薬をやめれば病気は治る (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 116
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344983014

作品紹介・あらすじ

現役医師の著者いわく、「長生きしているのは薬をほとんど飲まない人」。薬は病気を治すために飲むものだが、副作用があるだけでなく、体の免疫力を下げて回復を遅らせ、命を縮めることもあるのだ。注意すべきは風邪薬、睡眠薬、胃薬、鎮痛剤、降圧剤、糖尿病の薬など、あげればきりがないが、なぜこれらを飲み続けると長生きできないのか?他方で薬を飲まない健康長寿な人の共通項は「肉や乳製品を控える」「野菜をとる」「腹七分目」「規則正しい生活」「ストレスを減らす」「筋肉と関節を使う」等々。その理由や実践法を詳しく紹介。

感想・レビュー・書評

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  • 本を読むにあたって、
     【自分の思ってることを促進させる】
     【知らないことを知る】
    という以外に、
     【自分の思ってる反対意見を見る】
    という考えも必要だなと思い読了。
    ここから分かる通り、本書を読む前のわたしは薬は必要なものであると考えている。

    タイトルの語気の強さ・言い切りからは想像できなかったが、本書の内容や語り口調は ”いますぐ辞めましょう!”という命令形ではなく、辞めたほうが良いと思いますという促す形が多い。その根拠も、著者の経験から得られたものであるため、情報量や根拠の母数も多い。言ってることは納得できることが多く、意外に腑に落ちるものが多かった。

    ここから学んだことは、本のタイトルだけで判断する、本のタイトルの内容を通り一辺倒で押し通すのは間違ってること。著者のそこに至った背景、その根拠や体験を読んで、全体のストーリーから導く必要がある。本のタイトルはあくまで本を読んでもらう・買ってもらうためのキャッチコピーに過ぎない。

    処方されれる薬が多い方、長年にわたり疾患がある方は一読の価値は大いにある。ただし、自分が実施する際は、よく検討していただきたい。わたしに関して言えば、今までのスタイルには変わりを入れないが、ふとした時に気をつけたい。

  • 「医者は薬で儲けている」

    結構昔から聞く言葉ですが、殆どの病院が院内ではなく薬局で薬を出している現在はそうとは言えないようです。

    薬と上手に付き合うには、薬を飲む、飲まないという極論ではなく薬が必要ないような生活をしなければならないというのは非常に納得です。

    大変勉強になりました。

    良書です。

  • まあまあ。参考になった。
    薬を止めるのは、それはそれで、辛いこと。お医者さんの勧めを断るのも勇気がいる。でも、不必要な薬は、止めるべき。

  • とても解りやすく親しみやすい文体。
    現代医療においての西洋医学の偏りに言及していますが、
    西洋医学、東洋医学共にいいトコロもちゃんと語られております。
    とても温和な方なのかな、優しさが滲み出ています。
    タイトルはアレですがね。。インパクト勝負ですから致し方なし。

    本当に必要な時に、本当に必要な薬、を使う。
    ただそれだけでいい。
    スティーブンス・ジョンソン症候群=皮膚粘膜眼症候群。
    薬の副作用は本当に恐ろしい。
    そんな怪しいエビデンスを持っているモノよりも、
    お年寄り、中医師、がんサバイバーと時間を共にしてきた著者の話に惹かれるのは当然だと思われる。

    あと半年後くらいにもう一度読み直したい。
    また違った方面から見てみたいので。

  • 面白い話も載っていたけど、少し具体性に欠けると思った。
    新書だから、仕方がないのであろうか?

  • こんな扇動的なタイトルはつけない方がいいと思う。
    「薬をやめれば、病気がなおる」と勘違いする。
    タイトルは出版社がどういおうとも医者としての良心が問われるものだ。

  • 会社から。

  • 現代の薬まみれの医療の原因が、もうけ主義だけではないという点を知りました。現在1種類の薬を一時的に服用しておりますが、少し怖くなりました(笑)西洋医学が誕生100年程度といわれると、納得せざるを得ません。201309

  • 「クスリはリスク」であること知ってもらうためにも多くの人に読んで欲しい本。最後の章で、カロリーを減らす方法として主食を抜くことが紹介されてましたが、そこだけはあまり賛同できませんでした。

  • 読みやすい本。製薬会社に務めている私でも薬は飲みたくないと思う。薬は臨時的に飲むのは納得できる。健康の読本ではなく、薬に特化した内容である。割り切って、そのつもりで読むことをお勧めする。

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著者プロフィール

1957年大阪市生まれ。「eクリニック」医師、医学博士。大阪大学医学部、同大学院卒業。大学病院、市中病院、大阪大学細胞工学センター(現大阪大学大学院生命機能研究科)にて主に悪性腫瘍(がん)の臨床、研究に携わった後、従来の医療・医学の考え方と手法に限界を感じて臨床医を辞める。1995年、阪神淡路大震災を一つのきっかけに「21世紀の医療・医学を考える会」を仲間とともに発足させ、2001年には本音で答えるウェブサイト「eクリニック」をスタート。現在、「ホントの医療・医学をいっしょに学びましょう! 」と広くみんなに呼びかけ仲間を募っている。著書に「9割の病気は自分で治せる」(中経出版)、『薬をやめれば病気は治る』(幻冬舎)、『「それ」をやめれば、健康になる』(PHP研究所)、『感染症にも負けない「防衛体力」のつくり方』(三笠書房)など多数。

「2022年 『大往生入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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