- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344900363
感想・レビュー・書評
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大学生の頃に読んだ本。現代史を知るために、教科書を読むより、ネットで調べるより、この本を読むのが一番分かりやすい。世界のニュースがこれを読むとよりわかるようになる。
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4-344-90036-7 255p 2002・10・10 1刷
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池上彰の「そうだったのか」シリーズに比べると散漫ですが、口語体でわかりやすく伝えようとしている。現代史の流れを簡潔に教科書を読むよりずっとわかりやすい。好みの問題もあるが、やはり池上さんシリーズの現代史には負けるな。
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本書は第二次世界大戦の集結から現在に至るまでの世界史の動きを述べた一冊である。(著者に共感したので「戦後」という表現は使わないようにしようと思う)
著者は河合塾の名物講師らしく、退屈になってしまいがちな世界史をとてもリズムよく理論立て、時折、受験生が退屈しないよう関連する「寄り道」をはさみながら理論を進めていく。
個人的な経験かれ思うのだけど、世界史や日本史の教師というのはどうにも左に偏った思想を自らの論理に組み込む事が多いように感じる。しかし著者は特にそういった事もなく、しかしながら強く独自の理論を持った方なのだと文書から感じられる。なるほど、この先生の授業ならば受けてみたくなるわけだ。
入門書と書いてある通り、世界史?何それおいしいの?という方にもわくわく読める一冊である。また私のように今さらになって世界史(世界の動き)に興味を持ち「あぁ、現代史をしっかり勉強しておきたかった。明治維新前後は得意なんだけど・・・」という方にもおすすめの一冊である。
結局のところ世界の歴史、それはイコール戦争の歴史に他ならない。ましてや現代史における戦争は古代史のそれとはレベルが違う規模の戦争であり、戦死者○○万人という数字が何だか違う世界の事のように感じられる。著者はその感覚にはっきりとした問題意識を持っており、多くの人がこれに共感できるだろう。
日本は第二次世界大戦以降主体的に戦争を行わなかった事、先進国の中でも核を保持しなかった事はとても評価されるべき態度だった。しかしアメリカ等の暴走を止める事はできず、あげくの果てに世界最速で事実上の侵略戦争に支持を表明してしまったりする事もあった。世界がこういう状態である以上、単に自国が戦争に巻き込まれなければ良いだろうという態度はもはや通用しないだろう。
そうでなくても日本は現在ごくごく近所にとても危険な戦争の火種を抱え込んでいる。なぜかの国はああいう思想なのか?隣の大国は何故反日思想政策を続けるのか?エルサレムは何故ずっと戦争状態なのか?
こういった事の因果の取っ掛かりとして本書は有効であり、現代日本人の立ち位置についてのヒントが多く盛り込まれている良書であると言えるだろう。 -
予備校の先生の著作で、たいへん読みやすい。東西冷戦の構造と経緯がよくわかった。...というか、よくわからないということもわかった。今回、いったん読了も時間切れ。再度読みたい本。
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私の現代史に関する勉強のバイブルである、河合塾の人気世界史講師青木裕司先生の著作です。塾の講師だから内容が受験的知識の詰め込みに偏っているかといえばさにあらず、戦後のアメリカ・西欧・東欧・ソ連・中国・パレスチナについてわかりやすく解説してくれます。東南アジアやアフリカ、南米などについての記述がないのが残念ですが、現代史を勉強する上ではまず目にしてもらいたいほんの一つであることは間違いないと思います。
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『知識ゼロからの』という言葉に引かれて買いました。本当に知識ゼロからでOKです。