- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784389410155
感想・レビュー・書評
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すばらしいと思った。内容が古臭かったりするのだろうか。
やっぱり伝記がちゃんとついているというのは入門書として大事なことのような気がする。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
清水書院の「人と思想」シリーズ。
著者が戦時中のカントとの出会いや、いかにカントにのめり込んだかということが書いてあって非常に、親近感が持てた。
著者は、カントを学びつつも日本が戦争に突入することを止めることができず、その償いの意も示している。
難しい本かと思いきや、難しい思想だけ取り上げる前に、カントという人を知ることでずいぶん読みやすく思えた。
確かに、思想のほうは難しいものであったが、それでも、読みやすさを感じた。
カントは、非常に宗教という問題を大切に考えていたことが分かる。
純粋理性批判が「私は何を知りうるか」
実践理性批判が「何をなすべきか」
判断力批判が「道徳と自然の調和」をそれぞれテーマにしたものであった。
カントにとって「道徳」「義務」とは、人間の命以上に大切なもので、非常に宗教的な厳しいものを感じました。
よくわからん哲人カントのことが少し好きになりました。 -
今日はカントであった。昔から意味わからずとも著作をそれなりに読んでいたので、断片が紡がれた感じで有意義だった。カント以前の哲学はカントに流れ込み、カント以後の哲学はカントから出た、というだけあって偉大な思想、哲学である。合理論、経験論の理性的批判、信仰と形而上学の意義を論理的に勝ち得た。そして道徳論に帰結する。より学びを進めなくてはと決意する、いい時間を過ごした。
12/6/17