セネカ (センチュリーブックス 人と思想 186)

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  • 清水書院
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  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784389411862

作品紹介・あらすじ

ローマ帝政の暴虐・狂態を生き、その運命を「伴侶」と「対話」したセネカ。彼は、ローマ共和政を哲学したキケローと並んで、ヨーロッパ精神史の恩人である。セネカは哲学者・悲劇作家・宮廷政治家であった。本書では、彼を倫理思想家としてのみならずその全体像で描こうと、彼の多彩で奥の深い人間性に迫ろうとした。

感想・レビュー・書評

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  • "セネカを学ぶ意義は極めて大きい、現代は目まぐるしい情報社会、ストレスの激しい競争社会、欲望肥大の消費社会、流行やスポーツにうたつを抜かしている自己喪失社会となっている。"

    アグリッピナ(ネロの母親 )、超過激な親バカ。
    ネロ、洒落にならないバカ殿。DQN

    息子が毒殺しようとするだろうと事前に読んで、自分は日々毒を摂取して耐性をつけていた母親。(自分も毒で色んな人を殺していたから )

    セネカは超お金持ちだったのに、金持ちを非難してたことがセネカへの格好の口撃材料だったみたい。現代でもこういう人いるよね(口撃者という意味で )

    仕事を辞めた時、全ての財産の返還を提案した。それは↑に対するカウンターアクトであり、金ごときで動じない信念がある。かっこええな

    セネカ「賢者は貧乏でもいられようが、裕福でいる方を望むであろう」

    ショーペンハウアー「人間には幸福などない。あるのはただ英雄的行為のみだ」

    われわれの周囲に見かけだすは輝いて見えるすべてのものは子供にせよ、名誉にせよ...このようなものは全てわれわれのものではなく、一時貸し与えられた道具に過ぎません。

    怒りとは「短気の気狂い」。怒りは理性の敵
    「報復を果たそうとする欲望」
    怒りは人を勇敢な行動に駆り立てるものでもない。理性は怒りに勝る。

    セクティウス:夜眠りにつく前に人は1日を反省すべし


    幸福は自然に適合した生活であること。世間の多数意見に従って生きるのではなく、道理に従って生きること、偶然ごとに心を奪われないこと、徳を喜ぶ心

    人は賢者への努力をせねばならず、その場合の生き方は富や健康を不要とするのではなく、第一の善としないもの

    「心の平静について」 キャリアとリタイアの狭間

    ストア派→賢者にはそもそも損害となるものがない

    真の余暇とは世俗のぐうたらな弱さ丸出しのだらけた生き方との対決とその克服のための余暇である。

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