- Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
- / ISBN・EAN: 9784390130394
感想・レビュー・書評
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320ページあたりで、「え? もしかしてこのまま行っちゃうの?」と思った。そりゃあんまりじゃないですか。乱歩がベストなんちゃらに選んだ、このミス8位だった、で期待はしていたのよ。とっくきにくい文体と魅力のない事件と登場人物達。それを我慢して、一生懸命読みましたよ。それなのに、それなのに・・・。全体的にすっきりしないお話で、こんなことなら読まずに「面白いんだろうなー。さあ、いつ読もうかなー」と本棚を眺めていた方がはるかに楽しめたよ。残念!
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正直に言えば、序盤の展開には古い海外小説にありがちなまどろっこしいというか、何言ってるんだおまえは、的な小難しいところが目立って一般人にはきついものの、そこを過ぎるとけっこうぐいぐいくる展開に引き込まれる。しかし若い衆が皆美人さんやらイケメンさんやらばかりで、なんだこれ、映画にでもしたらちょっと少女漫画的な絵になってしまうんではないか、などとどうでも良い事を思ったり。
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うーん、最後は確かに良かった。
だけど「は!」と衝撃をうけるほどではなかったなあ。
あと残念なのは、前半がずいぶん静的であること。
もうちょっと最初から魅力的な謎が提示されていたら、印象はちがっちえたかもしれない。 -
初イネス。手記や手紙などさまざまな文体で綴られる塔からの墜死を巡るミステリ。
いかにもなミステリ的ガジェットを詰めこみながらも、どこかズレたところがある謎や登場人物たちがイネス流なのかな?。単純に見えた事件の様相が二転三転するさまも鮮やかで大満足。