老舗の流儀: 戦後六十年あの本の新聞広告

著者 :
  • 幻冬舎メディアコンサルティング
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  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344996793

作品紹介・あらすじ

もう一度見たい、あのコピー。あの写真。あの本の新聞広告九十点掲載。

感想・レビュー・書評

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  • 新聞広告から見るベストセラー史。発行から10年経ちますが、現在は、新聞自体が縮小しており、今後どうなっていくのか見ていきたい。

  • 「歌は世につれ世は歌につれ」じゃなくて「本は世につれ世は本につれ」の一冊です。本書がユニークなのは「本」と「世」を繋ぐ「書籍新聞広告」の歴史を主役にしたこと。実際の原稿を並べて当時を再現していきます。そして「とうこう・あい」という「書籍新聞広告」にスペシャリティを持つ広告会社を黒子のポジションから表舞台に上げています。同社は博報堂から1948年に独立した那智能夫が設立し、出版社を中心に「電通さん、博報堂さんをダンプカーにたとえるなら、うちの営業は自転車なんです。」(鐘ヶ江輝久社長の言葉)という独自の存在感を発揮してきたようです。いわば社史みたいにも読めるのですが、そこは「本は世につれ」で、昭和の時代史として楽しく読めます。9年前の本ですが、今や、出版社も新聞社も激しいデジタル化という時代変化に晒されている時、新聞一面の書籍広告が保護された伝統として存続していくのか、「世につれ」進化していくのか、ギリギリのところに来ている、とも思います。一方でマガジンハウス「君たちはどう生きるか」が250万部を超えようとしている現象で、新聞広告の果たした役割もとても大きいと思います。昭和史が平成史になり、次の元号に入る時、本と新聞の未来はどっちだ!

  • とうこう・あい という出版広告会社の手がけた戦後60年のベストセラーの新聞広告について様々なお話が載ってます。 『性生活の知恵』から 『ルーツ』『サンタフェ』当時は話せなかったであろう裏話も交えながらのお話は 本好きにはなかなか興味深く、面白い1冊でした。

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著者プロフィール

1967年、島根県出雲市生まれ。ライター・編集者。早稲田大学第一文学部卒業。明治大学大学院修士課程修了。出版、古本、ミニコミ、図書館など、本に関することならなんでも追いかける。2005年から谷中・根津・千駄木で活動している「不忍ブックストリート」の代表。各地で開催される多くのブックイベントにも関わる。「一箱本送り隊」呼びかけ人として、石巻市で本のコミュニティ・スペース「石巻まちの本棚」の運営にも携わる。
著書に『ナンダロウアヤシゲな日々』(無明舎出版)、『一箱古本市の歩きかた』(光文社新書)、『町を歩いて本のなかへ』(原書房)、『編む人』(ビレッジプレス)、『本好き女子のお悩み相談室』(ちくま文庫)、『蒐める人』(皓星社)、共著『本のリストの本』(創元社)などがある。

「2021年 『古本マニア採集帖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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