阪神・四番の条件 タイガースはなぜ優勝できないのか (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344986428

作品紹介・あらすじ

1985年、バース・掛布・岡田の強力打線が原動力となり、初の日本一となった阪神タイガース。しかし、これを最後に頂点の座から遠ざかり、2006年以降はリーグ優勝もない。この長い不振は、「ミスター・タイガース」と呼ばれた藤村、田淵、掛布に続く「不動の四番」が現れないことに一因がある。一方の巨人は大補強を行いながらも、四番は原、松井、阿部、岡本ら生え抜き中心だ。なぜ阪神では四番が育たないのか? 自身の経験や歴代強打者との比較、ライバル巨人との関係性を通して四番打者について論じるとともに、タイガース復活への道標を示す。

感想・レビュー・書評

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  • 阪神OBの掛布さんが2021年シーズンの阪神を振り返るともに、四番打者のあるべき姿やサトテルの今後について徹底的に語っています。
    掛布さんが自分の現役時代について語っていて興味深く読めました。分析もしっかりされていて大変勉強になりました。

  • 阪神の4番の重責や使命みたいなことが、よく描いてあった。江川との勝負や、バース、岡田との関係。阪神の4番はどうあるべきかなど。

    野球に興味がない人は、あまり面白くない内容かもしれないが、掛布氏の生き様みたいなものを感じられて、私は参考になった。

  • 阪神タイガース日本一時の4番打者で4代目ミスタータイガースとしてチームを代表する選手の1人である掛布雅之氏が4番打者の条件やライバル巨人との比較など自身の野球観から解説した一冊。

    2021年前半に独走したにもかかわらず優勝を逃したところからも例年言われている守備はもちろんのほか4番打者が不可欠と語る著者の解説を見てなるほどと感じました。
    自身が現役時代の4番としてバッティングで意識していたことや小柄な体でいかに打球を飛ばすかを考えてトレーニングしていたことや野球の怖さを感じ苦悩していた姿なども知ることができました。
    チームを勝たせるバッティングやミスタータイガースと呼ばれる条件や巨人と阪神との比較などスタンドやテレビではわからない当事者としての証言が多くあり新しい発見が多くありました。

    そんな本書の中でも高校野球とプロの違いをヤクルト村上選手や日ハム清宮選手などを例に書かれていたところは理解が深まり印象に残りました。
    また、著者の現役時代の番記者とのやりとりや2軍コーチ時代に選手に求めていたことなど著者しか知らないことも知ることもできました。

    阪神タイガースを代表する選手で、小柄な体格で4番としてチームを牽引していった著者が語る今の選手の技術の指摘はプロならではの目線で勉強になる部分が多くありました。
    そして、巻末にはゴールデンルーキーの佐藤輝明選手の魅力と今後の課題も書かれていて阪神タイガースの今後が楽しみになる一冊でした。

  • 東2法経図・6F開架:B1/11/640/K

  • 自分なりに考える4番の条件…

    ①打点(特に勝利打点)
    ②得点圏打率
    ③チームメイト、ファンからの信頼

    上記の条件を満たしてそうなのは、巨人の岡本かな

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著者プロフィール

1973年、ドラフト6位で阪神入団。ミスタータイガースとして本塁打王3回、打点王1回、ゴールデングラブ賞を6回受賞。1985年には4番打者として40本塁打、108打点で日本一に貢献。通算打率2割9分2厘、349本塁打。1988年に引退後は野球解説者に。2013年オフに阪神GM付育成&打撃コーディネーター(DC)に就任し、秋季キャンプでは臨時打撃コーチとして指導にあたる。現在はスポーツ報知評論家のほか、「週刊アサヒ芸能」で野球コラム「掛布雅之バックスクリーン直撃談!」連載中。

「2014年 『「新・ミスタータイガース」の作り方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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