- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344825222
作品紹介・あらすじ
モレア海を制する海賊・プレヴェーサで、アヤースの副官を務める知性的なジル。6才のころ父が猟奇殺人の罪で捕まり、周りの嫌がらせに耐えながら、姉と二人で生きてきた。数年後、橋の下で病気の姉を抱えていたジルは、偶然通りかかったボリスに拾われる。徐々にボリスに惹かれていくジルだったが、彼が姉に好意を寄せていることに気づき、彼の元を離れプレヴェーサで手腕を発揮するようになる。そんなある日、ボリスから姉の行方を問う手紙が届き…。
感想・レビュー・書評
-
隠居貴族*女装海賊 若紫編
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ジルの生い立ち&ラブ編。アヤースの副官としての手腕はこんな生い立ちから来ていたとは!ジルの失ったものは取り返せないけれど、それを補うものがあって本当に良かった。サスペンス的な部分はハラハラ、ラブな部分はじれじれと両方とも良かったです。何よりジルのツンな所が凄く可愛いかった。ジルのお相手をアヤースに知られた時の反応がちょっと知りたかったな〜。
-
このシリーズは読むのに気力を要するのでしばらく積んでおくことが多いんだけど、今回は気になっていたジルの話だったのでするする読めた。カナーレの過去は私にはちょっと重すぎるところがあり、このくらいの話の方が好き。ジルも十分ひどい目に遭ってるんだけど、本人が前向きなので暗くならないところがいい。でも恋愛には不器用な感じなので、今後はもっとボリスおじさまを振り回してやってほしい。