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- / ISBN・EAN: 9784344831254
感想・レビュー・書評
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ARUKUさんも繰り返し同じテーマで作品を描かれている人だ。持つ者と持たざる者の対比。どちらが幸福かを天秤にかけない。不幸を競わせたりもしない。
北条と柾、秘密の友達的に始まる物語。こういう秘密の友達って読むと未だに気持ちが十代に戻る。1対1だったらうまくいくのに、他の人間がいる前ではうまく喋れない感覚とか。だからか、未だに1対1以外の会話を信用しない癖があるしなぁ。秘密の友達的なBLは結構読んだが、個人的にハマるジャンル。
「思い出にできない」って凄い言葉だな…思い出に出来ないよ人は前へ進めないんだなぁ…自我を自覚したかのような柾の思春期到来の瞬間描写が素晴らしい。『ビター×スイート』のつっきーにも訪れていた描写だ。
北条の言う「群れの中で楽に生きていけないんだよ…」って、群れの中で自分殺して生きていけ、って事なんだよね。自分より大切な人間がいるだろうか。自分で自分を好きになってあげられないことほど悲しいことはないんじゃないだろうか。自分が好きであること、って実は難しいんだって。心理学勉強している自律神経失調症の同僚に言われて私は驚いた。人に好かれなくても私は自分好きだし、それが普通だと思っていた。逆に、自分で自分が好きでもないのになんでそんなに厚顔無恥でいられるんだ、って思ってた。孤独な子は「好き」って言ってもらわない限り人を好きになるのをセーブしちゃうんだよね。ただでさえ孤独なのに、今以上に孤独になる必要もないだろう、って合理的に物事考えちゃうんだよね。愛される事に慣れていない人間に愛を伝えるのは難しい。愛した方も証明するのが難しい。彼氏できた、彼女できたとは違う世界はあると思う。あると思う人間が読みたいのがBLと言うジャンルの強みだ。そう言う意味で私の心をがっつり掴んで離さないのがARUKUさんと言う作家さんだ。柾が神父になったのか、北条とのことがあって神様を信じる事が出来たからなんだなぁ…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
わたし1冊15分~30分くらいで読むんですけど、その速度で読むと駆け足すぎて感情が伝わらなくて、駆け足な話だなあっていう印象しか持てなくて、でも評判がやたらいいので、一冊1時間半くらいの速度で読んでみたら、すごく名作だった。1話1話の区切り方も上手いし、すごくじっくり読むとキャラのダメな面もいい面も感情がきちんと描いてあってとても感動するお話だった。ストーリーは100点満点中300点くだいなので、大事なシーンは見開きで描くとか、大コマを使うとか、そういう画で伝える方向の工夫をしていただけたらARUKU先生の良さを理解する人が世に増えるのでは(増やしたい)
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最後の大どんでん返しは賛否両論モノ?
キャラ変わりすぎじゃない? -
初めて読んだARUKU先生の作品。
印象的な画。何とも言えない独特の空気と切ない物語が、不思議なバランスを創り出していて一気に引き込まれてしまいました。
美しいです。ココロがささくれた時に。 -
救いのある終わり方でよかった。生きている限り人は変われるし、関係は修復できる。
何度か意味を変えて登場する「ほんとは好きだ」の台詞が心に残ります。 -
ARUKUさんを読むの2冊目かな?
今回のは甘い甘い~!
メイン8割、もう1組2割くらいのバランス。
個人的にはもっとえぐってもいいのよ、と思った
けどこれくらいのほうが読みやすくていいのかな。
なんで好きなのかの説得力がなかったけど、それからの
流れはとても丁寧だしステキだった。
ARUKUさん好きだなぁ~。 -
memo: コミコミ特典ペーパー付
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「ほんとは好きだ 」がホントに好きだ(笑)。
しかし、タトゥーにピアス?!
謎だ!!
いったい何があったのだ!?という終わりに和みました。 -
カトリック系男子高での禁断の恋。場面が飛んだり、途中大人サイドを挟んできたりで、ちょっと読みにくかった。でも別れのシーンは泣けた…。それなのに、10年後の再会した後はあれでいいんだろうか…。