- Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344431232
作品紹介・あらすじ
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感想・レビュー・書評
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妖艶で美しいお夏が、居酒屋の常連達とくり広げるお節介が……
豆腐尽くし、料理屋、酔醒、ぶっかけ飯、の短編4話。
文政7年(1824年)1月。江戸目黒の永峯町にある、お夏の居酒屋に来る常連達とお夏の楽しい物語です。
品川から高輪にかけてを取り仕切る香具師の元締め牛頭(ごず)の五郎蔵が、若い頃に別れた女が営む料理屋「さくらや」への思いで話しの第1話「豆腐尽くし」にほろっと涙が出ました。
そして五郎蔵が、麻布本村町の料理屋「水月」にお節介で入って、経営指導をする2話目の「料理屋」が特に面白かったです。
【読後】
お夏の居酒屋では、糞婆に扮するが、実は妖艶で美しいお夏が、居酒屋の常連達とくり広げるお節介が楽しいです。物語の展開も早く、所々に殺陣も入っており、笑いもありと、飽きずに読む事が出来ました。
お夏の居酒屋で、仇の千住の市蔵を討ち取ったあと居酒屋が、お夏もろともに火事で屋根の下敷きになって。あ、あぁ~、なんて終わり方だ……お夏は、どうなったんだと思っていましたら。春夏秋冬編が始まり喜んでいます。
このシリーズは、毎回楽しみな一冊です。
居酒屋お夏シリーズの13作目
豆腐尽くし ー 居酒屋お夏 春夏秋冬(第2期)シリーズの3作目
字の大きさは…中。2021.09.22読了。
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【バックナンバー】
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居酒屋お夏 春夏秋冬 シリーズ3
目黒永峯町にある「居酒屋お夏」は
毒舌女将・お夏と苦味走った料理人・清次が切り盛りしている。
表には出さないが、身には人並み外れた武芸を備えた二人である。
お夏の毒舌聞きたさに、今日も常連客達が、集まってくる。
《豆腐尽くし》
渡世人として苛烈に生きてきた牛頭の五郎蔵には、若い頃、惹かれあった、忘れられない女性がいた。
《料理屋》
料理屋「水月」の一人娘・お蔦は、両親と婿を亡くし、若女将として、店を切り盛りしなくてはいけなくなった。
牛頭の五郎蔵が、お蔦のために、一肌脱ぐ。
《酔醒》
団子売りのおくみには、仕返しをしてやりたい男がいた。
おくみの仕返しを助ける、浪人・津田幹蔵と茂利長十郎。
幹蔵と、長十郎には、浅からぬ因縁があった。
《ぶっかけ飯》
小僧奉公から、線香問屋の婿養子となり、主人となった・香南堂久右衛門は、先代の言いつけを守り、贅沢を慎み、仕事に励んでいる。
贅沢をしたくてたまらない姑と嫁は、久右衛門を懲らしめる策にでた。
お夏や清次達が、そんな久右衛門を助ける。
完全娯楽時代小説。読みやすい。 -
居酒屋お夏・セカンドシリーズ“春夏秋冬” 第三弾。
辛口女将・お夏と苦味走った料理人・清さんが切り盛りする居酒屋を巡る人情噺四話が収録されています。
今回は、品川・高輪エリアを取り仕切る、香具師の元締・牛頭の五郎蔵さんがらみの話が第一話、第二話と連作でした。
第一話「豆腐尽くし」では、五郎蔵さんの過去の恋のお話で、ちょっとせつないけど胸にじんわりとくるものがありましたし、第二話「料理屋」では、そんな五郎蔵さんが、ひょんなことから料理屋<水月>で、コンサルタントのような事をする展開が面白かったです。
素性を隠してとはいえ、五郎蔵さんのような大物にアドヴァイスをしてもらえるなんて、<水月>の女将はラッキーでしたよね。しかも質の悪いチンピラみたいな輩も撃退してくれましたし、良き良きでした。
お夏の居酒屋も、同業者がこっそり食べにくる程評判になっているようで、多少パクられても動じない二人が頼もしいです。
安心して楽しめる当シリーズ。今後も楽しみです。 -
202108/新章シリーズの3作目。牛頭の五郎蔵の恋愛話の表題作。新章になってからは、こじんまりとした話になってるけど、これはこれで面白い。
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内容(ブックデータベースより)
「お花という女がおりましてねえ」。渡世人として苛烈に生きてきた牛頭の五郎蔵。彼には人生に思い残したことがあるという。若い頃、一緒に料理屋を開く夢を抱き、献立を考えては笑い合った想い人。晩年を迎えた今、その女がどうしているかが気になると遠慮がちに語った。意を汲んで調べ始めたお夏。だが、その女は――。新シリーズ、感涙の第三弾。
令和3年8月20日~22日 -
続編に入ってから血生臭い場面が減り、お夏さんの居酒屋が常連と一緒に困った人を助ける人情味溢れる店に変わってきた。
またその常連達が決して出しゃばり過ぎないところが好ましい。
余裕があって良い雰囲気だなあ。 -
2022.07.03
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お夏さん、優しくなっている気がする。この方が好き