SWEETS BIBLE―人気シェフのレシピ完全公開 (柴田書店MOOK)
- 柴田書店 (2009年12月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (150ページ)
- / ISBN・EAN: 9784388807512
感想・レビュー・書評
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おぉ! 「バイブル」とはすごいタイトル。驚いた。
パラパラとめくってみると、この本は雑誌みたいだけれど、かなり専門寄りの雑誌みたいだ。人気シェフがスペシャルな一品のレシピを完全公開している。パティスリー独立開業物語もある。それらが本誌の中心記事なので、やはり専門家やケーキ屋を目指す人向きの雑誌なのだろう。
それでも、食べるだけの私が面白いと思ったところはたくさんある。
たとえば、パリで現在注目を集めている、4軒のモダン・パティスリーの紹介。店内外の様子がうかがえ、9つの代表的プチガトーのきれいな写真と解説もあり、味の想像が広がる。
このプチガトーを見ていて思ったのは、日本のも負けていないぞ、ということ。見た目だけではあるけれど、むしろ勝っているとさえ思える。色合いやデザインの違いがもちろんあるが、なにより日本のものには凛としたなにかがあるように感じてしかたがない。
ただし、日本のすべてのプチガトーが上、ということではもちろんない。あくまでも、東京の有名店のものと本書掲載のパリ4店のものだけを見比べてのこと。見た目だけのことだ。だから、フランスの方怒らないで。
それと、けっして身びいきの意見ではない。私は、ピエール・エルメの2種類のミルフィーユとイスパハン、それにアンジェリーナのモンブランが大好きなのだから。
余談だけれど、アンジェリーナのモンブランが変わった。
シェフの交代があったとか。外見は変わらないが、栗のペーストを変更したそうだ。あのちょっと癖のある栗の濃厚な味がややまろやかになっていた。印象が変わるほどの大きな味の変化はなかったので一安心した。詳細をみるコメント0件をすべて表示