの不滅の恋が見たくなった。そして泣きたい気分

  • バーで飲むお酒と音楽と恋愛。実際のバーマスターが書いているからか、実話と思うくらいのリアリティ。大人だなぁとドキドキ。ショートストーリーが微妙に重なっているところや落とさず余韻を残すところが面白い(好みは分かれそう)
    バーに行きたくなる1冊。どの話もいいけど、口紅の話と1年と決めた不倫の話が好き。何にもないものだけど魔法が使えると信じていれば、いざというときに自信を与えてくれたり、自分の実力以上のものを発揮できる。終わりを決めた恋愛は新しいけど、終わりが来れば引きずらずに気持ちを断つ強さもすごい(本当の強さかどうかは分からないけど)
    音楽とお酒が彩りを与えてくれる。バーで最初の一杯をゆっくり飲むように、ゆっくり読みたい。

  • お酒はあまり飲まないし、音楽も詳しくないですが、作中に出てくる音楽を検索して聞いてみたりしながらゆっくり読みました。

    お酒の知識も面白くて実際に飲んでみたいと興味が湧きます。

    そして恋のお話がどれも丁寧で綺麗でした。

  • 恋、愛の選択を迫られた時に読むとリアリティがあって、考えさせられた。恋の形もさまざま。きっと人は自分が思ってもみない数や形の恋をしているのだろう。

  • 渋谷のとあるBarで、マスターが選んだ曲をBGMに客が紡ぐ恋の物語。どれも本当に短いお話で、さらっと読めてしまうんだけど、一話読み終わるごとに余韻に浸り、しばし恋する夢の世界へ誘ってくれます。いくつになっても恋をしていたいなって思う、そんな素敵な本でした。特に最初の話が一番心に響いた。恋の終わりは想像したくないけれど。私もそれらの曲をかけながら読んでみました。ナット・キング・コールの歌声、好きだなぁ。。。アニタ・オデイの『アーリー・オータム』も。

  • 渋谷のバー「Bar Bossa」に行ってみたくなった。

    帰省中の新幹線中で読んだけど、1つ短編読み切る度に、外見て自分の恋愛に思い馳せる的な感じでたそがれてた。

    恋って不思議で、しょーじき叶わなければ生産性のないただの心労にもなりうる。でも、この本の一つ一つのお話は、叶わなかった恋だったとしても、誰も「恋なんてしなけれは良かった」とは思っていない。ひとつの思い出として、その人を形作るもので、それがあったから今の自分があるのだと思えてるのかなとおもった。

    東京に2年後住むかもしれない。その時は、Bar Bossaに行って、レザムルーズ頼んで、マスターに話してみたい。

  • バーとジャスと恋の話。

    音楽が心地よい

    恋をしたくなる

  • いくつもの恋の種類があって、時に自分に重ねたり、時に憧れたり、時に戒められたり。
    つくりはシンプルだけど、音楽とお酒が組み合わさることで、作品に味が出てると思います。
    作中でも、美味しいの4割は雰囲気だという話が出てきますが、まさしくそれで、バーには恋がよく似合う!

  • 以前失恋して後悔ばかりでしたが、この本を読んで元気をいただきました。ありがとうございます。

  • 一つ一つのお話が短くてスラスラ読める
    音楽好きの人はより楽しめる本かもです

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著者プロフィール

林伸次(はやし・しんじ)
1969年生まれ。徳島県出身。渋谷のワインバー「bar bossa(バールボッサ)」店主。
レコファン(中古レコード店)で2年、バッカーナ&サバス東京(ブラジリアン・レストラン)で2年、フェアグランド(ショット・バー)で2年勤務を経た後、1997年渋谷にBAR BOSSAをオープンする。
2001年ネット上でBOSSA RECORDSをオープン。『ボサノヴァ』(アノニマスタジオ)に寄稿。選曲CD、CDライナー執筆多数。ソウルのボサノヴァ好き韓国人ジノンさんとの往復書簡ブログ「The Boy From Seoul & Tokyo」執筆中。
「カフェ&レストラン」(旭屋出版)で「扉のむこうがわ日記」を、クリエイターと読者をつなぐサイト cakesで連載中の「ワイングラスのむこう側」は累計アクセス数で歴代1位。著書に『バーのマスターはなぜネクタイをしているのか?』(DU BOOKS)、『ワイングラスの向こう側』(KADOKAWA)。

「2016年 『バーのマスターは、「おかわり」をすすめない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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