物理の4大定数 宇宙を支配するc、G、e、h (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344986619

作品紹介・あらすじ

光速c、重力定数G、電子の電荷の大きさe、プランク定数h。これらの基礎物理定数は日常から宇宙までを支配する法則が数値となったものだ。我々はふだん物理定数など意識せずに暮らしているが、この値が違えば太陽はブラック・ホールと化し、人類は地球にいられず火星に住むハメになり、宇宙の姿は激変する。本書では人類がいかにして4大物理定数を発見したか、そのことでどんな宇宙の謎が解け、またどんな謎が新たに出現したかを解説。相対性理論、宇宙の構造、素粒子や量子力学までわかる画期的な書!

感想・レビュー・書評

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  • ■ Before(本の選定理由)
    取っ付き難い定数。世界の何を司っているのか、何の役に立っているのか、知りたい。

    ■ 気づき
    軽妙な語り口でサラサラと読んだ。肝心の定数の存在目的はよく理解できなかった。。自然の摂理に魅せられた狂気の天才が、その言語化に成功、という印象。

    ■ Todo
    学者の人となりは分かったが、それが何のため発明か、別で学びたい。

  • 2023/03/02 amazon 265p

  • 面白かった。
    4っつの定数に基づいて、相対性理論と、電磁気学と、量子力学の概要を説明してしまう。わかり良い。

    頭かきむしる、という言葉があちこちに出てくるんだが、まさにそうだったろうし、それ、乗り越えて来たんだな。

    面白かったのが、かなり恣意的ではあるが、各定数がもし違っていたらどうなっていたかをシミュレートする。

    結局、今のような世界は、物理法則が今のようであるから成り立っている。
    各定数とも、観測から導き出されてはいるが、なぜそうなるかは、全く説明できない訳だし。

    何十億年先なのか、何百億世代先なのか、ガチガチに世の中のルールが理解できる日は来るんだろうかと思う。

  • 光速や重力については?科学者の話も興味深く読めていたが、私の知識が足りないからか、プランク定数はだいぶ苦しかった。
    筆者の語り口は軽くとても読みやすいので、少しでも興味ある人は光速や重力のところだけでも読んだら面白いと思います。

  • 物理学の人物史に言及

    ■アインシュタイン
    ・大学卒業後、研究職に就くことができず、スイスの特許庁に就職。仕事の合間に理論物理学に取り組む
    ・「奇跡の年」1905年 5篇の論文。業績が認められ、アインシュタインは大学の教職に就く。

    ■孤高の天才ヘンリー・キャベンディッシュ
    ・貴族の家に生まれ莫大な財産を相続したが、贅沢には興味がなく、ほとんど手付かずで死後に残した。
    ・極端に無口で内気で、流行遅れの服をまとい、人との交際をできる限り避けた。
    ・週に一度の学会の食事会には参加。それがほぼ唯一の社交。会話の輪には加わらず、一対一で話をした。

  • 定数の値が変わればどんな世界になるかの考察が興味深い。

  • 東2法経図・6F開架:B1/11/659/K

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著者プロフィール

1967年、東京都生まれ。
東京大学理学部物理学科卒業。博士(理学)。
専門は宇宙物理学と観測装置開発。
理化学研究所、NASAゴダード宇宙飛行センター、東京工業大学、早稲田大学などの研究員を経て国際基督教大学ほかで教鞭を執るかたわら、科学のおもしろさを一般に広く伝える著作活動を展開している。
著書:『宇宙はどこまでわかっているのか』 『言ってはいけない宇宙論 物理学7大タブー』(幻冬舎新書)、『身のまわりの科学の法則』 (中経の文庫)、『科学者はなぜウソをつくのか ―捏造と撤回の科学史』(dZERO)、『知れば知るほど面白い宇宙の謎』(三笠書房)、『物理学、まだこんなに謎がある』『科学者たちはなにを考えてきたか』『科学の世界のスケール感をつかむ』(ベレ出版)など多数。

「2020年 『宇宙の謎に迫れ!探査機・観測機器61』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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