もの: 現代的実体主義の存在論

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  • 春秋社
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784393323779

作品紹介・あらすじ

本書の考察対象となる「もの」は基礎的な物理的対象だけではない。食物・家具などの、私たちの周囲にある中間サイズの日常的物体、穴・虹などの擬似的物体、人物・精霊のような、単なる「物体」とは言いにくい実体的対象、企業・国家のような社会的・制度的対象なども、その視野から排除されることはない。本書のタイトルが「もの」であって「物」でない理由もそこにある。量子論・相対論などによって根本的に改変されゆく物質像に対して、形而上学はどのような発言を行いうるのか考察し、アリストテレス以来の実体主義を洗練し、個体・因果・時間にまつわる諸問題にも解決の見通しを与え、実在の本性に迫る包括的かつ画期的な形而上学理論の構築。

著者プロフィール

1960年、愛知県に生まれる。1983年、東京大学教養学部(科学史科学哲学分科)卒業。1989年、東京大学人文科学研究科博士課程(哲学専攻)単位取得退学。2007-08年、ニューヨーク大学、ダラム大学(いずれも哲学科)客員研究員。現在、埼玉大学大学院人文社会科学研究科教授。専門は形而上学および論理哲学。主な著書に『なぜ私たちは過去へ行けないのか――ほんとうの哲学入門』(哲学書房、2003年)、『もの――現代的実体主義の存在論』(春秋社、2018年)、『論理学の驚き――哲学的論理学入門』(教育評論社、2020年)などがある。

「2023年 『穴と境界 存在論的探究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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