なぜ正直者は得をするのか―「損」と「得」のジレンマ (幻冬舎新書 ふ 5-1)
- 幻冬舎 (2009年7月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344981379
感想・レビュー・書評
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利己主義者はお互いに助けあえない、周りにバレるので、結局は損をする。
利己主義者、正直者共にその信念は持ち続けるとその方針が強化される方向に働く。
正直者達はお互いに助け合って競泳共存できる。
一番恐ろしいことは、利己主義者が周りにいると正直者が利己主義者に食いものにされるのはもちろん、利己主義者がいずれ滅びる時に正直者も道連れにされてしまうことだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
論文的で読みやすいとは言えませんが、なかなか参考になることが書かれていました。
特に、自己中心的な振る舞いがタクシー業界を困難にし、引いてはみんなの道路が不便な状態になっているという話には説得力があります。
イースター島がいかにして滅亡したのか、という話も興味深かかったです。
環境問題まで結びつけるのは、いかがなものかと思いましたけど。 -
正直者として生きる活力、確かに受けとりました。日本人としてわたしが大切に思うことを貫徹しようと思います。
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●利己主義=自由主義経済になれば消費者は得を選んで、悪しき市場は淘汰されていく。※民営化
●公共サービスは「今の消費者の得」だけを考えるわけではない。民営化失敗は人間観を見誤った政策 -
L.2009/11/13
f
p.2009/8/3 -
自分の利益や自由を最優先に自分勝手に振舞っていくことは一時的には「得」かもしれない、しかし、長期的な視点で見ると「損」になっていくというお話。モラルや礼節や社会的規範が薄く脆くなっているなぁと感じる、そのことをまさに代弁してくれていると思いました。
筆者が作中で言及してる本たちが面白そう過ぎて次読みたいメモがどっさり…。 -
タイトルから受ける印象よりずっと意義深い内容。今の風潮に対する違和感をうまく捉えている。竹中平蔵や新自由主義と呼ばれる感じに象徴されるものの中にある利己主義的な側面の危険性をマトモに捉えていて、踏まえるのにいいと思う。これが正解ではない。公的調整も過ぎれば害がある。しかし、今、蔓延している違和感に対して抵抗する下地になりうる話だと思う。
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ひたすら利己主義者の批判
なぜ利己主義はだめなのかについて延々書いてある。しかし,文献の引用は不完全でいまいち。利己主義とどう向き合うかなどもう少し役に立つ内容があればよかった。社会的ジレンマの解決策など
そういう建設的で具体的な議論が欲しかった。 -
望みはあるのか
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人間は必ずしも利己主義ではなく、
非利己主義であることもあるし、非利己主義者であるという
けっこういいことが書いてあるのですが、
ちょっと言い回しがくどく、正直ちょっと読みにくい本です。
かなりの偏見かもしれませんが、
翻訳書、大学教授の本に多いパターンで、
筆者も多分に漏れず大学教授のようです。