ソーシャルメディア中毒 -つながりに溺れる人たち- (幻冬舎エデュケーション新書)
- 幻冬舎 (2014年12月3日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344979512
作品紹介・あらすじ
全国でネット依存の可能性がある人は421万人、中高生は51万8千人といわれている。ミクシィの誕生から10年。SNSはコミュニケーションインフラと化した一方で、若者を中心に問題が後を絶たない。なぜ事件は頻発するのか、なぜ依存してしまうのか。その危険性と不自由さを暴くと共に、SNSを避けて通れない現状とどう付き合っていくべきか、元教員のITジャーナリストが独自の観点で解き明かす。
感想・レビュー・書評
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親にある程度のルールは作ってもらってたし、友だちもSNS重視じゃなかったからうまく付き合っていけてるのかな。
ネットリテラシーの教育はもっとするべきだとは思うけど。これからは物心ついたときからSNSがある子が多くなって、コミュニケーションも変わっていくんだろうな。
変わっていくことは悪いことではないから、リスクを理解して回避できるようにしていこ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2019年2月22日 24冊目(2-16)
感覚が古いのか、自分のことをSNSで発信するという感覚がないので、発信する側の感覚を知りたくて読みました。
たまたま読んでる間、やむを得ず、初めて自分の意思をもってSNS発信することになりましたが、やっぱりとてもそわそわしました。慣れてないだけかも知れないけど。 -
ITジャーナリストの著者が、LINE、ツイッター、フェイスブックなどのソーシャルメディアの負の側面を描き出した概説書。
著者は元教員だそうだ。だからこそであろう、ソーシャルメディアが子どもたちに及ぼす悪影響について、かなり紙数が割かれている。
人目を引く派手さはない本だが、ソーシャルメディアの歴史と現状、今後取るべき対策についての提言などが、手際よくまとめられた良書。平明ですっきりとした文章も好ましい。
ソーシャルメディアをめぐる事件についての記述は、フツーにネットに接している人なら知っていることがほとんどで、新鮮味はない。
ただ、いまの子どもや若者の生活にとってソーシャルメディアがどれほど欠かせないものになっているか、そこからどのような軋轢が生じているかの紹介・分析では、何度も目からウロコが落ちた。
たとえば――。
《ティーンはオンラインの付き合いをとても大切にするので、オンラインでの自分をとても大切にする。すなわち、SNS内での自分のイメージ、仲間内でのポジション、ソーシャルゲームでの強い自分などだ。その挙げ句、リアルの生活をないがしろにして、オンラインに没頭することも多くなる。「会ったことがないけれど親友」「会ったことはないけれど恋人」という不思議な事態が起こるのはそのためだ。》
《私学では、「SNSを利用したら停学」というところも増えている。公立の中学高校でも、SNSを利用禁止とし、同意書を配布して保護者の同意を取り付けようとしている学校もある。》
大人の「ソーシャルメディア中毒」予備軍の人たちにとっても、一読の価値がある。
《SNS内の友達数や「いいね!」の数、フォロワー数は、言ってみればゲーム内通貨だ。ゲームをやっている間はとても価値がある気がするが、ゲームが終わったら何にも使えない仮想の通貨となる。》
……などという一節は、ほんとうにそのとおりだと思う。
《喫茶店のスターバックスとドトールを比較すると、「スタバ(スターバックス)なう」というツイートは、「ドトールなう」に比べて約10倍となる。
(中略)
お洒落なスターバックスにいることは周囲に言いたいが、カジュアルな店であるドトールにいることはあえて言わないということだ。》
……なんて話も面白い。 -
ソーシャルメディアは楽しいし、便利。でも、負担が大きいし、疲労する。自分も周りも自慢、自慢、自慢の連続。自慢大会にでも参加した気持ちになることも。そんなソーシャルメディア上の自慢大会に参加して義務感や劣等感を感じるのなら、いっそのことソーシャルメディアには参加しない、そう決めるのも悪くない選択なのかな。
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あれえそれだけ。
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元教員のITジャーナリスト、高橋暁子さんが、子供と大人のソーシャルメディアの利用に関する問題をわかりやすく解説してくれる一冊です。
子供のLINEには、何が問題になるのか、どうすればいいのか、などについては、丁寧でわかりやすい内容でした。
ソーシャルメディアを単純に批判するのではなく、利用者の使い方を工夫することを訴えるのは、ミクシィを楽しみ、著者として成長された高橋さん独自なアプローチで好感がもてます。
楽しむより、脅迫観念的に取り憑かれてしまうと、何のためのソーシャルメディアか、わからなくなります。疲れ果ててまでやるのではなく、適時で気楽に、リスクを考えながら、交流を楽しむツールであることは忘れないようにしたいです。自分自身も、中毒者にならないように、気をつけようと思います。 -
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SNSによって引き起こされている問題の解説、対処法について。単純に子供から取り上げればいいという話しではない。SNSが世界の全てではない。