愛子さまが将来の天皇陛下ではいけませんか 女性皇太子の誕生 (幻冬舎新書)

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  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344983335

作品紹介・あらすじ

現在の皇室典範のままでは"皇太子不在の時代"がやってくる。平成一七年に一旦は開かれかけた「女性皇太子・天皇への途」が"男系男子絶対固執派"のゴリ押しによって閉ざされた。そもそも皇室の祖神である天照大神は女性であり、歴代八人一〇代の女帝が存在する。にもかかわらず"男系固執派"が「皇室の危機」といいながら女性天皇を否定するのは、明治以来の皇室典範に底流する単なる"男尊女卑"思想によるものではないか。天皇をいただく日本の国体を盤石にするため必読の一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 少し前に書かれた本。あったり前だよクラッカー。愛子さま一択でしょう。

  • 小泉政権でこの問題が俎上に登っていた頃の出版か。

    筆者による傍点が多く、論も、独善的に感じるところがあり、読みづらい。基本的には、女帝、女系に何が問題がある、問題にする奴はわかってねえという論だと思ったが、しんどくなって途中で閉じた。

    ネットで、この人の論を批判しているサイトの方が、この人の主張をわかりやすく書いていた。

  • 愛子さまが将来の天皇陛下ではいけませんか 女性皇太子の誕生
    田中卓
    幻冬舎新書 二〇一三年十二月二十五日第一刷発行
    ISBN978-4-344-98333-5

    はしがき
    第一部 女系天皇への理解
    第一章 女系天皇で問題ありません―国民の常識に呼びかける
    第二章 ”女系天皇”の是非は、君子の論争でありたい
    第三章 西尾幹二氏に問う「日本丸の船主は誰なのか」
    第一節 ”忠諫”を装う”放伐”の詭弁を憂う
    第二節 「日本丸の船主」は、建国の英主 神武天皇以来の天皇家
    第四章 皇位継承の危機
    第一節 ノンフィクション作家保坂正康論文意図
    第二節 「秋篠宮が天皇になる日」ということの意味
    第三節 保坂論文の意図するものとその批判
    第四節 皇太子殿下の「学問の世界」と八木英次・保坂両氏の発言
    第五節 変の至るや知るべからず
    第六節 皇位の父子相承と兄弟相及
    第五章 女系天皇公認の歴史的正当性

    第二部 女性皇太子の誕生
    第一章 戀闕の友への呼びかけ
    第二章 「人は望む事を信じる」が、「想定外」の「万一」に備えよ
    第三章 評者は自らの立つべき拠り所を明らかにせよ
    第四章 朝日新聞のスクープは山折論文の弱点を炙り出す
    第五章 反論できぬ立場のお方に注文をつけ批判を公開するのは非礼・卑怯の極み
    第六章 産経新聞提唱案の『国民の憲法』の「第一章・第三条」に注目せよ
    第七章 憲法改正よりも、先ず皇室典範の改正こそ急務
    第ハ章 憲法も典範も、改正以前に”常識に還ろう”
    第九章 『週刊新潮』の怪スクープ事件
    第十章 皇家の「万葉一統」を護持するためにー次の「皇太子」は、愛子内親王殿下が道理
    第十一章 『皇室典範改正私案』の要領と、その解説
    第十二章 イソップ寓話の戒めと吉報到来
    第十三章 『皇室典範』に流れる”男尊女卑”思想
    第十四章 「皇祚は一系にして分裂すべからず」
    第十五章 渡邊前侍従長の独り言「女性の天皇ができないことはありえない」

    http://www.gentosha.co.jp/book/b7352.html

  • 二部構成で、
    第一部は、平成18年以降に論壇誌等に掲載された各論文がまとめられた「〝憂国の論争篇〟」、
    第二部は、「危機に対して即応の論陣を張る」べく始動されたWebコラム《戀闕の友へ》より、序文~23回までの再編・再構成、最後にあとがきを兼ねてのスペシャルな「独り言」
    を加えた全15章から成る。

    とかく気負いがちなテーマを、平易な言葉と癖のない素直な文体で屈託なく論じている。
    適所に折り込まれた歴史的エピソードやその考察、簡潔で整った論立てなど、熟練の巧はあくまでお楽しみ要素=枝葉であって、議論の根幹はいたって日常的、常識的なものである。
    日本には還るべきところがある。
    著者がそれを迷いなく示すことができるのは、学識者としての知見以前に、そうした観念でない、感覚としての―いうなれば五感のような「やまとごころ」をこそ確信するからであるように思われた。そしてその感覚は、もとより普通の日本人のなかに息づくそれと少しも変わらないだろうとも。

    「創造と革命には素朴さが必要とされる。(…)原点に戻ることのできる素朴さである」(河原宏『素朴への回帰』)
    http://booklog.jp/item/1/4409040499

    ---
    《戀闕の友へ》は現在も下記URLにて随時更新中であり、本書未収録の他識者による寄稿なども掲載されているので、あわせて一読されたい。
    http://www.seiseikikaku.jp/special/renketunotomohe/index.html

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著者プロフィール

大正12年12月12日生れ
昭和20年9月東京帝国大学文学部国史学科を卒業
昭和35年4月文学博士(旧制)
府立大阪社会事業短期大学教授を経て、昭和37年4月から皇學館大学教授、平成4年4月から同大学大学院教授、平成6年6月から同大学名誉教授、平成23年7月から同大学学事顧問
昭和48年12月皇學館大学文学部長
昭和55年4月から昭和63年3月まで皇學館大学学長
平成30年11月逝去
著書・『住吉大社神代記』『出雲国風土記の研究』『神宮の創祀と発展』『愛国心の目覚め』『住吉大社史』(上・中巻)『概説日本史』(改題『教養日本史』)『祖国を見直そう』『祖国は呼びかける』『日本古典の研究』『日本国家成立の研究』『海に書かれた邪馬台国』『古代天皇の秘密』『皇国史観の対決』『伊勢神宮と式年遷宮』『歴史と伝統』『田中卓著作集』12冊(国書刊行会)『田中卓評論集』4冊(青青企画)
編著・『維新の歌―幕末尊皇志士の絶唱ー』『白山神社史』『真清田神社史』ほか
校訂・『新撰姓氏録』(神道大系)・『神道五部書』(神道大系)・『風土記』(神道大系)

「2019年 『オンデマンド版 田中卓著作集 1 神話と史実』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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