青年海外協力隊の正体

著者 :
  • 三省堂
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本棚登録 : 32
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784385358291

作品紹介・あらすじ

「協力隊なんて、いかにもうさんく臭いよ。いかがわしいもいいところだ」という声もある。だからといって、協力隊の評判は国内でも海外でもすこぶるいい。この落差は何なのか。著者は協力隊の本当の顔を知りたいと思った。それが、世のボランティア像を解く重要な鍵となる。

感想・レビュー・書評

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  • タイトル負けしているなぁと感じた書籍。
    結局その正体が何なのか、当事者の自分としてはわかりませんでした。

  • 石橋慶子著 『青年海外協力隊の虚像』を読んだ

    海外協力隊に対するイメージとあまりにかけ離れた状況が描かれていて
    ODAの実情などを考えれば、そうだろうなと納得しつつ
    どこか文章に 悪意というか恨みのような感情が感じられて
    本当はどうなのだろうか、と思っていた。

    それで読んだ本書

    深く納得

    実情は、石橋さんが書いた内容とさほど違わない
    要するに、海外協力隊の活動はあまり有意義なものではないようだ
    しかし、その状態に甘んじている現実は
    ずさんな管理や甘えが、日本と援助される国の双方にあり
    それが複雑に絡んだ効果(良いものも悪いものも)を生じており
    しかも 文化の違いから 予想できない結果も生まれる
    ということらしい

    最後の方で分かるが、
    筆者は青年海外協力隊の一員であり、しかもかなりの成果を挙げている
    現地の人との交流も深くて 例外的な協力隊員の一人だったといえる
    その彼の苦悩と挫折には 深く心を動かされる

    とても 考えさせられる

  • 石橋さんの本に比べると、かなりマイルド。

    お役所っていったいいつになったら
    改善されるんでしょうね?
    頭かた過ぎ。

  • 技術を教えることは、自分の地位を奪われる可能性を作ること。
    だから技術を伝授しない。よって、発展途上国は発展が途上したままとなる。
    らしい。なるほど。
    雇用が充実していなければ解決できないのだろうと思う。
    んー。

  • 舞台は南米とアフリカ。青年海外協力隊の実像を追ったノンフィクションです。中盤で日系移民のかたに焦点が移ったり、後半で著者の内面に触れたりと、良く言えば幅広い、悪く言えば散漫といった印象を受けました。なかなか不思議な作りの本です。

    サンプルは多くないけれども、青年海外協力隊の方々の生の声が書かれていました。開発途上国で活躍する自分と、任期終了後の日本社会での自分とのギャップに対する苦悩など、考えさせられるものも多かったです。

  • 予想以上!協力隊に興味のある人意外にもオススメです。日本人や日本のあり方というものをこうした角度から見た本ともいえます。 何より書き方がうまいので、下手な小説より面白いです! オススメ!!

  • 吉岡のおじさんの本
    青年海外協力隊って?って人が読んでもすいすい読めちゃうと思います

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著者プロフィール

愛媛県岩城島生まれ。
米国コロンビア大学大学院ジャーナリズム科修了。青年海外協力隊員としてエチオピアに3年暮らす。カメラマン生活約15年を経て、現在は東京新聞記者。海外取材は、激動期の東欧、湾岸戦争、カンボジア、ルワンダ、アフガニスタン、イラクなど、約60カ国に及ぶ。1993、94年、東京写真記者協会賞受賞、1996年開高健賞受賞。
著書に『なぜ日本人はイラクに行くのか』(2005年、平凡社)、『漂泊のルワンダ』(1996年、TBSブリタニカ、2006年、牧野出版)など。
ドキュメンタリー映画『笑うイラク魂』『アフガン戦場の旅』『戦場の夏休み』などを監督。
ウェブサイト◎http://yoshi.net

「2007年 『「平和憲法」を持つ三つの国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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