養生の思想

著者 :
  • 春秋社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784393313060

作品紹介・あらすじ

「養生」とはいったい何か。そこに秘められた「生きる英知」とは。老荘・道教という淵源から、江戸期・貝原益軒の成就を語り、さらに稽古や修行、そして現代ホリスティック医学との親縁性をも示して、未来の可能性を展望する、斬新な日本・東洋思想論。

感想・レビュー・書評

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  • 内容にもう少し興味を持って読んだら楽しめたのかもしれない。
    筆者も書いているが、中国の養生についての複雑なところは、かなり集中して読まないと頭に入ってこなかった。

  • 養生のありようを古代中国から現代までひょいひょいと拾ってくる。類似概念との違いを比べて浮き上がらせる。貝原益軒読んでみよう。私が追ってきた養生は戦後のものだったんだな。神仙思想から荘子がむしろ西洋医学的な不死への視線があるというのは言われてみるまで気がついてなかった。最終章が一番面白かった。ホリスティック医学と養生。死後を視程に入れた養生。私のハウスキーピングの軸がようやく見えてきた気がする。

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著者プロフィール

1957年生まれ. 専攻, 教育人間学, 宗教心理学, 死生学, 哲学. 現在, 京都大学教育学研究科教授.
著書,『エリクソンの人間学』(1993), 『魂のライフサイクル──ユング・ウィルバー・シュタイナー』(97), 『教育人間学のために』(2005), 『世阿弥の稽古哲学』(2009, 以上, 東京大学出版会), 『無心のダイナミズム──「しなやかさ」の系譜』(岩波現代全書, 2014), 『誕生のインファンティア』(みすず書房, 15), 『稽古の思想』(2019), 『修養の思想』(2020), 『養生の思想』(2021, 以上, 春秋社), 『東洋哲学序説 井筒俊彦と二重の見』(ぷねうま舎,2021)ほか.

「2021年 『東洋哲学序説 西田幾多郎と双面性』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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