- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344980167
感想・レビュー・書評
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うーん、微妙。バカ論自体はおもしろい。けれど、本の中で具体的な人物名を挙げた批判が多すぎて、せっかくの中身に集中できない。バカの味方の体で話をしているが、その実最もバカを見下している印象がある。今の時代ならSNSで発信するような個人的な意見が多いのは、14年前の本だから仕方ないのかなぁ。
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面白いし、共感できることもあるのですが他の著者の方の名前出してバカを使うのはマジかwって思いました
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斜め読み。「バカの壁」便乗というのが企画意図かな?
この本での"バカ"とは叱咤激励の言葉であり、治るモノとしている。だからといって、この本で"治療法"が具体的に書かれているわけでもない。
バカには色々な種類があり、それは(社会に対して、世間に対して)非適応的な損な状態である。これに当てはまる場合は直していけばよい。だから(バカの種類や原因について)詳しく知る必要がある。
バカとは生き方・態度の問題が大きい。
対義語はリコウであるが、バカとリコウはスペクトラムのような関係にあり、100%どちらかによることは、現実的でない。
リコウとは何か。
知識とそれをアレンジする力(メタ認知)のことである。
*wikipediaより
メタ認知とは現在進行中の自分の思考や行動そのものを対象化して認識することにより、自分自身の認知行動を把握することができる能力を言う。
メタ認知能力を測る9項目
以下の質問に「はい」と答える数が多いほど、メタ認知能力が高いことになる[要出典]。
1. 自分が用いる方法がどのような問題解決のときに、最も効果的なのかを知っている
2. どのようなやり方が有効か、十分考えてから課題に取り組む
3. 問題の中の重要な部分に意識的に注意を向けている
4. 自分がどの程度よく理解できているかについてうまく判断できる
5. 問題が解けたとき、自分がどういう方法を用いたかわかっている
6. 問題に取り組んでいるときに、うまくいっているかどうか、定期的に自分でチェックしている
7. 勉強するときは、その目的に合わせてやり方を変える
8. 勉強したり課題を行うときには、計画を立てる
9. 考えが混乱したときには、立ち止まり、もとに戻って考えてみ -
【由来】
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【期待したもの】
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【要約】
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【ノート】
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本書における「バカ」には多くの種類が含まれ、しかも「バカ」と「リコウ」とのあいだにはさまざまな中間段階があると考えられています。ちょっとあいまいにも見えるのですが、著者からすれば、一つの観点からしか「バカ」をとらえることのできない一面性こそが「バカ」であり、あるいは、バカでなければリコウ、リコウでなければバカ、という二分割思考をふりまわすことが「バカ」である、ということになるのでしょう。
ひとはそれぞれ、得意なこと、不得意なことをもっており、そうしたみずからの特性を見極めてそれを良い方向へと導いていけるひとが、著者の考える「リコウ」なひとといってよいように思います。
おおよそ以上のような観点から、認知科学や精神医学などの知見を利用して、自分自身をモニタリングしてより望ましい行動へと自分を導いていくことをすすめるという、これまで著者がいくつかの本で述べてきたのと同じような内容がくり返されます。「バカ」という切り口から論じることで、これまでよりも議論がクリアになったという印象もありません。著者の本をいくつか読んで、メタ認知や行動療法などについての考え方を知っているひとにとってはまったく読む必要がない本だといいきってよいのではないかと思います。 -
視点や考え方が狭小なことを「バカ」と定義し、「改善できるのに放置されている」のを要件としているから、差別的な意味合いはない。過去の著書への批判をこの本の中で反論してるの、エアリプ合戦みたいな感じがあるなぁ。
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和田先生によるバカリスト集。Mっ気があるからか、結構すんなりと読んでしまった。ここに挙げられることを全て避けようとする(馬鹿から避けようとする)人なんかいるんだろうか?とか思いつつも、あ、俺はバカ(=アホ)じゃと連打を食らう。
読後の疲労がすごかった。唯一「自分がいやだとわかっている、自覚できているバカを治そうとしないことこそバカ」という指摘は記憶しておこう。 -
随分なタイトルではあるが、中身は認知心理学から考察した真面目な?一冊。
問題解決力、問題発見力。
十分条件、必要条件。
確かに日本人はインプットは得意でもアウトプットは苦手な人が多いのは事実。
本書の語り口にかなりの抵抗を覚える人も少なくないだろうと思うが、中々、反面教師として使える部分はある。