#塚森裕太がログアウトしたら (幻冬舎文庫 あ 79-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 105
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344432581

作品紹介・あらすじ

高三のバスケ部エース・塚森裕太が突然「ゲイ」だとSNSでカミングアウトした。騒然とするも反応は好意的。しかし同じ学校の隠れゲイの少年、娘をレズビアンだと疑う男性教師、塚森ファンの女子高生、塚森を崇拝する後輩は、彼の告白に苦しみ、葛藤する。それは「本当の自分」になるはずだった塚森も同じだった──。痛みと希望の青春群像劇。

感想・レビュー・書評

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  •  一言で言うと青春群像劇だ、と思った。
     高校生・塚森裕太のカミングアウトがSNSという媒体を介して行われることから物語がはじまり、ネットワークを通じて、他者に波紋ように影響が広がる。本作の刊行された2020年(現代)の若者世代や環境がとても反映されている。
     塚森裕太本人と塚森裕太に関係する人々・影響を受けた人々が悩み傷つき、もがいて前を向いていく様が青く瑞々しく痛々しく、それでいて力強い。
     第五章の塚森裕太の当事者としての不安や苦しみからの自己否定。そこから再び自分自身を認められるまでの過程は涙を誘う。
     願わくば、未来、LGBTがあたりまえのことになり、本作の書かれている物語が、「昔はなんて大変な時代だったんだろう」と思えるような社会になっていて欲しい。
     
     

  • ドラマよりもドラマしてる小説
    塚森裕太がある日インスタでカミングアウトする。それを知った4人の男女が自身の生活において塚本裕太がより稀有な存在に、ただ4人とも思いは同じく塚本裕太を知りたい。そしてそれは塚本自身も同じ
    ネタバレ一切なしで読んでください

  • 本当に本当に感情が揺さぶられた。
    登場人物1人1人みんなに共感する。
    この本、読むなら今しかない。
    塚森裕太、幸せになれよ…

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著者プロフィール

小説投稿サイト「カクヨム」に2016年10月より『彼女が好きなのはホモであって僕ではない』を投稿開始。2018年同作で書籍デビュー。同作は2019年に『腐女子、うっかりゲイに告る。』のタイトルでドラマ化され、話題となる。他著作に『御徒町カグヤナイツ』(KADOKAWA)、『今夜、もし僕が死ななければ』(新潮社)、『#塚森祐太がログアウトしたら』(幻冬舎)などがある。

「2023年 『100日後に別れる僕と彼』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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