- Amazon.co.jp ・本 (92ページ)
- / ISBN・EAN: 9784389500870
作品紹介・あらすじ
■「歴史する?」高等学校の新科目「歴史総合」に向けた新シリーズ!私たちを取り巻くさまざまな物事を、日本史・世界史の枠組みにとらわれない視点から広く、深く考えていきます。新たな学びのパートナー、学び直しのパートナーとしておすすめします。
■結核や天然痘、いくつかの寄生虫病やAIDSなどの感染症は、人類史の最も重要なアクターでした。私たちは、歴史を王権の推移や経済発展、また戦争などの事件から考えがちです。しかし、感染症と人類の闘いも歴史の主旋律だったのです。21世紀の現在、新たな感染症が流行するリスクも指摘されています。そして、感染症の歴史学は、こうした危機に立ち向かうための知恵でもあるのです。
感想・レビュー・書評
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コロナウイルス流行前に発売された感染症の簡潔な歴史の本。人類誕生から現在までの叙述になっていて、著者の博識がうかがい知れる。
人間の定住によって出産の間隔が半減し育児に時間と労力を割くことが可能となり、人口が増えて感染症蔓延の原因となったという説明が面白かった。また糞便を農業肥料として使用しはじめたことで、人類が多くの寄生虫と一緒に生活しはじめた、というのも面白かった。
人間が感染症への有効な治療法をはじめたのは、種痘の発見(一八世紀末)以降だということも再認識。それでも人間は感染症を根絶することはできず(天然痘の根絶でいったんそういう風潮もあったが)、国際社会全体で対応していくしかないというまとめは、現在のコロナウイルスの状況でこそまさに求められているのだろうな、と思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
・参考図書指定科目:「人間社会と感染症の歴史」
<OPAC>
https://opac.jp.net/Opac/NZ07RHV2FVFkRq0-73eaBwfieml/yY5fyk577AIicRGAkrcHFcyCYqh/description.html -
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