翼の帰る処 (下)

著者 :
  • 幻冬舎コミックス
4.19
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本棚登録 : 88
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344826359

作品紹介・あらすじ

北嶺太守である皇女に療養を命じられ、都に戻ってきたヤエト。皇女の実兄の元に身を寄せるが、そこで皇位継承権を巡る政争にヤエトは巻き込まれてしまう。一方、北嶺でヤエトの帰還を待つ皇女の身にも陰謀の魔の手が迫っていた!皇女を救い出すため、ヤエトは都を脱出し、雪に閉ざされた北嶺へ向かおうとするが-。歴史の光陰が織りなす壮大なるファンタジーロマン。

感想・レビュー・書評

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  • 過去を視る力を神より得た一族最後のヤエトと、皇女様のファンタジーストーリー?(恋愛は22歳差あるから発展しなさそう)
    1巻では上記二人の出会いと絆作りの話でした。

    ついでに時期皇帝の座を決めるために7人?の皇子がバチバチと対決するのが始まる。

  • 病弱な文官のヤエトは左遷させられて、これでのんびり歴史の研究ができるかと思いきや、つまらん会議を毎日聞く羽目になり、不満を積み重ねていた。そこへ訪れた高貴な方とは……。隠居を夢みつつも、目の前の出来事を看過できない困った性質をもつヤエトの望まぬ栄達が笑える異世界ファンタジー。
    新書判で出ていたものの、大判での出直しです。上巻は、こときさんのラフ画などが収録されています。表紙以外にカラーのイラストも1枚あるかな?下巻には、妹尾さんの短編(皇女目線)あり。さらさらです。さらさら。
    新刊が出るたびに読み返しているので、通算六回目ぐらいのような気がしますが、また夜更けまで止まらず、読み続けてしまいました。何回読んでも飽きないなー。毎回ニヤニヤしちゃうし。ヤエトの仕事としての有能さとそれとは正反対の、出世に必要なもの(欲とか人間関係を円満に過ごす技術とか、嫌なものを見過ごすスキルとか)を持たないところのアンバランスさ、なのに出世してしまうそのコメディさが毎回楽しくて、でもそれだけではなくてエンタテインメントなところがより多くの人に読んで楽しんでいただける作品となっていると思います。

  • 文章が良かった。隠居したくなった。2016.4了読。

  • これから皇位継承件を巡る争いがますます熾烈になるのだろうけど、15歳の皇女と36歳の副官との凸凹主従関係がとても心地よいので先が楽しみです。しょっちゅう死ぬ死ぬ言って、ぶっ倒れてるヤエトが痛々しいのを超えて笑える。皇女のその他の兄弟たちはどんな皇子たちなのでしょうか。

  • 北嶺太守である皇女に療養を命じられ、都に戻ってきたヤエト。皇女の実兄である第三皇子の元に身を寄せるが、そこで皇位継承権を巡る政争にヤエトは巻き込まれてしまう。皇女の伝達官を呪者に殺され、身動きの取れないヤエト。一方、北嶺でヤエトの帰還を待つ皇女の身にも陰謀の魔の手が迫っていた!名を被せられて変わりつつある皇女を救い出すため、ヤエトは都を脱出し、雪に閉ざされた北嶺へ向かおうとするが街道を通れない身では容易ではなかった。商人のナグウィンに頼み込み、ジェイサルドとともに旅立つヤエトは・・・。

    上巻とは異なり離れ離れのヤエトと皇女ですが、後半の密着度はその分高いです(笑)この二人はお互いの弱点を補えるいいコンビだと思うのですが、なかなか恋愛には進まないな。それがまたいい点でもありますが。相変わらずのきっちりした構造で、先へ先へと引き込まれます。皇女が鳥の飛ぶ力を解放するシーンも印象的。ただ恩寵の力云々の過去視で見えたものに関しては前の部分を振り返らないと結構ごちゃごちゃになって分かりにくい部分も。図書館で借りたけど購入してじっくり読んだ方が良かったなぁ。あとがきによるとヤエトは死なないそうなので(笑)しばらくは続きが読めるのでしょう。楽しみです。

  • 書下ろしの姫が可愛過ぎるっ!!!新装丁買ってよかった

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